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北里大学/2019年度/一般

北里大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

北里大学2019年度第2問

mm は自然数とする。青球2個, 赤球1個, 黄球1個が入っている袋から, 球を1個取り出し, 色を調べてから袋に戻すことを mm 回行う。このとき, 青球がちょうど kk 回取り出される確率を pm(k)p_m(k) とし, 青球がちょうど kk 回, 赤球がちょうど ll 回取り出される確率を qm(k,l)q_m(k,l) とおく。

(1) p4(0)p_4(0) および q4(1,1)q_4(1,1) を求めよ。

(2) 正の定数 hh に対して, 数列 {an}\{a_n\} を an=n(1+h)n(n=1,2,3,…)\displaystyle a_n=\frac{n}{(1+h)^n}\quad(n=1,2,3,\ldots) で定める。このとき, lim⁡n→∞an=0\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=0 を示せ。

(3) 数列 {bn}\{b_n\} を bn=∑j=0n{jnpn(j)+(n−j)qn(0,j)}(n=1,2,3,…)\displaystyle b_n=\sum\limits _{j=0}^{n}\left\{\frac{j}{n}p_n(j)+(n-j)q_n(0,j)\right\}\quad(n=1,2,3,\ldots) で定める。このとき, lim⁡n→∞bn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}b_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) p4(0)=116, q4(1,1)=332\displaystyle \quad p_4(0)=\frac1{16},\space{}q_4(1,1)=\frac3{32}\quad 。
    (2) lim⁡n→∞an=0\displaystyle \quad \lim\limits _{n\to\infty}a_n=0\quad 。
    (3) lim⁡n→∞bn=12\displaystyle \quad \lim\limits _{n\to\infty}b_n=\frac12\quad 。

    使用解法:独立試行と多項分布、二項定理による評価、期待値の線形性と条件付き期待値。
    issues:なし。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

A答案 Q2 — 北里大学 2019

(1) 4回の取り出し

各回、青球の確率は 24=12\displaystyle \frac24=\frac12、赤球と黄球の確率はそれぞれ 14\displaystyle \frac14。戻してから次を引くため各回は独立である。 p4(0)=(12)4=116.\displaystyle p_4(0)=\left(\frac12\right)^4=\boxed{\frac1{16}}. 青1回、赤1回、黄2回の並び方は 4!1!1!2!=12\displaystyle \frac{4!}{1!1!2!}=12 通りなので q4(1,1)=12⋅12⋅14⋅(14)2=332.\displaystyle q_4(1,1) =12\cdot\frac12\cdot\frac14\cdot\left(\frac14\right)^2 =\boxed{\frac3{32}}.

(2) ana_n の極限

h>0h>0、n≧2n\geq2 に対し、二項定理から (1+h)n≧(n2)h2=n(n−1)h22.\displaystyle (1+h)^n\geq\binom n2h^2=\frac{n(n-1)h^2}{2}. 従って 0<an=n(1+h)n≦2(n−1)h2⟶0.\displaystyle 0<a_n=\frac{n}{(1+h)^n}\leq\frac{2}{(n-1)h^2}\longrightarrow0. はさみうちの原理により lim⁡n→∞an=0.\displaystyle \boxed{\lim\limits _{n\to\infty}a_n=0}.

(3) bnb_n の極限

XnX_n を nn 回で取り出した青球の個数とすると ∑j=0njnpn(j)=E[Xn]n=n⋅12n=12.\displaystyle \sum\limits _{j=0}^n\frac jn p_n(j)=\frac{\mathbb E[X_n]}n =\frac{n\cdot\frac12}{n}=\frac12. 次に YnY_n を黄球の個数、EnE_n を「青球を一度も引かない」事象とする。qn(0,j)q_n(0,j) は青0回・赤 jj 回の確率で、青0回のもとでは黄球は n−jn-j 回である。よって ∑j=0n(n−j)qn(0,j)=E[Yn 1En]=Pr⁡(En)E[Yn∣En].\displaystyle \sum\limits _{j=0}^n(n-j)q_n(0,j) =\mathbb E[Y_n\,\mathbf 1_{E_n}] =\Pr(E_n)\mathbb E[Y_n\mid E_n]. 各回の条件付き赤・黄確率はともに 12\displaystyle \frac12 だから、 Pr⁡(En)=(12)n,E[Yn∣En]=n2.\displaystyle \Pr(E_n)=\left(\frac12\right)^n,\qquad \mathbb E[Y_n\mid E_n]=\frac n2. 従って bn=12+n2n+1.\displaystyle b_n=\frac12+\frac{n}{2^{n+1}}. (2) を h=1h=1 として用いると n/2n→0n/2^n\to0。ゆえに lim⁡n→∞bn=12.\displaystyle \boxed{\lim\limits _{n\to\infty}b_n=\frac12}.

最終答案

(1) p4(0)=116, q4(1,1)=332\displaystyle p_4(0)=\frac1{16},\ q_4(1,1)=\frac3{32}。 (2) lim⁡n→∞an=0\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=0。 (3) lim⁡n→∞bn=12\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}b_n=\frac12。

使用解法:独立試行と多項分布、二項定理による評価、期待値の線形性と条件付き期待値。 issues:なし。

この問題で使う考え方

  • 独立な試行
  • 順列
  • 確率の基本法則
  • 二項定理
  • 数列の極限
  • 期待値
  • 条件付き確率

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