慶應義塾大学/2022年度/前期
慶應義塾大学 2022年 数学 第III問解答・解説
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1問題
以下の文章の空欄に適切な数,式または語句を入れて文章を完成させなさい。ただし空欄 には選択肢より適切なものを選んで記入し,空欄 には文字 の式を記入しなさい。
(1) 座標平面の点 を,点 を中心として反時計回りに角 だけ回転させるときに,点 が点 に移るとする。 と を の式で表すと , となる。
(2) を正の実数とする。原点 を中心とする半径 の円 に,半径が で原点 を通る円 を点 において内接させる。この円 を円 に沿って滑らないように転がす。ただし, と の接点が 上を反時計回りに動くようにする。そして,接点の座標がはじめて となるようにする。円 に対するこの操作は次の2段階の操作を続けて行なうことと同等である。
(i) 点 を中心として,円 を に角 だけ回転させる。
(ii) 原点 を中心として,円 を に角 だけ回転させる。
(3) 円 が点 において円 に内接しているとき, の内部に固定された点 (ただし )をとる。円 を, との接点が 上を一周するまで (2) に述べたやり方で に沿って転がすとき,点 が動いてできる曲線を とする。 上の点の座標を として, の方程式を を用いて書くと となる。
(4) 円 が点 において円 に内接しているとき,円 に固定された点 をとる。今度は円 を固定して,円 の方を に接した状態で滑らないように に沿って転がす。2つの円の接点が円 を 回転したとき,点 ははじめてもとの位置 に戻る。 が描く曲線を とする。原点 を極とし, 軸の正の部分を始線とする極座標 による の極方程式は である。ただし はそれぞれ 上の点の原点からの距離,および偏角である。 空欄 の選択肢:時計回り,反時計回り,,,,1,2,3,4。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2解答
解答を見る答えはこの解答の中にあります
(1) 点 を原点とみなすと,回転前のベクトルは である。これを反時計回りに 回転し,最後に を戻せば
(2) 接点が 上を だけ反時計回りに進むと,中心 は半径 の円周上を同じ角だけ進む。接線方向の速度は,中心移動による と中心周りの回転による の和である。接点で滑らないので ,従って円 自身の実際の向きは時計回りに 変化する。一方,原点周りに反時計回りに 回す操作は向きを 変えるので,先に中心 周りに時計回りに 回しておけば合成後の向きは となる。よって (う) は時計回り,(え) は ,(お) は反時計回り,(か) は 。
(3) 初めの中心 から へのベクトルは である。(2) の後は中心が
に移り,相対ベクトルの向きは になる。したがって なので
(4) 接点が円 上を反時計回りに 進むとする。円 の中心は に移り,滑らない条件から円 の向きは反時計回りに 変化する。 とすると,点 の座標は は または のときで,後者では ,前者で では 。初めて に戻るのは ,すなわち のときで,接点は円 を2回転する。 では 。また とおけるから であり,極方程式は となる。
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