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北里大学/2020年度/1日目

北里大学 2020年 1日目 数学 第1問解答・解説

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1問題

北里大学2020年度第1問

冊子共通指示:数学(一般)の問題用紙3枚すべてに解答し,問題文中の記号枠は解答用紙の同名欄に記入する。

次の各文の □\square にあてはまる答を求めよ。

(1) p,qp,q を実数の定数,ii を虚数単位とする。xx の方程式 x3−(p−i)x2+(q−pi)x−2p+3p2i=0\displaystyle x^{3}-(p-i)x^{2}+(q-pi)x-2p+\frac{3p}{2}i=0 が 2+i2+i を解にもつとする。このとき,p=ア,q=イp=\boxed{\text{ア}},\quad q=\boxed{\text{イ}} である。また,この方程式の 2+i2+i 以外の解を α,β\alpha,\beta(ただし ∣α∣<∣β∣|\alpha|<|\beta|)とおくと,(β−iα)7=ウ\displaystyle \left(\frac{\beta-i}{\alpha}\right)^{7}=\boxed{\text{ウ}} である。

(2) ω\omega を正の定数とする。座標平面上を運動する点 P(x,y)P(x,y) は時刻 tt を媒介変数として,サイクロイド x=2(ωt−sin⁡ωt),y=2(1−cos⁡ωt)(0≦t≦2πω)\displaystyle x=2(\omega t-\sin\omega t),\quad y=2(1-\cos\omega t)\quad\left(0\leq t\leq\frac{2\pi}{\omega}\right) を描くとする。時刻 tt における点 PP の加速度を α⃗\vec{\alpha} とするとき,その大きさは ∣α⃗∣=エ|\vec{\alpha}|=\boxed{\text{エ}} である。また,t=0t=0 から t=2πω\displaystyle t=\frac{2\pi}{\omega} までの間に点 PP が動く道のりは オ\boxed{\text{オ}} である。原点と点 (2π,4)(2\pi,4) を通る直線を ℓ\ell とするとき,点 PP が描く曲線と直線 ℓ\ell で囲まれた部分の面積は カ\boxed{\text{カ}} である。

(3) OO を原点とする座標空間において,点 A(−1,0,−4)A(-1,0,-4) を通り a⃗=(1,1,1)\vec{a}=(1,1,1) に平行な直線を ll,点 B(4,−5,0)B(4,-5,0) を通り b⃗=(−1,2,0)\vec{b}=(-1,2,0) に平行な直線を mm とする。このとき,次のような時刻 tt における動点 P,QP,Q を考える。動点 PP は t=0t=0 で AA を出発し,ll 上を a⃗\vec{a} の方向に一定の速度で進み,t=10t=10 で点 (9,10,6)(9,10,6) に到達する。一方,動点 QQ は,t=0t=0 から t=2t=2 までは点 BB で静止しており,その後,t=2t=2 で BB を出発し,mm 上を b⃗\vec{b} の方向に一定の速度で進み,t=10t=10 で点 (0,3,0)(0,3,0) に到達する。0≦t≦100\leq t\leq10 における OP→\overrightarrow{OP} の各成分を tt を用いて表すと キ\boxed{\text{キ}} である。また,0≦t≦100\leq t\leq10 における ∣PQ→∣|\overrightarrow{PQ}| の最小値は ク\boxed{\text{ク}} である。

(4) 方程式 1x+1y+12z+13w=73\displaystyle \frac{1}{x}+\frac{1}{y}+\frac{1}{2z}+\frac{1}{3w}=\frac{7}{3} を満たす自然数の組 (x,y,z,w)(x,y,z,w) について考える。xx のとり得る値をすべて求めると ケ\boxed{\text{ケ}} である。x=y=1x=y=1 のとき,自然数の組 (z,w)(z,w) をすべて求めると コ\boxed{\text{コ}} である。自然数の組 (x,y,z,w)(x,y,z,w) のうち,xyzwxyzw の値を最大にするものは サ\boxed{\text{サ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=6,=6,\quad イ=13,=13,\quad ウ=8−8i,=8-8i,\quad エ=2ω2,=2\omega^2,\quad オ=16,=16,\quad カ=2π,=2\pi,\quad キ=(t−1,t,t−4),=(t-1,t,t-4),\quad ク=7,=7,\quad ケ=1,2,=1,2,\quad コ=(z,w)=(2,4),(3,2),=(z,w)=(2,4),(3,2),\quad サ=(x,y,z,w)=(1,1,2,4)=(x,y,z,w)=(1,1,2,4)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)x=2+iを代入すると、実部・虚部がそれぞれ 2q−4p−2=0,q−92p+14=0 となる。したがって q=2p+1=92p−14 より p=6, q=13.このとき多項式はx3−(6−i)x2+(13−6i)x−12+9i=(x−(2+i))(x2+(−4+2i)x+3−6i)=(x−(2+i))(x−3)(x−(1−2i)).よって α=1−2i, β=3(∣α∣=5<3=∣β∣)であり、(β−iα)7=(3−i1−2i)7=(1+i)7=8−8i.(2)θ=ωt とおく。速度・加速度は(x′,y′)=(2ω(1−cos⁡θ),2ωsin⁡θ),(x′′,y′′)=(2ω2sin⁡θ,2ω2cos⁡θ) だから ∣α⃗∣=2ω2.速さは x′2+y′2=2ω2−2cos⁡θ=4ωsin⁡θ2(0≦θ≦2π).よって道のりは∫02π/ω4ωsin⁡ωt2 dt=16.曲線は θ=0 で (0,0), θ=π で (2π,4) を通り、直線 ℓ は y=2πx である。囲まれた面積は∫0πy dx−∫02π2πx dx=4∫0π(1−cos⁡θ)2 dθ−4π=6π−4π=2π.(3)P の速度は ((9,10,6)−(−1,0,−4))/10=(1,1,1) だから OP→=(t−1,t,t−4).0≦t≦2 では Q=B であり、∣PQ∣2=(t−5)2+(t+5)2+(t−4)2=3(t−43)2+1823≧1823.2≦t≦10 では Q=B+t−22b⃗=(5−t2,t−7,0) なので ∣PQ∣2=134(t−4)2+49≧49.182/3>7 であり、後半区間では t=4 で等号となる。したがって最小値は 7.(4)1y+12z+13w≦1+12+13=116 だから、73−1x≦116、すなわち x≦2.(x,y,z,w)=(1,1,2,4) および (2,1,1,1) は条件を満たすので x=1,2.x=y=1 のとき 12z+13w=13、すなわち 3z+2w=2. これを w について解くとw=2z2z−3=1+32z−3. w>0 より z≧2 で、2z−3 は正の奇数。これが 3 の約数となるので 2z−3=1,3.従って (z,w)=(2,4),(3,2).積の最大値を調べる。x=2 なら残り三項の和は最大値 11/6 に等しく、これには y=z=w=1 が必要なので積は 2.x=1 なら 1y+12z+13w=43. 後二項の和は高々 5/6 だから y≦2. y=1 の場合の積は 8,6、y=2 なら後二項が最大値 5/6 となり z=w=1、積は 2.よって最大積は 8 で、それを与える組は (x,y,z,w)=(1,1,2,4).\displaystyle \text{(1)}\quad x=2+i\text{を代入すると、実部・虚部がそれぞれ }2q-4p-2=0,\quad q-\frac{9}{2}p+14=0\text{ となる。したがって }q=2p+1=\frac{9}{2}p-14\text{ より }p=6,\ q=13.\\ \text{このとき多項式は}\quad x^3-(6-i)x^2+(13-6i)x-12+9i=(x-(2+i))(x^2+(-4+2i)x+3-6i)\\ =(x-(2+i))(x-3)(x-(1-2i)). \text{よって }\alpha=1-2i,\ \beta=3\text{(}|\alpha|=\sqrt5<3=|\beta|\text{)であり、}\\ \left(\frac{\beta-i}{\alpha}\right)^7=\left(\frac{3-i}{1-2i}\right)^7=(1+i)^7=8-8i.\\[2mm] \text{(2)}\quad \theta=\omega t\text{ とおく。速度・加速度は}\quad (x',y')=(2\omega(1-\cos\theta),2\omega\sin\theta),\\ (x'',y'')=(2\omega^2\sin\theta,2\omega^2\cos\theta)\text{ だから }|\vec\alpha|=2\omega^2.\\ \text{速さは }\sqrt{x'^2+y'^2}=2\omega\sqrt{2-2\cos\theta}=4\omega\sin\frac{\theta}{2}\quad(0\leq\theta\leq2\pi).\text{よって道のりは}\\ \int_0^{2\pi/\omega}4\omega\sin\frac{\omega t}{2}\,dt=16.\\ \text{曲線は }\theta=0\text{ で }(0,0),\ \theta=\pi\text{ で }(2\pi,4)\text{ を通り、直線 }\ell\text{ は }y=\frac{2}{\pi}x\text{ である。囲まれた面積は}\\ \int_0^\pi y\,dx-\int_0^{2\pi}\frac{2}{\pi}x\,dx =4\int_0^\pi(1-\cos\theta)^2\,d\theta-4\pi=6\pi-4\pi=2\pi.\\[2mm] \text{(3)}\quad P\text{ の速度は }((9,10,6)-(-1,0,-4))/10=(1,1,1)\text{ だから }\overrightarrow{OP}=(t-1,t,t-4).\\ 0\leq t\leq2\text{ では }Q=B\text{ であり、}|PQ|^2=(t-5)^2+(t+5)^2+(t-4)^2 =3\left(t-\frac43\right)^2+\frac{182}{3}\geq\frac{182}{3}.\\ 2\leq t\leq10\text{ では }Q=B+\frac{t-2}{2}\vec b=(5-\tfrac t2,t-7,0)\text{ なので }|PQ|^2=\frac{13}{4}(t-4)^2+49\geq49.\\ \sqrt{182/3}>7\text{ であり、後半区間では }t=4\text{ で等号となる。したがって最小値は }7.\\[2mm] \text{(4)}\quad \frac1y+\frac1{2z}+\frac1{3w}\leq1+\frac12+\frac13=\frac{11}{6}\text{ だから、}\frac73-\frac1x\leq\frac{11}{6}\text{、すなわち }x\leq2.\\ (x,y,z,w)=(1,1,2,4)\text{ および }(2,1,1,1)\text{ は条件を満たすので }x=1,2.\\ x=y=1\text{ のとき }\frac1{2z}+\frac1{3w}=\frac13\text{、すなわち }\frac3z+\frac2w=2.\text{ これを }w\text{ について解くと}\\ w=\frac{2z}{2z-3}=1+\frac3{2z-3}.\text{ }w>0\text{ より }z\geq2\text{ で、}2z-3\text{ は正の奇数。これが }3\text{ の約数となるので }2z-3=1,3.\\ \text{従って }(z,w)=(2,4),(3,2).\\ \text{積の最大値を調べる。}x=2\text{ なら残り三項の和は最大値 }11/6\text{ に等しく、これには }y=z=w=1\text{ が必要なので積は }2.\\ x=1\text{ なら }\frac1y+\frac1{2z}+\frac1{3w}=\frac43.\text{ 後二項の和は高々 }5/6\text{ だから }y\leq2.\ y=1\text{ の場合の積は }8,6\text{、}y=2\text{ なら後二項が最大値 }5/6\text{ となり }z=w=1\text{、積は }2.\\ \text{よって最大積は }8\text{ で、それを与える組は }(x,y,z,w)=(1,1,2,4).

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 高次方程式
  • 速度と加速度
  • 三角関数の微分
  • 曲線の長さ
  • 曲線で囲まれた面積
  • 曲線の媒介変数表示
  • ベクトルの成分表示

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