本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

北里大学/2024年度/前期

北里大学 2024年 数学 第2問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

北里大学2024年度第2問

次の問に答えよ。

(1) 関数 y=1x\displaystyle y=\frac{1}{x} の定積分を用いて,n≧2n\geq 2 を満たすすべての整数 nn に対して ∑k=2n1k<log⁡n\displaystyle\sum\limits _{k=2}^{n}\frac{1}{k}<\log n が成り立つことを証明せよ。

(2) f(x)=x+x1+x−2log⁡(1+x)\displaystyle f(x)=x+\frac{x}{1+x}-2\log(1+x) とおく。すべての正の実数 xx に対して f(x)>0f(x)>0 が成り立つことを証明せよ。さらに,すべての正の整数 nn に対して 1n+1n+1>2log⁡(1+1n)\displaystyle \frac{1}{n}+\frac{1}{n+1}>2\log\left(1+\frac{1}{n}\right) が成り立つことを証明せよ。

(3) n≧2n\geq 2 を満たすすべての整数 nn に対して ∑k=1n1k−12(1+1n)>log⁡n\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{k}-\frac{1}{2}\left(1+\frac{1}{n}\right)>\log n が成り立つことを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

定積分による項別比較、導関数による正値の証明、および有限和の望ましい形への整理を順に行う。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ∑k=2n1k<log⁡n\displaystyle \quad \sum\limits _{k=2}^{n}\frac1k<\log n\quad / (2) f(x)>0\quad f(x)>0\quad , 1n+1n+1>2log⁡(1+1n)\displaystyle \quad \frac1n+\frac1{n+1}>2\log(1+\frac1n)\quad / (3) ∑k=1n1k−12(1+1n)>log⁡n\displaystyle \quad \sum\limits _{k=1}^{n}\frac1k-\frac12(1+\frac1n)>\log n

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) k−1≦x≦kk-1\le x\le k では 1/x≧1/k1/x\ge1/k であり、k−1≦x<kk-1\le x<k では不等号が真に強い。したがって、各 k=2,…,nk=2,\ldots,n について 1k<∫k−1kdxx.\displaystyle \frac1k<\int_{k-1}^{k}\frac{dx}{x}. これを足し合わせると ∑k=2n1k<∫1ndxx=log⁡n\displaystyle \sum\limits _{k=2}^{n}\frac1k <\int_1^n\frac{dx}{x} =\log n となる。n≧2n\ge2 なので少なくとも1つの正の長さの区間があり、不等号は厳密である。 (2) f(0)=0f(0)=0 であり、x>0x>0 に対して f′(x)=1+1(1+x)2−21+x=x2(1+x)2>0.\displaystyle f'(x)=1+\frac1{(1+x)^2}-\frac2{1+x} =\frac{x^2}{(1+x)^2}>0. よって ff は x≧0x\ge0 で増加し、f(x)>f(0)=0f(x)>f(0)=0 がすべての x>0x>0 で成り立つ。ここで x=1/n>0x=1/n>0 を代入すると 0<f(1/n)=1n+1n+1−2log⁡(1+1n)\displaystyle 0<f(1/n)=\frac1n+\frac1{n+1}-2\log\left(1+\frac1n\right) であり、指定の不等式が得られる。 (3) (2)の不等式を k=1,…,n−1k=1,\ldots,n-1 について足すと ∑k=1n−1(1k+1k+1)>2∑k=1n−1log⁡(1+1k).\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n-1}\left(\frac1k+\frac1{k+1}\right) >2\sum\limits _{k=1}^{n-1}\log\left(1+\frac1k\right). 左辺は 2∑k=1n1/k−1−1/n\displaystyle 2\sum\limits _{k=1}^n1/k-1-1/n、右辺は対数の積の公式により 2log⁡∏k=1n−1k+1k=2log⁡n\displaystyle 2\log\prod\limits _{k=1}^{n-1}\frac{k+1}{k}=2\log n である。したがって両辺を2で割れば ∑k=1n1k−12(1+1n)>log⁡n\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}\frac1k-\frac12\left(1+\frac1n\right)>\log n を得る。

この問題で使う考え方

  • 対数とその性質
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 商の微分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 導関数と増減
  • 総和記号と数列の和

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。