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金沢大学/2001年度

金沢大学 2001年 数学 第2問解答・解説

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1問題

金沢大学2001年度第2問

整式 f(x) は関係式 ∫0x\displaystyle \int_{0}^{x} f(x) dx = x^3 - 3x^2 - 9x + 2∫x0\displaystyle \int_{x}^{0} f(x) dx を満たしている。また r≧0 に対し、|x|≦r における |f(x)| の最大値を F(r) とする。このとき次の問いに答えよ。

(1) f(x) を求め、y=|f(x)| のグラフをかけ。

(2) F(r) を求めよ。

(3) ∫02\displaystyle \int_{0}^{2} F(r) dr を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)f(x)=x2−2x−3=(x−3)(x+1),y=∣f(x)∣={x2−2x−3(x≦−1, x≧3),−x2+2x+3(−1≦x≦3),(2)F(r)={3+2r−r2(0≦r≦1),4(1≦r≦22−1),r2+2r−3(r≧22−1),(3)∫02F(r) dr=322−223.\displaystyle \begin{aligned}(1)\quad f(x)&=x^2-2x-3=(x-3)(x+1),\\ y=|f(x)|&=\begin{cases}x^2-2x-3&(x\le -1,\space{}x\ge3),\\-x^2+2x+3&(-1\le x\le3),\end{cases}\\ (2)\quad F(r)&=\begin{cases}3+2r-r^2&(0\le r\le1),\\4&(1\le r\le2\sqrt2-1),\\r^2+2r-3&(r\ge2\sqrt2-1),\end{cases}\\ (3)\quad \int_0^2F(r)\,dr&=\frac{32\sqrt2-22}{3}.\end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) I(x)=∫0xf(t) dt\displaystyle I(x)=\int_0^x f(t)\,dt とおくと、∫x0f(t) dt=−I(x)\displaystyle \int_x^0 f(t)\,dt=-I(x) なので、 I(x)=x3−3x2−9x−2I(x)I(x)=x^3-3x^2-9x-2I(x),   I(x)=x33−x2−3x\displaystyle I(x)=\frac{x^3}{3}-x^2-3x. f(x)=I′(x)=x2−2x−3=(x−3)(x+1)f(x)=I'(x)=x^2-2x-3=(x-3)(x+1). y=|f(x)| は x≦−1x\leq-1, x≧3x\geq3 で x2−2x−3x^2-2x-3,  −1≦x≦3-1\leq x\leq3 で −x2+2x+3-x^2+2x+3. したがって、グラフは (−1,0),(3,0)(-1,0),(3,0) を通り、中央の下に開く放物線部分の頂点は (1,4)(1,4)、} (0,3)(0,3) を通る。 x≦−1x\leq-1 と x≧3x\geq3 の外側部分は上に開き、左右に伸びる。

横軸x(−3から5まで1刻み)、縦軸y(2から16まで2刻み)の座標平面に、青い曲線y=|f(x)|=|x²−2x−3|が描かれている。曲線は左上から下がって赤い点(−1,0)で折れ、上に凸の弧となって赤い点(0,3)を通り、頂点の赤い点(1,4)を経て下がり、赤い点(3,0)で再び折れて右上へ上がる。x≤−1とx≥3の部分はy=x²−2x−3、−1≤x≤3の部分はy=−x²+2x+3で、両端は矢印で左上・右上へ伸びる。原点にOがある。

(2) −r≦x≦r-r\leq x\leq r の範囲の端点での値は ∣f(−r)∣=∣r2+2r−3∣,∣f(r)∣=∣r2−2r−3∣|f(-r)|=|r^2+2r-3|,\quad |f(r)|=|r^2-2r-3|. 内部での最大候補は、中央部分の頂点 x=1x=1 における 4 である。 0≦r≦10\leq r\leq1 では −r≦x≦r-r\leq x\leq r の範囲は −1≦x≦1-1\leq x\leq1 に含まれ、 ∣f(x)∣=−x2+2x+3|f(x)|=-x^2+2x+3 は x≦1x\leq1 で増加するから、 F(r)=∣f(r)∣=3+2r−r2F(r)=|f(r)|=3+2r-r^2. r≧1r\geq1 では x=1x=1 が区間に含まれ、値 4 をとる。左端 x=-r の値は r2+2r−3r^2+2r-3 であり、これが 4 となる正の r は a=22−1a=2\sqrt2-1(r2+2r−7=0r^2+2r-7=0)である。 1≦r≦a1\leq r\leq a では両端点の値は 4 以下なので F(r)=4F(r)=4. r≧ar\geq a では左端の値 r2+2r−3≧4r^2+2r-3\geq4 が内部最大値を上回る。 a≦r≦3a\leq r\leq3 では右端の値は −r2+2r+3≦4-r^2+2r+3\leq4、r≧3r\geq3 では右端との差 ∣f(−r)∣−∣f(r)∣=4r>0|f(-r)|-|f(r)|=4r>0 だから、F(r)=r2+2r−3F(r)=r^2+2r-3. よって F(r)={3+2r−r2(0≦r≦1),4(1≦r≦a),r2+2r−3(r≧a),\begin{cases}3+2r-r^2&(0\le r\le1),\\4&(1\le r\le a),\\r^2+2r-3&(r\ge a),\end{cases}  a=22−1a=2\sqrt2-1. (3) ∫02F(r) dr=∫01(3+2r−r2) dr+4(a−1)+∫a2(r2+2r−3) dr\displaystyle \int_0^2F(r)\,dr=\int_0^1(3+2r-r^2)\,dr+4(a-1)+\int_a^2(r^2+2r-3)\,dr. ∫01(3+2r−r2) dr=113,4(a−1)=82−8\displaystyle \int_0^1(3+2r-r^2)\,dr=\frac{11}{3},\quad4(a-1)=8\sqrt2-8, ∫a2(r2+2r−3) dr=[r33+r2−3r]a2=82−93\displaystyle \int_a^2(r^2+2r-3)\,dr=\left[\frac{r^3}{3}+r^2-3r\right]_a^2=\frac{8\sqrt2-9}{3}. ∴∫02F(r) dr=113+82−8+82−93=322−223\displaystyle \therefore\quad\int_0^2F(r)\,dr=\frac{11}{3}+8\sqrt2-8+\frac{8\sqrt2-9}{3}=\frac{32\sqrt2-22}{3}.

この問題で使う考え方

  • 二次関数のグラフと頂点
  • 不定積分
  • 定積分
  • 極大・極小
  • 導関数と増減
  • 多項式の導関数

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