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滋賀医科大学/2024年度/前期

滋賀医科大学 2024年 数学 第3問解答・解説

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1問題

滋賀医科大学2024年度第3問

0でない複素数 zz に対して, w=(2z+3z)2\displaystyle w=\left(2z+\frac{3}{z}\right)^2 とおく。複素数平面上において,次の問いに答えよ。なお,点を求めることは,その点を表す複素数を求めることである。

(1) 点 zz が原点を中心とする半径 62\displaystyle \frac{\sqrt{6}}{2} の円上を動くとき,点 ww はある線分を描くことを示し,その線分の両端の点を求めよ。

(2) 点 zz が原点を中心とする半径 11 の円上を動くとき,点 ww はある楕円を描くことを示し,その楕円の焦点を求めよ。

(3) aa を 11 でない正の実数,ii を虚数単位とし,原点および点 a+ia+i を通る直線を ℓ\ell とする。点 zz が ℓ\ell 上の原点以外の点を動くとき,点 ww はある双曲線上にあることを示し,その双曲線の焦点を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 線分は実軸上の0から24までで、両端は0, 24。 / (2) 楕円の焦点は0, 24。 / (3) 双曲線の方程式は、w=u+ivとして (u−12)2144(a2−1)2(a2+1)2−v2576a2(a2+1)2=1\displaystyle \frac{(u-12)^2}{\frac{144(a^2-1)^2}{(a^2+1)^2}}-\frac{v^2}{\frac{576a^2}{(a^2+1)^2}}=1 であり、点wはa>1なら右枝、0<a<1なら左枝を動く。焦点は0, 24。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 円上の点を z=62eiθ(0≦θ<2π)\displaystyle z=\frac{\sqrt6}{2}e^{i\theta}\quad(0\leq\theta<2\pi) とおく。このとき 2z+3z=6eiθ+6e−iθ=26cos⁡θ,w=24cos⁡2θ.\displaystyle 2z+\frac3z=\sqrt6e^{i\theta}+\sqrt6e^{-i\theta}=2\sqrt6\cos\theta, \qquad w=24\cos^2\theta. 0≦cos⁡2θ≦10\leq\cos^2\theta\leq1 であり、そのすべての値をとるので、点wwは実軸上で0≦w≦240\le w\le24を満たす線分を描く。両端の点を表す複素数は0,240,24である。

(2) z=eiθz=e^{i\theta} とおくと 2z+3z=2eiθ+3e−iθ=5cos⁡θ−isin⁡θ.\displaystyle 2z+\frac3z=2e^{i\theta}+3e^{-i\theta}=5\cos\theta-i\sin\theta. w=u+ivw=u+iv(u,vu,vは実数)とすると、 u=25cos⁡2θ−sin⁡2θ=12+13cos⁡2θ,v=−10cos⁡θsin⁡θ=−5sin⁡2θ.u=25\cos^2\theta-\sin^2\theta=12+13\cos2\theta, \qquad v=-10\cos\theta\sin\theta=-5\sin2\theta. したがって (u−1213)2+(v5)2=1.\displaystyle \left(\frac{u-12}{13}\right)^2+\left(\frac v5\right)^2=1. 2θ2\thetaは一周するので、これは中心(12,0)(12,0)、長半径1313、短半径55の楕円全体である。焦点までの距離は132−52=12\sqrt{13^2-5^2}=12だから、焦点を表す複素数は12−12=0, 12+12=2412-12=0,\ 12+12=24である。

(3) 直線ℓ\ell上の原点以外の点は、実数t≠0t\ne0を用いてz=t(a+i)z=t(a+i)と表せる。B=a2+1B=a^2+1とおけば 2z+3z=(2at+3aBt)+i(2t−3Bt).\displaystyle 2z+\frac3z=\left(2at+\frac{3a}{Bt}\right)+i\left(2t-\frac3{Bt}\right). w=u+ivw=u+ivとすると、実部と虚部を計算して u=4(a2−1)t2+12+9(a2−1)B2t2,v=8at2−18aB2t2.\displaystyle u=4(a^2-1)t^2+12+\frac{9(a^2-1)}{B^2t^2}, \qquad v=8at^2-\frac{18a}{B^2t^2}. ここでX=4t2, Y=9/(B2t2)X=4t^2,\ Y=9/(B^2t^2)とおくと、X,Y>0X,Y>0、XY=36/B2XY=36/B^2であり、 u−12=(a2−1)(X+Y),v=2a(X−Y).u-12=(a^2-1)(X+Y),\qquad v=2a(X-Y). よって (u−12)2(a2−1)2−v24a2=(X+Y)2−(X−Y)2=4XY=144B2,\displaystyle \frac{(u-12)^2}{(a^2-1)^2}-\frac{v^2}{4a^2} =(X+Y)^2-(X-Y)^2=4XY=\frac{144}{B^2}, すなわち (u−12)2(12(a2−1)a2+1)2−v2(24aa2+1)2=1.\displaystyle \frac{(u-12)^2}{\left(\dfrac{12(a^2-1)}{a^2+1}\right)^2} -\frac{v^2}{\left(\dfrac{24a}{a^2+1}\right)^2}=1. これは中心(12,0)(12,0)の双曲線であり、a>1a>1なら右枝、0<a<10<a<1なら左枝を動く。横方向の半軸の長さをp=12∣a2−1∣/(a2+1)p=12|a^2-1|/(a^2+1)、共役軸の半分の長さをq=24a/(a2+1)q=24a/(a^2+1)とすると、焦点までの距離は p2+q2=12a2+1(a2−1)2+4a2=12.\displaystyle \sqrt{p^2+q^2}=\frac{12}{a^2+1}\sqrt{(a^2-1)^2+4a^2}=12. したがって焦点を表す複素数は12−12=0, 12+12=2412-12=0,\ 12+12=24である。

この問題で使う考え方

  • 複素数平面
  • 曲線の媒介変数表示
  • 楕円
  • 双曲線
  • 焦点と準線

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