(1) 線分 OA 上の中心の y 座標は 0 なので、V1 の y 座標の範囲は −r≦y≦r である。線分 BC 上の中心の y 座標は 1 なので、V3 の y 座標の範囲は 1−r≦y≦1+r である。したがって両方と共有点をもつための範囲は 1−r≦t≦r. この範囲で平面 y=t を (x,z) 平面と同一視し、ρ1=r2−t2、ρ3=r2−(1−t)2 とおく。断面 C1(t) は、点 (0,0) と (1,0) を結ぶ線分からの距離が ρ1 以下の点全体である。断面 C3(t) は、点 (1,0) と (1,1) を結ぶ線分からの距離が ρ3 以下の点全体である。すなわち、C1(t) は長方形 [0,1]×[−ρ1,ρ1] の両端に中心 (0,0),(1,0)、半径 ρ1 の半円を付けた横向きカプセルである。C3(t) は長方形 [1−ρ3,1+ρ3]×[0,1] の上下端に中心 (1,0),(1,1)、半径 ρ3 の半円を付けた縦向きカプセルである。両者の中心線は (1,0) で接続するので、これらを同じ xz 平面に重ねて描けばよい。これらを同じ xz 平面に重ねた例を図に示す。図は r=3/5, t=1/2 の例で、一般の断面は ρ1=r2−t2 および ρ3=r2−(1−t)2 を半径とする。
(2) u=1−x, v=y, w=z とおく。この座標では V1,V2,V3 の中心線はそれぞれ L1={(u,0,0):0≦u≦1},L2={(0,v,0):0≦v≦1},L3={(0,1,w):0≦w≦1} である。p=(u,v,w) が V1∩V3 に属せば、∣v∣≦r と ∣v−1∣≦r だから 1−r≦v≦r であり、0≦v≦1 も成り立つ。また V3,V1 からそれぞれ ∣u∣≦r<1, ∣w∣≦r<1 が成り立つ。したがって p から V2 までの距離の二乗は u2+w2 である。
もし u<0 なら、V1 への最近点は L1 の端点 u=0 なので u2+v2+w2≦r2, 従って u2+w2≦r2 である。もし w<0 なら、V3 への最近点は端点 w=0 なので u2+(v−1)2+w2≦r2 から同じ結論を得る。残る場合 u,w≧0 では、u,w<1 より各中心線上に最近点があり、 v2+w2≦r2,u2+(1−v)2≦r2. これらを加え、 v2+(1−v)2=2(v−21)2+21≧21 を使うと u2+w2≦2r2−21. よって r2≦21 なら必ず u2+w2≦r2 となり、V1∩V3⊂V2 である。逆に r2>21 とし、u=w=r2−41, v=21 とする。この点は 0<u<1, 0<w<1 で、V1,V3 の双方までの距離が r である一方、V2 までの距離の二乗は 2r2−21>r2 である。従って包含条件は必要十分に 21<r≦21.
(3) 三つの立体は合同で体積がそれぞれ S であり、隣り合う二つの共通部分の体積はどちらも T である。(2)より V1∩V3⊂V2 なので、三重共通部分の体積は V1∩V3 の体積と等しい。包除原理より Vol(V)=3S−(T+T+Vol(V1∩V3))+Vol(V1∩V2∩V3)=3S−2T.
(4) V1 は長さ 1 の円柱と半径 r の球二つ分の半球からなるので S=πr2+34πr3. T は共通端点 A を原点とする u=1−x, v=y, w=z の座標で求める。uv 平面で u<0 または v<0 の部分では、V1∩V2 は原点中心の半径 r の球のうち三つの符号象限に当たる部分であり、その体積は 43⋅34πr3=πr3 である。u,v≧0 の部分では、r<1 より共通部分の最近点は各中心線分上にあり、0≦u,v≦r,∣w∣≦r2−max(u2,v2) となる。その体積は対角線 u=v で積分領域を二分して 2∫0r∫0rr2−max(u2,v2)dvdu=4∫0rur2−u2du=34r3. よって T=πr3+34r3. これを (3) に代入して Vol(V)=3S−2T=3πr2+(2π−38)r3.