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名古屋市立大学/2025年度/前期

名古屋市立大学 2025年 数学 第4問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2025年度第4問

曲線 C:y=3log⁡xC:y=\sqrt{3}\log x 上の2点 P,QP,Q の xx 座標をそれぞれ a,ba,b 0<a<3, a<b0<a<3,\ a<b とする。ただし,対数は自然対数である。2点 P,QP,Q における曲線 CC のそれぞれの接線が交わってできる鋭角の大きさが π6\displaystyle \frac{\pi}{6} のとき,次の問いに答えよ。

(1) bb を aa で表せ。

(2) a=1a=1 のとき,2本の接線と曲線 CC とで囲まれる部分の面積を求めよ。

すべての問題について,答案では求める手順をわかりやすく説明しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)b=3(a+1)3−a(0<a<3),\displaystyle (1)\quad b=\frac{3(a+1)}{3-a}\quad(0<a<3),
    (2)3(1−34(log⁡3)2)\displaystyle (2)\quad \sqrt{3}\left(1-\frac{3}{4}(\log 3)^2\right)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

曲線を f(x)=3log⁡xf(x)=\sqrt{3}\log x とおく。定義域は x>0x>0 であり、f′(x)=3x\displaystyle f'(x)=\dfrac{\sqrt{3}}{x} だから、x=tx=t における接線の傾きは 3t\displaystyle \dfrac{\sqrt{3}}{t} である。

0<a<b0<a<b より、2本の接線の傾き ma=3a\displaystyle m_a=\dfrac{\sqrt{3}}{a}、mb=3b\displaystyle m_b=\dfrac{\sqrt{3}}{b} はともに正で ma>mbm_a>m_b である。したがって両接線の傾き角の差が鋭角 π6\displaystyle \dfrac{\pi}{6} であり、 ma−mb1+mamb=tan⁡π6=13.\displaystyle \frac{m_a-m_b}{1+m_am_b}=\tan\frac{\pi}{6}=\frac{1}{\sqrt{3}}. ここに ma,mbm_a,m_b を代入すると、 3(b−a)ab+3=13すなわち3(b−a)=ab+3.\displaystyle \frac{\sqrt{3}(b-a)}{ab+3}=\frac{1}{\sqrt{3}}\quad\text{すなわち}\quad 3(b-a)=ab+3. よって b(3−a)=3(a+1)b(3-a)=3(a+1) である。0<a<30<a<3 なので、 b=3(a+1)3−a.\displaystyle b=\frac{3(a+1)}{3-a}. なお、この値は b−a=a2+33−a>0\displaystyle b-a=\dfrac{a^2+3}{3-a}>0 を満たし、与えられた a<ba<b とも合う。

(2) a=1a=1 とすると (1) より b=3b=3 である。2点での接線をそれぞれ ℓ1,ℓ3\ell_1,\ell_3 とすると、 ℓ1:y=3(x−1),ℓ3:y=3(log⁡3+x3−1).\displaystyle \ell_1:y=\sqrt{3}(x-1),\qquad \ell_3:y=\sqrt{3}\left(\log 3+\frac{x}{3}-1\right). 両接線の交点の xx 座標を cc とすれば、 c−1=log⁡3+c3−1ならばc=32log⁡3.\displaystyle c-1=\log 3+\frac{c}{3}-1\quad\text{ならば}\quad c=\frac{3}{2}\log 3. また、1<t<31<t<3 では13<1t<1\displaystyle \frac13<\frac1t<1 であるから、積分して23=∫1313 dt<∫13dtt=log⁡3<∫131 dt=2.\displaystyle \frac23=\int_1^3\frac13\,dt<\int_1^3\frac{dt}{t}=\log 3<\int_1^3 1\,dt=2.したがって1<c=32log⁡3<3\displaystyle 1<c=\frac32\log 3<3 である。 また f′′(x)=−3x2<0\displaystyle f''(x)=-\dfrac{\sqrt{3}}{x^2}<0 なので曲線は上に凸であり、各接線は接点以外で曲線より上にある。したがって x=1x=1 では ℓ1\ell_1 が、x=3x=3 では ℓ3\ell_3 が低い方の接線で、交点は 1<c<31<c<3 にある。囲まれた部分の面積 SS は S=∫1c{3(x−1)−3log⁡x} dx+∫c3{3(log⁡3+x3−1)−3log⁡x} dx=3[(x22−xlog⁡x)1c+(xlog⁡3+x26−xlog⁡x)c3]=3(1+c23−clog⁡3).\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_1^c\{\sqrt{3}(x-1)-\sqrt{3}\log x\}\,dx\\ &\quad+\int_c^3\left\{\sqrt{3}\left(\log 3+\frac{x}{3}-1\right)-\sqrt{3}\log x\right\}\,dx\\ &=\sqrt{3}\left[\left(\frac{x^2}{2}-x\log x\right)_1^c+\left(x\log 3+\frac{x^2}{6}-x\log x\right)_c^3\right]\\ &=\sqrt{3}\left(1+\frac{c^2}{3}-c\log 3\right). \end{aligned} ここに c=32log⁡3\displaystyle c=\dfrac{3}{2}\log 3 を代入して、 S=3(1−34(log⁡3)2).\displaystyle S=\sqrt{3}\left(1-\frac{3}{4}(\log 3)^2\right). 各積分の被積分関数は曲線と下側の接線との差であり、面積として正である。

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