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東京大学/2011年度

東京大学 2011年 数学 第6問解答・解説

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1問題

東京大学2011年度第6問

(1) x、yを実数とし、x>0とする。tを変数とする2次関数f(t)=xt²+ytの0≦t≦1における最大値と最小値の差を求めよ。

(2) 次の条件を満たす点(x,y)全体からなる座標平面内の領域をSとする。x>0かつ、実数zで、0≦t≦1の範囲の全ての実数tに対して0≦xt²+yt+z≦1を満たすようなものが存在する。Sの概形を図示せよ。

(3) 次の条件を満たす点(x,y,z)全体からなる座標空間内の領域をVとする。0≦x≦1かつ、0≦t≦1の範囲の全ての実数tに対して0≦xt²+yt+z≦1が成り立つ。Vの体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    D(x,y)=x+y(y≧0);(2x+y)2/(4x)(−x≦y≦0);y2/(4x)(−2x≦y≦−x);−x−y(y≦−2x)D(x,y)=x+y (y≥0); (2x+y)^2/(4x) (−x≤y≤0); y^2/(4x) (−2x≤y≤−x); −x−y (y≤−2x)
  • (2)
    S={(x,y)∣0<x≦1, −1−x≦y≦1−x}∪{(x,y)∣1≦x≦4, −2x≦y≦2x−2x}S=\{(x,y)\mid 0<x\le1,\ -1-x\le y\le1-x\}\cup\{(x,y)\mid1\le x\le4,\ -2\sqrt{x}\le y\le2\sqrt{x}-2x\}
  • (3)
    Vol(V)=17/18Vol(V)=17/18

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ f(t)=xt2+ytf(t)=xt^2+yt は x>0x>0 より下に凸で、端点の値は f(0)=0, f(1)=x+yf(0)=0,\ f(1)=x+y、頂点の tt 座標は −y/(2x)-y/(2x) である。頂点が区間内にあるのは −2x≦y≦0-2x\leq y\leq0 のときで、その最小値は −y2/(4x)-y^2/(4x)、最大値は max⁡(0,x+y)\displaystyle \max(0,x+y)。頂点が区間外なら最小・最大は端点で与えられる。以上より D(x,y)=max⁡f−min⁡f={x+y(y≧0),(2x+y)2/(4x)(−x≦y≦0),y2/(4x)(−2x≦y≦−x),−x−y(y≦−2x).\displaystyle D(x,y)=\max f-\min f= \begin{cases} x+y &(y\geq0),\\ (2x+y)^2/(4x)&(-x\leq y\leq0),\\ y^2/(4x)&(-2x\leq y\leq-x),\\ -x-y&(y\leq-2x). \end{cases}

・ m=min⁡0≦t≦1f(t), M=max⁡0≦t≦1f(t)\displaystyle m=\min\limits _{0\leq t\leq1}f(t),\ M=\max\limits _{0\leq t\leq1}f(t) とする。条件 0≦f(t)+z≦10\leq f(t)+z\leq1 を満たす zz が存在することは、−m≦z≦1−M-m\leq z\leq1-M となる zz が存在することと同値であり、これは M−m=D(x,y)≦1M-m=D(x,y)\leq1 と同値である。前問の式を各場合に適用すると、0<x≦10<x\leq1 では −1−x≦y≦1−x,-1-x\leq y\leq1-x, 1≦x≦41\leq x\leq4 では −2x≦y≦2x−2x,-2\sqrt{x}\leq y\leq2\sqrt{x}-2x, となり、x>4x>4 では解がない。したがって SS はこの2本の境界の間の領域である。下側境界は y=−1−x (0<x≦1)y=-1-x\ (0<x\leq1) から y=−2x (1≦x≦4)y=-2\sqrt{x}\ (1\leq x\leq4)、上側境界は y=1−x (0<x≦1)y=1-x\ (0<x\leq1) から y=2x−2x (1≦x≦4)y=2\sqrt{x}-2x\ (1\leq x\leq4) へつながる。両曲線は (4,−4)(4,-4) で合流し、x=0x=0 の線分は x>0x>0 の条件により含まれない。

・ x=0x=0 では f(t)=ytf(t)=yt の値域差は ∣y∣|y| なので、0≦x≦10\leq x\leq1 で許される yy の範囲は一様に −1−x≦y≦1−x-1-x\le y\le1-x と書ける。固定した x,yx,y に対し、許される zz の範囲は −m≦z≦1−M-m\le z\le1-M で、その長さは 1−D(x,y)1-D(x,y) である。(x=0)(x=0) の断面積は ∫−11(1−∣y∣) dy=1\displaystyle \int_{-1}^{1}(1-|y|)\,dy=1 である。以下では x>0x>0 の断面積を計算し、得られる式を x=0x=0 まで連続に延長する。よって断面積は A(x)=(1−x)22+∫−2x−x(1−y24x)dy+∫−x0(1−(2x+y)24x)dy+(1−x)22.\displaystyle A(x)=\frac{(1-x)^2}{2} +\int_{-2x}^{-x}\left(1-\frac{y^2}{4x}\right)dy +\int_{-x}^{0}\left(1-\frac{(2x+y)^2}{4x}\right)dy +\frac{(1-x)^2}{2}. 中央の各積分は x−7x212\displaystyle x-\frac{7x^2}{12} だから A(x)=(1−x)2+2x−7x26=1−x26.\displaystyle A(x)=(1-x)^2+2x-\frac{7x^2}{6}=1-\frac{x^2}{6}. したがって Vol⁡(V)=∫01A(x) dx=∫01(1−x26)dx=1−118=1718.\displaystyle \operatorname{Vol}(V)=\int_0^1 A(x)\,dx=\int_0^1\left(1-\frac{x^2}{6}\right)dx=1-\frac1{18}=\frac{17}{18}.

二次関数の頂点・端点から値域幅Dを場合分けする。関数の値を平行移動によって0以上1以下に収める条件はD≦1であり、それを解いてSを得る。Vは各(x,y)で許されるzの幅1−Dを断面積として積分する。x=0断面も別に確認する。

この問題で使う考え方

  • 頂点と端点による最大最小
  • 値域幅と平行移動可能性
  • 場合分けによる領域表示
  • 断面積を用いた体積

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