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山口大学/2020年度/前期

山口大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山口大学2020年度第3問配点 50点

α,β\alpha,\beta を 0<α<β0<\alpha<\beta を満たす実数とし、k=α+β, f(x)=(x−α)(x−β)k=\alpha+\beta,\ f(x)=(x-\alpha)(x-\beta) とする。曲線 y=f(x) (x≦k)y=f(x)\ (x\leq k) を CC、曲線 CC 上の点 P(p,f(p))P(p,f(p)) を通り xx 軸に平行な直線を ll、直線 x=kx=k を mm とする。C,l,mC,l,m のうち2つ以上で囲まれたすべての部分の面積の和を S(p)S(p) とおく。このとき、次の問いに答えなさい。

(1) 0≦p≦k2\displaystyle 0\leq p\leq\frac{k}{2} のとき、S(p)S(p) を pp と kk を用いて表しなさい。

(2) 点 PP が曲線 CC 上を動くとき、S(p)S(p) の最小値とそのときの pp の値を kk を用いて表しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)S(p)=k36−k2p+52kp2−2p3(0≦p≦k2).\displaystyle \quad S(p)=\frac{k^3}{6}-k^2p+\frac{5}{2}kp^2-2p^3\quad\left(0\le p\le\frac{k}{2}\right). \qquad (2)min⁡S(p)=k327,p=k3, 2k3.\displaystyle \quad \min S(p)=\frac{k^3}{27},\quad p=\frac{k}{3},\space{}\frac{2k}{3}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

b=k2\displaystyle \frac{k}{2},  u=x-k2\displaystyle \frac{k}{2},  c=αβ−k24\displaystyle \alpha\beta-\frac{k^2}{4} とおくと、曲線Cは y=u2+cy=u^2+c、点Pを通る直線lは y=(p−b)2+cy=(p-b)^2+c、直線mは u=bu=b である。したがって、面積にはcは影響しない。

(1)  0≦p≦b0\leq p\leq b とし、q=b−pq=b-p とおく。このときlとCの交点のu座標は −q, q-q,\ q である。囲まれた部分は、二交点間の部分と、右側の交点からu=bまでの部分であるから、 S(p)=∫−qq(q2−u2) du+∫qb(u2−q2) du=43q3+(b−q)2(b+2q)3=b33−bq2+2q3.\displaystyle \begin{aligned} S(p) &=\int_{-q}^{q}(q^2-u^2)\,du+\int_q^b(u^2-q^2)\,du\\ &=\frac{4}{3}q^3+\frac{(b-q)^2(b+2q)}{3}\\ &=\frac{b^3}{3}-bq^2+2q^3. \end{aligned} q=b−p, b=k2\displaystyle q=b-p,\ b=\frac{k}{2} を代入すると、 S(p)=b33−b(b−p)2+2(b−p)3=k36−k2p+52kp2−2p3.\displaystyle \begin{aligned} S(p) &=\frac{b^3}{3}-b(b-p)^2+2(b-p)^3\\ &=\frac{k^3}{6}-k^2p+\frac{5}{2}kp^2-2p^3. \end{aligned}

(2)  0≦p≦k0\leq p\leq k なら、q=∣p−b∣q=|p-b| とおくと 0≦q≦b0\leq q\leq b であり、同じ領域分解から S(p)=F(q),F(q)=b33−bq2+2q3.\displaystyle S(p)=F(q),\qquad F(q)=\frac{b^3}{3}-bq^2+2q^3. F′(q)=2q(3q−b)F'(q)=2q(3q-b) より、FF は 0<q<b/30<q<b/3 で減少し、b/3<q≦bb/3<q\leq b で増加する。したがって最小値はq=b/3のときであり、 F(b3)=8b327=k327.\displaystyle F\left(\frac{b}{3}\right)=\frac{8b^3}{27}=\frac{k^3}{27}. q=∣p−b∣=b/3q=|p-b|=b/3 から p=b−b/3=k/3p=b-b/3=k/3 または p=b+b/3=2k/3p=b+b/3=2k/3 を得る。

残る範囲は p<0p<0 である。このとき a=b−p>ba=b-p>b とおけば、lとCの交点は u=−au=-a だけがC上にあり、囲まれる面積は S(p)=∫−ab(a2−u2) du=2a3+3a2b−b33.\displaystyle S(p)=\int_{-a}^{b}(a^2-u^2)\,du =\frac{2a^3+3a^2b-b^3}{3}. これは a>b>0a>b>0 で aa について増加し、a=ba=b での値は 4b3/3=k3/6>k3/274b^3/3=k^3/6>k^3/27 である。よって全域での最小値とそのときのpは上記のとおりである。

この問題で使う考え方

  • 二次関数のグラフと頂点
  • 二次方程式とグラフ
  • 定積分
  • 定積分による面積
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小

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