log は自然対数であるから、まず x>0, y>0 である。以下 e=exp(1) とする。
(1) u=logx, v=logy とおけば、uv 平面では ∣u∣+∣v∣=1 は頂点 (1,0),(0,1),(−1,0),(0,−1) をもつひし形である。元の xy 平面での境界は、x,y の大小と 1 との関係で分けると次のようになる。 範囲x≧1, y≧1x≦1, y≧1x≦1, y≦1x≧1, y≦1対数の式logx+logy=1−logx+logy=1−logx−logy=1logx−logy=1境界 xy=e(y=e/x)y=exxy=e−1(y=1/(ex))y=x/e 各部分の範囲は、順に 1≦x≦e, e−1≦x≦1, e−1≦x≦1, 1≦x≦e である。したがって、頂点 (e,1),(1,e),(e−1,1),(1,e−1) を順につなぐ、正の範囲にある4つの曲線部分を描けばよい。具体的には、上側境界が y=ex(e−1≦x≦1)と y=e/x(1≦x≦e)、下側境界が y=1/(ex)(e−1≦x≦1)と y=x/e(1≦x≦e)である。
(2) 不等式から ∣logx∣≦1 なので e−1≦x≦e である。e−1≦x≦1 では logx≦0 だから ∣logy∣≦1+logx. 右辺が 0 以上となる範囲は x≧e−1 であり、これを y について解くと −(1+logx)≦logy≦1+logxすなわちex1≦y≦ex. 一方、1≦x≦e では logx≧0 なので ∣logy∣≦1−logxすなわちex≦y≦xe. 従って、縦に切った面積は S=∫e−11(ex−ex1)dx+∫1e(xe−ex)dx=[2ex2−e1logx]e−11+[elogx−2ex2]1e=(2e−2e3)+(2e+2e1)=e−e1. 各区間の上下の境界は端点で一致し、幅は区間内で非負である。また e>1 より面積 e−e−1 は正である。したがって、求める面積は e−e−1。