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大阪公立大学/2024年度/前期

大阪公立大学 2024年 数学 第4問解答・解説

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1問題

大阪公立大学2024年度第4問

以下の条件を満たす実数 aa,pp,qq を考える。 {5p2+2p=q2+5q,q=ap,pq≠0.\begin{cases} 5p^{2}+2p=q^{2}+5q,\\ q=ap,\\ pq\neq 0. \end{cases} 次の問いに答えよ。

問1 a≠±5a\neq\pm\sqrt{5} のとき,pp と qq をそれぞれ aa を用いて表せ。

問2 aa は有理数で,a=mk\displaystyle a=\frac{m}{k} と既約分数で表示されているとする。ただし,kk は自然数,mm は整数とする。

(1) 5m−2k5m-2k が 5k2−m25k^{2}-m^{2} の倍数ならば,pp と qq はともに整数であることを証明せよ。

(2) 逆に,pp と qq がともに整数ならば,5m−2k5m-2k は 5k2−m25k^{2}-m^{2} の倍数であることを証明せよ。

(3) pp と qq がともに整数ならば,121は 5k2−m25k^{2}-m^{2} の倍数であることを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

q=apを代入してpを有理式で表す。既約分数表示では整数P,Nを導入し、互いに素な分母との約数関係をベズーの等式で処理する。最後は整数恒等式から固定数121の倍数条件を得る。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (問1)  p=5a−25−a2,q=a(5a−2)5−a2(\displaystyle 1)\;p=\frac{5a-2}{5-a^2},\quad q=\frac{a(5a-2)}{5-a^2}\quad(ただし pq≠0).(pq\ne0).\quad (問2(1))  5k2−m2∣5m−2k⟹p,q∈Z.(2(1))\;5k^2-m^2\mid 5m-2k\Longrightarrow p,q\in\mathbb Z.\quad (問2(2))  p,q∈Z⟹5k2−m2∣5m−2k.(2(2))\;p,q\in\mathbb Z\Longrightarrow 5k^2-m^2\mid 5m-2k.\quad (問2(3))  p,q∈Z⟹5k2−m2∣121.2(3))\;p,q\in\mathbb Z\Longrightarrow 5k^2-m^2\mid121.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

q=apq=ap を最初の式に代入すると (5−a2)p2+(2−5a)p=0,(5-a^2)p^2+(2-5a)p=0, すなわち p((5−a2)p+2−5a)=0p\bigl((5-a^2)p+2-5a\bigr)=0 となる。pq≠0pq\ne0 より p≠0p\ne0 だから (5−a2)p=5a−2.(5-a^2)p=5a-2. 問1では a≠±5a\ne\pm\sqrt5 より 5−a2≠05-a^2\ne0 なので p=5a−25−a2,q=ap=a(5a−2)5−a2.\displaystyle p=\frac{5a-2}{5-a^2},\qquad q=ap=\frac{a(5a-2)}{5-a^2}. 実際に条件を満たす三つ組があるためには,さらに a≠0a\ne0(q≠0q\ne0 のため)および a≠25\displaystyle a\ne\frac25(p≠0p\ne0 のため)が必要である。

問2では a=mk\displaystyle a=\frac mk を既約分数とし,P=5k2−m2P=5k^2-m^2,N=5m−2kN=5m-2k とおく。aa は有理数なので a2≠5a^2\ne5,したがって P≠0P\ne0 である。問1の式から p=kNP,q=mNP.\displaystyle p=\frac{kN}{P},\qquad q=\frac{mN}{P}.

(1) NN が PP の倍数であるとし,N=dPN=dP(dd は整数) とおけば,p=kdp=kd,q=mdq=md となるので,p,qp,q はともに整数である。

(2) pp が整数なら P∣kNP\mid kN である。また gcd⁡(m,k)=1\gcd(m,k)=1 より gcd⁡(P,k)=gcd⁡(5k2−m2,k)=gcd⁡(m2,k)=1.\gcd(P,k)=\gcd(5k^2-m^2,k)=\gcd(m^2,k)=1. よって互除法によるベズーの等式から,ある整数 u,vu,v が存在して uP+vk=1uP+vk=1 となる。これに NN をかけると N=uPN+vkNN=uPN+vkN であり,右辺の各項は PP の倍数である。したがって P∣NP\mid N である。

(3) (2)より P∣NP\mid N である。次の恒等式を用いる。 25P=121k2−4kN−N2.25P=121k^2-4kN-N^2. 右辺の第2項と第3項は PP の倍数であり,左辺も PP の倍数だから,P∣121k2P\mid121k^2 を得る。さらに gcd⁡(P,k)=1\gcd(P,k)=1 より gcd⁡(P,k2)=1\gcd(P,k^2)=1 である。したがって再び互除法によるベズーの等式(またはユークリッドの補題)を用いれば P∣121P\mid121。すなわち 121121 は 5k2−m25k^2-m^2 の倍数である。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • ユークリッドの互除法
  • 対偶・背理法による証明

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