(1) A=(a,b,0), B=(0,t,z), C=(0,t,−z) とおく。条件より a2+b2=1,t2+z2=1. △OAB は正三角形だから AB=1 である。よって 1=AB2=a2+(b−t)2+z2=2−2bt, したがって bt=21、特に t=0 で b=2t1 となる。A が y 軸上にないので a=0 であり、 a2=1−b2=1−4t21>0 から t2>41。また B,C が y 軸上にないので z=0、よって z2=1−t2>0 から t2<1。逆にこの範囲なら a,z を非零実数に選べる。したがって −1<t<−21または21<t<1.
(2) OB=OC=OA=1 で AB=AC=1 だから、△OAB と △OAC の面積の和は 23。また [OBC]=21OB×OC=∣tz∣. 辺 BC の長さは 2∣z∣、直線 BC は x=0,y=t なので A からの距離は a2+(b−t)2=1−2bt+t2=∣t∣. よって [ABC]=∣tz∣ であり、表面積は S=23+2∣tz∣=23+2t2(1−t2). s=t2 とおくと 41<s<1 で、 s(1−s)=41−(s−21)2≦41. 等号は s=21 で実現するため、最大表面積は 1+23。そのとき t2=z2=a2=b2=21。
(3) 座標軸に関する反射は各軸の回転体積を保つので、h=21 として O=(0,0,0),A=(h,h,0),B=(0,h,h),C=(0,h,−h) を代表にとる。
x 軸に垂直な位置 x (0≦x≦h) で切ると、(y,z) 平面での断面は (x,0),(h,h−x),(h,−h+x) を頂点とする三角形である。軸からの距離は最小 x、最大 Rx=h2+(h−x)2 となり、その間の値をすべてとる。回転断面は内半径 x、外半径 Rx の円環だから Vx=π∫0h{h2+(h−x)2−x2}dx=πh3=22π.
y 軸に垂直な位置 y=s (0≦s≦h) の断面は、(x,z) 平面で (s,0),(0,s),(0,−s) を頂点とする三角形である。軸からの距離は 0 から s までなので、回転断面は半径 s の円となる。したがって Vy=π∫0hs2ds=3πh3=62π.
z 軸に垂直な正の位置 z (0≦z≦h) の断面は、(x,y) 平面で (0,z),(0,h),(h−z,h) を頂点とする三角形である。軸からの距離は最小 z、最大 Rz=(h−z)2+h2 となり、その間の値をすべてとる。正の側の回転断面はこの内外半径の円環で、負の側も対称だから Vz=2π∫0h{(h−z)2+h2−z2}dz=2πh3=2π. 以上より Vx=22π,Vy=62π,Vz=2π.
注記:原本表紙では医学部は大問6〜10を解答する指定であり、本問は大問9。
座標と正三角形条件から t の範囲を求める。表面積を t2 の二次式で最大化し、最大時の代表四面体を選んで各座標軸に垂直な断面を円板・円環として積分する。