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東京大学/2011年度

東京大学 2011年 数学 第3問解答・解説

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1問題

東京大学2011年度第3問

Lを正定数とする。座標平面のx軸上の正の部分にある点P(t,0)に対し、原点Oを中心とし点Pを通る円周上を、Pから出発して反時計回りに道のりLだけ進んだ点をQ(u(t),v(t))と表す。

(1) u(t)、v(t)を求めよ。

(2) 0<a<1の範囲の実数aに対し、積分 f(a)=∫ₐ¹ √({u′(t)}²+{v′(t)}²) dt を求めよ。

(3) 極限 limₐ→₊₀ f(a)/log a を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    u(t)=tcos⁡Lt, v(t)=tsin⁡Lt\displaystyle u(t)=t\cos\frac{L}{t},\ v(t)=t\sin\frac{L}{t}
  • (2)
    1+L2−a2+L2+Llog⁡(L+a2+L2aL+1+L21)\displaystyle \sqrt{1+L^2}-\sqrt{a^2+L^2}+L\log\left(\frac{\frac{L+\sqrt{a^2+L^2}}{a}}{\frac{L+\sqrt{1+L^2}}{1}}\right)
  • (3)
    −L

3解答

解答を見る途中式つきの解答

円の半径は tt であり、弧度法での中心角を θ(t)\theta(t) とすると、弧長の公式 tθ(t)=Lt\theta(t)=L より θ(t)=L/t\theta(t)=L/t である。したがって u(t)=tcos⁡Lt,v(t)=tsin⁡Lt.\displaystyle u(t)=t\cos\frac{L}{t},\qquad v(t)=t\sin\frac{L}{t}.

θ=L/t\theta=L/t とおけば θ′=−L/t2\theta'=-L/t^2 だから、 u′=cos⁡θ+Ltsin⁡θ,v′=sin⁡θ−Ltcos⁡θ.\displaystyle u'=\cos\theta+\frac Lt\sin\theta,\qquad v'=\sin\theta-\frac Lt\cos\theta. よって交差項が打ち消し合い、 (u′)2+(v′)2=(cos⁡θ+Ltsin⁡θ)2+(sin⁡θ−Ltcos⁡θ)2=1+L2t2.\displaystyle (u')^2+(v')^2 =\left(\cos\theta+\frac Lt\sin\theta\right)^2 +\left(\sin\theta-\frac Lt\cos\theta\right)^2 =1+\frac{L^2}{t^2}. t>0t>0 より速さは t2+L2/t\sqrt{t^2+L^2}/t である。

y=t2+L2y=\sqrt{t^2+L^2} と置換すると dy=(t/y) dtdy=(t/y)\,dt、また t2=y2−L2t^2=y^2-L^2 なので、 ∫t2+L2t dt=∫y2y2−L2 dy=∫(1+L2y2−L2) dy=∫(1+L2(1y−L−1y+L)) dy=y+L2log⁡y−Ly+L+C.\displaystyle \begin{aligned} \int\frac{\sqrt{t^2+L^2}}{t}\,dt &=\int\frac{y^2}{y^2-L^2}\,dy\\ &=\int\left(1+\frac{L^2}{y^2-L^2}\right)\,dy\\ &=\int\left(1+\frac L2\left(\frac1{y-L}-\frac1{y+L}\right)\right)\,dy\\ &=y+\frac L2\log\frac{y-L}{y+L}+C. \end{aligned} ここで y−L=t2/(y+L)y-L=t^2/(y+L) を用いれば、原始関数は F(t)=t2+L2−Llog⁡L+t2+L2t\displaystyle F(t)=\sqrt{t^2+L^2} -L\log\frac{L+\sqrt{t^2+L^2}}{t} と書ける。したがって f(a)=F(1)−F(a)=1+L2−a2+L2+Llog⁡((L+a2+L2)/a(L+1+L2)/1).\displaystyle \begin{aligned} f(a)&=F(1)-F(a)\\ &=\sqrt{1+L^2}-\sqrt{a^2+L^2} +L\log\left(\frac{(L+\sqrt{a^2+L^2})/a} {(L+\sqrt{1+L^2})/1}\right). \end{aligned}

最後に、 f(a)=−Llog⁡a+[1+L2−a2+L2+Llog⁡(L+a2+L2)−Llog⁡(L+1+L2)].f(a)=-L\log a+ \left[ \sqrt{1+L^2}-\sqrt{a^2+L^2} +L\log(L+\sqrt{a^2+L^2}) -L\log(L+\sqrt{1+L^2}) \right]. 角括弧内は a→+0a\to+0 で有限値に収束する一方、log⁡a→−∞\log a\to-\infty である。ゆえに lim⁡a→+0f(a)log⁡a=−L.\displaystyle \lim\limits _{a\to+0}\frac{f(a)}{\log a}=-L.

この問題で使う考え方

  • 弧長から中心角を表す
  • 置換積分
  • 原始関数
  • 対数項の極限

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