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名古屋市立大学/2021年度/前期

名古屋市立大学 2021年 数学 第2問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2021年度第2問

平面上に3点 O,A,BO,A,B をとり,OA→=a⃗\overrightarrow{OA}=\vec{a},OB→=b⃗\overrightarrow{OB}=\vec{b} とする。3以上の自然数 nn に対し,∣a⃗∣=2n+1|\vec{a}|=2n+1,∣b⃗∣=2n−1|\vec{b}|=2n-1,∣b⃗−a⃗∣=2n|\vec{b}-\vec{a}|=2n のとき,次の問いに答えよ。   (1) 三角形 OABOAB は鋭角三角形になることを示せ。   (2) 点 OO から直線 ABAB に垂線を下ろし,垂線と直線 ABAB の交点を PP とする。OP→=a⃗+tAB→\overrightarrow{OP}=\vec{a}+t\overrightarrow{AB} としたとき,tt を nn で表せ。   (3) OP→\overrightarrow{OP} が整数となるような自然数 nn で最小のものを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

辺の長さの二乗比較で鋭角性を判定し、内積と垂直条件から垂線の足およびその長さを求め、最小の自然数は初めの候補を順に確かめる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 三角形 OAB は鋭角三角形である。(2) t=n+22n。(3) 求める最小の自然数は n=7\displaystyle \quad OAB\quad \text{ は鋭角三角形である。\quad (2) }\quad t=\dfrac{n+2}{2n}\quad \text{。\quad (3) 求める最小の自然数は }\quad n=7\quad (このとき ∣OP→∣=12\quad |\overrightarrow{OP}|=12\quad )。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 辺の長さは OA=2n+1OA=2n+1,AB=2nAB=2n,OB=2n−1OB=2n-1 である。また n≧3n\geq 3 より 2n+1<2n+(2n−1)2n+1 < 2n+(2n-1) だから三角形は退化しない。各辺について,その辺の長さの平方が他の2辺の長さの平方和より小さいことを確かめる。 (2n)2+(2n−1)2−(2n+1)2=4n(n−2)>0,(2n)^2+(2n-1)^2-(2n+1)^2=4n(n-2)>0, (2n+1)2+(2n−1)2−(2n)2=4n2+2>0,(2n+1)^2+(2n-1)^2-(2n)^2=4n^2+2>0, (2n+1)2+(2n)2−(2n−1)2=4n2+8n>0.(2n+1)^2+(2n)^2-(2n-1)^2=4n^2+8n>0. したがって三辺のいずれについても「その辺の平方<他の2辺の平方和」が成り立つ。三平方の定理の逆より,三角形 OABOAB の各角は鋭角である。

(2) d⃗=AB→=b⃗−a⃗\vec d=\overrightarrow{AB}=\vec b-\vec a とおく。長さの条件から a⃗⋅b⃗=∣a⃗∣2+∣b⃗∣2−∣d⃗∣22=(2n+1)2+(2n−1)2−(2n)22=2n2+1,\displaystyle \vec a\cdot\vec b=\frac{|\vec a|^2+|\vec b|^2-|\vec d|^2}{2} =\frac{(2n+1)^2+(2n-1)^2-(2n)^2}{2}=2n^2+1, よって a⃗⋅d⃗=a⃗⋅(b⃗−a⃗)=2n2+1−(2n+1)2=−2n(n+2),∣d⃗∣2=4n2.\vec a\cdot\vec d=\vec a\cdot(\vec b-\vec a)=2n^2+1-(2n+1)^2=-2n(n+2),\qquad |\vec d|^2=4n^2. OP⊥ABOP\perp AB なので (a⃗+td⃗)⋅d⃗=0(\vec a+t\vec d)\cdot\vec d=0。したがって t=−a⃗⋅d⃗∣d⃗∣2=2n(n+2)4n2=n+22n.\displaystyle t=-\frac{\vec a\cdot\vec d}{|\vec d|^2}=\frac{2n(n+2)}{4n^2}=\frac{n+2}{2n}.

(3) (2)の垂直条件を用いると ∣OP→∣2=∣a⃗+td⃗∣2=∣a⃗∣2−(a⃗⋅d⃗)2∣d⃗∣2=(2n+1)2−(n+2)2=3(n2−1).\displaystyle |\overrightarrow{OP}|^2=|\vec a+t\vec d|^2 =|\vec a|^2-\frac{(\vec a\cdot\vec d)^2}{|\vec d|^2} =(2n+1)^2-(n+2)^2=3(n^2-1). n=3,4,5,6n=3,4,5,6 のとき,この値は順に 24,45,72,10524,45,72,105 であり,それぞれ 42<24<52,62<45<72,82<72<92,102<105<1124^2<24<5^2,\quad 6^2<45<7^2,\quad 8^2<72<9^2,\quad 10^2<105<11^2 だから ∣OP→∣|\overrightarrow{OP}| は整数でない。一方 n=7n=7 では ∣OP→∣2=3(49−1)=144=122|\overrightarrow{OP}|^2=3(49-1)=144=12^2 となる。よって求める最小の自然数は n=7n=7(このとき ∣OP→∣=12|\overrightarrow{OP}|=12)である。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察
  • ベクトルの和・差・実数倍

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