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熊本大学/2024年度/前期

熊本大学 2024年 数学 第4問解答・解説

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1問題

熊本大学2024年度第4問

mm を自然数とする。以下の問いに答えよ。

(問1) k2−ℓ2=3mk^{2}-\ell^{2}=3^{m} を満たす自然数の組 (k,ℓ)(k,\ell) の個数を mm を用いて表せ。

(問2) x(x+3m)\sqrt{x(x+3^{m})} が整数となるような自然数 xx で3の倍数でないものを mm を用いて表せ。

(問3) x(x+3m)\sqrt{x(x+3^{m})} が整数となるような自然数 xx の個数を mm を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

差の平方を因数分解し、3の冪の正の因数組を指数で分類する。平方根条件は (2x+3^m)^2-(2y)^2=3^{2m} に変形して同様に数える。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (問1)⌈m2⌉\displaystyle 1) \left\lceil\frac{m}{2}\right\rceil組 / (問2)x=(3m−1)24/(\displaystyle 2) x=\frac{(3^m-1)^2}{4} / (問3) m個

4解答

解答を見る途中式つきの解答

以下、N=3mN=3^m とおく。

(問1)  k2−ℓ2=(k−ℓ)(k+ℓ)=Nk^2-\ell^2=(k-\ell)(k+\ell)=N であり、k>ℓk>\ell だから、a=k−ℓ, b=k+ℓa=k-\ell,\ b=k+\ell とおくと 0<a<b0<a<b、ab=3mab=3^m である。したがって、ある整数 ii により a=3i, b=3m−ia=3^i,\ b=3^{m-i} と書け、i<m−ii<m-i、すなわち 0≦i≦⌊m−12⌋\displaystyle 0\le i\le\left\lfloor\frac{m-1}{2}\right\rfloor である。逆に、この範囲の各 ii に対して k=3i+3m−i2, ℓ=3m−i−3i2\displaystyle k=\frac{3^i+3^{m-i}}{2},\ \ell=\frac{3^{m-i}-3^i}{2} は正の自然数で、条件を満たす。よって組の個数は ⌊m−12⌋+1=⌈m2⌉\displaystyle \left\lfloor\frac{m-1}{2}\right\rfloor+1=\left\lceil\frac{m}{2}\right\rceil である。

(問2)、(問3)  y=x(x+N)y=\sqrt{x(x+N)} が整数であるとする。平方を展開すると (2x+N)2−(2y)2=N2=32m(2x+N)^2-(2y)^2=N^2=3^{2m} となる。a=2x+N−2y, b=2x+N+2ya=2x+N-2y,\ b=2x+N+2y とおけば、0<a<b0<a<b、ab=32mab=3^{2m} であり、a,ba,b はともに奇数である。よって、ある整数 ii により a=3i, b=32m−ia=3^i,\ b=3^{2m-i} と書け、i<mi<m、すなわち i=0,1,…,m−1i=0,1,\ldots,m-1 である。このとき x=3i+32m−i−2⋅3m4\displaystyle x=\frac{3^i+3^{2m-i}-2\cdot3^m}{4} となる。

逆に、各 i=0,1,…,m−1i=0,1,\ldots,m-1 に対し、この式の分子は4の倍数である。実際、ii と 2m−i2m-i は同じ偶奇なので 3i≡32m−i(mod4)3^i\equiv3^{2m-i}\pmod4 であり、3i+32m−i≡2(mod4)3^i+3^{2m-i}\equiv2\pmod4。また 2⋅3m≡2(mod4)2\cdot3^m\equiv2\pmod4 である。r=m−i≧1r=m-i\ge1 とおくと、分子は 3m−r(3r−1)2>03^{m-r}(3^r-1)^2>0 であるから、xx は自然数である。y=32m−i−3i4\displaystyle y=\frac{3^{2m-i}-3^i}{4} も自然数であり、定義から (2x+N)2−(2y)2=32m=N2(2x+N)^2-(2y)^2=3^{2m}=N^2、したがって y2=x(x+N)y^2=x(x+N) となる。よって、条件を満たす自然数 xx はちょうどこの ii によって得られる。

i=0i=0 のとき x=1+32m−2⋅3m4=(3m−1)24≡1(mod3)\displaystyle x=\frac{1+3^{2m}-2\cdot3^m}{4}=\frac{(3^m-1)^2}{4}\equiv1\pmod3 である。一方、i≧1i\ge1 のとき分子は3の倍数であり、44 は3の倍数でないから xx も3の倍数である。したがって、3の倍数でないものは x=(3m−1)24\displaystyle x=\frac{(3^m-1)^2}{4} のみである。

最後に、0≦i≦m−20\le i\le m-2 では 2m−i−1>i2m-i-1>i だから、xi+1−xi=3i−32m−i−12<0.\displaystyle x_{i+1}-x_i=\frac{3^i-3^{2m-i-1}}{2}<0. よって x0,x1,…,xm−1x_0,x_1,\ldots,x_{m-1} は相異なる。該当する自然数 xx の個数は mm 個である。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数

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