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山口大学/2020年度/前期

山口大学 2020年 数学 第1問解答・解説

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1問題

山口大学2020年度第1問配点 50点

2つの袋 A,BA,B があり、はじめに袋 AA には赤玉5個、袋 BB には白玉5個が入っている。nn は1以上6以下の整数とし、次の操作 TT をくり返す。

操作 TT「袋 AA と袋 BB から玉を1個ずつ取り出す。1個のさいころを投げ、nn 以下の目が出た場合は取り出した玉をそれぞれ元の袋に戻し、そうでない場合は取り出した玉をそれぞれ元の袋と異なる袋に入れる。」

このとき、次の問いに答えなさい。

(1) n=1n=1 とする。操作 TT を2回くり返した後、袋 AA に赤玉が5個入っている確率を求めなさい。

(2) n=1n=1 とする。操作 TT を3回くり返した後、袋 AA に赤玉が5個入っている確率を求めなさい。

(3) 操作 TT を2回くり返した後、袋 AA に赤玉が4個と白玉が1個入っている確率を pnp_{n} とする。pnp_{n} の最大値と、そのときの nn の値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

袋Aの赤玉数だけで状態を表し、各操作による状態の推移確率を計算して、必要な経路確率を加えた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  118,\displaystyle \;\frac{1}{18},\qquad (2)  7270,\displaystyle \;\frac{7}{270},\qquad (3)  max⁡pn=4475 (n=2).\displaystyle \;\max p_n=\frac{44}{75}\space{}(n=2).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

袋Aの赤玉の個数をrrとすると、袋Aには赤玉rr個、白玉5−r5-r個、袋Bには赤玉5−r5-r個、白玉rr個が入っている。1回の操作で玉を入れ替える場合の確率をq=(6−n)/6q=(6-n)/6とする。赤玉が1個減るのはAから赤玉、Bから白玉を取り出して入れ替える場合なので、その確率はq(r/5)2q(r/5)^2である。同様に、赤玉が1個増える確率はq((5−r)/5)2q((5-r)/5)^2であり、それ以外ではrrは変わらない。

(1) n=1n=1ではq=5/6q=5/6である。最初の操作後にr=5r=5となる確率は1/61/6、r=4r=4となる確率は5/65/6である。r=5r=5から次にr=5r=5である確率は1/61/6、r=4r=4から次にr=5r=5である確率はq(1/5)2=1/30q(1/5)^2=1/30だから、求める確率は 16⋅16+56⋅130=118.\displaystyle \frac16\cdot\frac16+\frac56\cdot\frac1{30}=\frac1{18}.

(2) 2回の操作後の状態の確率は P(r=5)=118,P(r=4)=12,P(r=3)=49.\displaystyle P(r=5)=\frac1{18},\quad P(r=4)=\frac12,\quad P(r=3)=\frac49. 実際、r=4r=4からr=5,4,3r=5,4,3へ移る確率はそれぞれ1/30,13/30,8/151/30,13/30,8/15であり、これと最初の操作後の確率から上の値を得る。3回目の操作でr=5r=5となるのは、r=5r=5から変化しない場合か、r=4r=4から1増える場合である。よって 118⋅16+12⋅130=7270.\displaystyle \frac1{18}\cdot\frac16+\frac12\cdot\frac1{30}=\frac7{270}.

(3) ここではq=(6−n)/6q=(6-n)/6とする。最初の操作後にr=5r=5となる確率は1−q1-q、r=4r=4となる確率はqqである。最初にr=5r=5なら、2回目にr=4r=4となる確率はqqである。最初にr=4r=4なら、2回目にrrが変わらない確率は、rrが1増える確率と1減る確率を引いて 1−q(4225+1225)=1−17q25\displaystyle 1-q\left(\frac{4^2}{25}+\frac{1^2}{25}\right)=1-\frac{17q}{25} である。したがって pn=(1−q)q+q(1−17q25)=2q−4225q2.\displaystyle p_n=(1-q)q+q\left(1-\frac{17q}{25}\right)=2q-\frac{42}{25}q^2. n=1,2,3,4,5,6n=1,2,3,4,5,6に対する値は順に 12,4475,2950,1225,43150,0.\displaystyle \frac12,\quad\frac{44}{75},\quad\frac{29}{50},\quad\frac{12}{25},\quad\frac{43}{150},\quad0. よって最大値は4475\displaystyle \frac{44}{75}であり、そのときn=2n=2である。

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 独立な試行

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