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東邦大学/2010年度/一般

東邦大学 2010年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東邦大学2010年度第2問

以下の各問に対して,解答用紙の該当する欄に途中の経過と解を記入すること。   rr を正の定数とする。xyxy 平面上を時刻 t=0t=0 から t=πt=\pi まで運動する点 P(x,y)P(x,y) の座標が x=2r(t−sin⁡tcos⁡t),y=2rsin⁡2tx=2r(t-\sin t\cos t),\qquad y=2r\sin^{2}t であるとき,以下の各問に答えよ。   (1) 正弦についての2倍角の公式を,解答欄に記入せよ(途中の経過は必要ない)。   (2) 点 PP が描く曲線の概形を,xyxy 平面上にかけ。   (3) 点 PP の時刻 tt における加速度の大きさを,rr を用いて表せ。   (4) 点 PP が時刻 t=0t=0 から t=πt=\pi までに動く道のり SS は, S=∫0π(dxdt)2+(dydt)2 dt\displaystyle S=\int_{0}^{\pi}\sqrt{\left(\frac{dx}{dt}\right)^{2}+\left(\frac{dy}{dt}\right)^{2}}\,dt で与えられる。このとき,SS の値を求めよ。   (5) 点 PP が描く曲線と xx 軸で囲まれた部分を,xx 軸の周りに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) sin⁡2t=2sin⁡tcos⁡t;(1)\space{}\sin2t=2\sin t\cos t;
    (2) (0,0)から (2πr,0)(2\pi r,0)までのサイクロイド1弧で、最高点は (πr,2r);(\pi r,2r);
    (3) 4r;
    (4) 8r;
    (5) 5π2r3.(5)\space{}5\pi^2r^3.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 正弦の2倍角の公式は sin⁡2t=2sin⁡tcos⁡t\sin2t=2\sin t\cos t である。

(2) 2倍角の公式を使うと x=2rt−rsin⁡2t,y=r(1−cos⁡2t).x=2r t-r\sin2t,\qquad y=r(1-\cos2t). θ=2t\theta=2t とおけば 0≦θ≦2π0\le\theta\le2\pi で x=r(θ−sin⁡θ),y=r(1−cos⁡θ),x=r(\theta-\sin\theta),\qquad y=r(1-\cos\theta), となり、曲線はサイクロイドの1弧である。さらに x′(t)=4rsin⁡2t≧0,x'(t)=4r\sin^2t\ge0, であり、0<t<π0<t<\pi では正なので、xx は始点から終点まで増加する。t=0,π/2,πt=0,\pi/2,\pi における点はそれぞれ (0,0),(πr,2r),(2πr,0)(0,0),\qquad(\pi r,2r),\qquad(2\pi r,0) である。また x(π−t)=2πr−x(t)x(\pi-t)=2\pi r-x(t)、y(π−t)=y(t)y(\pi-t)=y(t) なので、弧は直線 x=πrx=\pi r に関して対称である。したがって原点から出て最高点 (πr,2r)(\pi r,2r) を通り、終点 (2πr,0)(2\pi r,0) に至る一山の曲線として描ける。

題は「サイクロイドの1弧:0≦θ≦2π(r>0,座標をrで割って表示)」で、横軸x/r(目盛0、π、2π)、縦軸y/r(目盛1、2)に青緑の曲線が描かれている。曲線は赤点の「尖点(0, 0)」から立ち上がり、橙色の点の「最高点(π, 2)」を通って赤点の「尖点(2π, 0)」に下りる一山の形である。最高点から下ろした縦の破線に「対称軸 x/r=π」と記されている。実際の座標は各値をr倍したものである。

(図は r>0r>0 として正規化座標 (x/r,y/r)(x/r,y/r) で描いた。実際の座標は各軸の目盛りを rr 倍する。)

(3) 座標を微分すると dxdt=4rsin⁡2t,dydt=2rsin⁡2t,\displaystyle \frac{dx}{dt}=4r\sin^2t,\qquad \frac{dy}{dt}=2r\sin2t, さらに d2xdt2=4rsin⁡2t,d2ydt2=4rcos⁡2t.\displaystyle \frac{d^2x}{dt^2}=4r\sin2t,\qquad \frac{d^2y}{dt^2}=4r\cos2t. よって加速度の大きさは (4rsin⁡2t)2+(4rcos⁡2t)2=4r.\sqrt{\left(4r\sin2t\right)^2+\left(4r\cos2t\right)^2}=4r.

(4) 0≦t≦π0\le t\le\pi では sin⁡t≧0\sin t\ge0 だから、速さは (4rsin⁡2t)2+(2rsin⁡2t)2=4rsin⁡4t+sin⁡2tcos⁡2t=4rsin⁡t.\begin{aligned} \sqrt{\left(4r\sin^2t\right)^2+\left(2r\sin2t\right)^2} &=4r\sqrt{\sin^4t+\sin^2t\cos^2t}\\ &=4r\sin t. \end{aligned} したがって道のりは S=∫0π4rsin⁡t dt=8r.\displaystyle S=\int_0^\pi4r\sin t\,dt=8r.

(5) 曲線と xx 軸で囲まれた部分を回転させた体積は円板法で V=π∫y2 dx=π∫0π(2rsin⁡2t)2(4rsin⁡2t) dt=16πr3∫0πsin⁡6t dt.\displaystyle V=\pi\int y^2\,dx=\pi\int_0^\pi (2r\sin^2t)^2(4r\sin^2t)\,dt =16\pi r^3\int_0^\pi\sin^6t\,dt. sin⁡6t=10−15cos⁡2t+6cos⁡4t−cos⁡6t32\displaystyle \sin^6t=\frac{10-15\cos2t+6\cos4t-\cos6t}{32} であり、余弦の各項は 0≦t≦π0\le t\le\pi の範囲で積分すると0になるため、∫0πsin⁡6t dt=10π/32=5π/16\displaystyle \int_0^\pi\sin^6t\,dt=10\pi/32=5\pi/16。従って V=16πr3⋅5π16=5π2r3.\displaystyle V=16\pi r^3\cdot\frac{5\pi}{16}=5\pi^2r^3. 検算として、道のりは半径 rr のサイクロイド1弧の長さとして 8r8r となり、体積積分の被積分関数は区間内で非負である。

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