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愛媛大学/2013年度/前期

愛媛大学 2013年 数学 第9問解答・解説

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1問題

愛媛大学2013年度第9問

(医学部) 原点を OO とする座標空間内に3点 A,B,CA,B,C があり、次の条件①、②、③、④を満たすとする。

① AA は xyxy 平面上の点で OA=1OA=1。

② B,CB,C は yzyz 平面上の点で、yy 軸に関して対称である。

③ △OAB\triangle OAB は正三角形である。

④ A,B,CA,B,C は yy 軸上にない。

(1) BB の yy 座標を tt とするとき、tt がとり得る値の範囲を求めよ。

(2) 四面体 OABCOABC の表面積の最大値を求めよ。

(3) 表面積が最大となる四面体 OABCOABC を xx 軸、yy 軸、zz 軸の周りに回転してできる立体の体積をそれぞれ Vx,Vy,VzV_{x},V_{y},V_{z} とするとき、Vx,Vy,VzV_{x},V_{y},V_{z} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)−1<t<−12\displaystyle -1<t<-\frac12 または 12<t<1\displaystyle \frac12<t<1。
    (2)1+32\displaystyle 1+\frac{\sqrt3}{2}。
    (3)Vx=π22,Vy=π62,Vz=π2\displaystyle V_x=\frac{\pi}{2\sqrt2},\quad V_y=\frac{\pi}{6\sqrt2},\quad V_z=\frac{\pi}{\sqrt2}。
    注記:原本表紙では医学部は大問6〜10を解答する指定であり、本問は大問9。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) A=(a,b,0), B=(0,t,z), C=(0,t,−z)A=(a,b,0),\ B=(0,t,z),\ C=(0,t,-z) とおく。条件より a2+b2=1,t2+z2=1.a^2+b^2=1,\qquad t^2+z^2=1. △OAB\triangle OAB は正三角形だから AB=1AB=1 である。よって 1=AB2=a2+(b−t)2+z2=2−2bt,1=AB^2=a^2+(b-t)^2+z^2=2-2bt, したがって bt=12\displaystyle bt=\frac12、特に t≠0t\ne0 で b=12t\displaystyle b=\frac{1}{2t} となる。AA が yy 軸上にないので a≠0a\ne0 であり、 a2=1−b2=1−14t2>0\displaystyle a^2=1-b^2=1-\frac{1}{4t^2}>0 から t2>14\displaystyle t^2>\frac14。また B,CB,C が yy 軸上にないので z≠0z\ne0、よって z2=1−t2>0z^2=1-t^2>0 から t2<1t^2<1。逆にこの範囲なら a,za,z を非零実数に選べる。したがって −1<t<−12または12<t<1.\displaystyle -1<t<-\frac12\qquad\text{または}\qquad \frac12<t<1.

(2) OB=OC=OA=1OB=OC=OA=1 で AB=AC=1AB=AC=1 だから、△OAB\triangle OAB と △OAC\triangle OAC の面積の和は 32\displaystyle \frac{\sqrt3}{2}。また [OBC]=12∣OB→×OC→∣=∣tz∣.\displaystyle [OBC]=\frac12\left|\overrightarrow{OB}\times\overrightarrow{OC}\right|=|tz|. 辺 BCBC の長さは 2∣z∣2|z|、直線 BCBC は x=0,y=tx=0,y=t なので AA からの距離は a2+(b−t)2=1−2bt+t2=∣t∣.\sqrt{a^2+(b-t)^2}=\sqrt{1-2bt+t^2}=|t|. よって [ABC]=∣tz∣[ABC]=|tz| であり、表面積は S=32+2∣tz∣=32+2t2(1−t2).\displaystyle S=\frac{\sqrt3}{2}+2|tz|=\frac{\sqrt3}{2}+2\sqrt{t^2(1-t^2)}. s=t2s=t^2 とおくと 14<s<1\displaystyle \frac14<s<1 で、 s(1−s)=14−(s−12)2≦14.\displaystyle s(1-s)=\frac14-\left(s-\frac12\right)^2\le\frac14. 等号は s=12\displaystyle s=\frac12 で実現するため、最大表面積は 1+32\displaystyle 1+\frac{\sqrt3}{2}。そのとき t2=z2=a2=b2=12\displaystyle t^2=z^2=a^2=b^2=\frac12。

(3) 座標軸に関する反射は各軸の回転体積を保つので、h=12\displaystyle h=\frac1{\sqrt2} として O=(0,0,0),A=(h,h,0),B=(0,h,h),C=(0,h,−h)O=(0,0,0),\quad A=(h,h,0),\quad B=(0,h,h),\quad C=(0,h,-h) を代表にとる。

xx 軸に垂直な位置 x (0≦x≦h)x\ (0\le x\le h) で切ると、(y,z)(y,z) 平面での断面は (x,0),(h,h−x),(h,−h+x)(x,0),(h,h-x),(h,-h+x) を頂点とする三角形である。軸からの距離は最小 xx、最大 Rx=h2+(h−x)2R_x=\sqrt{h^2+(h-x)^2} となり、その間の値をすべてとる。回転断面は内半径 xx、外半径 RxR_x の円環だから Vx=π∫0h{h2+(h−x)2−x2} dx=πh3=π22.\displaystyle V_x=\pi\int_0^h\{h^2+(h-x)^2-x^2\}\,dx=\pi h^3=\frac{\pi}{2\sqrt2}.

yy 軸に垂直な位置 y=s (0≦s≦h)y=s\ (0\le s\le h) の断面は、(x,z)(x,z) 平面で (s,0),(0,s),(0,−s)(s,0),(0,s),(0,-s) を頂点とする三角形である。軸からの距離は 00 から ss までなので、回転断面は半径 ss の円となる。したがって Vy=π∫0hs2 ds=πh33=π62.\displaystyle V_y=\pi\int_0^h s^2\,ds=\frac{\pi h^3}{3}=\frac{\pi}{6\sqrt2}.

zz 軸に垂直な正の位置 z (0≦z≦h)z\ (0\le z\le h) の断面は、(x,y)(x,y) 平面で (0,z),(0,h),(h−z,h)(0,z),(0,h),(h-z,h) を頂点とする三角形である。軸からの距離は最小 zz、最大 Rz=(h−z)2+h2R_z=\sqrt{(h-z)^2+h^2} となり、その間の値をすべてとる。正の側の回転断面はこの内外半径の円環で、負の側も対称だから Vz=2π∫0h{(h−z)2+h2−z2} dz=2πh3=π2.\displaystyle V_z=2\pi\int_0^h\{(h-z)^2+h^2-z^2\}\,dz=2\pi h^3=\frac{\pi}{\sqrt2}. 以上より Vx=π22,Vy=π62,Vz=π2.\displaystyle V_x=\frac{\pi}{2\sqrt2},\qquad V_y=\frac{\pi}{6\sqrt2},\qquad V_z=\frac{\pi}{\sqrt2}.

注記:原本表紙では医学部は大問6〜10を解答する指定であり、本問は大問9。

座標と正三角形条件から tt の範囲を求める。表面積を t2t^2 の二次式で最大化し、最大時の代表四面体を選んで各座標軸に垂直な断面を円板・円環として積分する。

この問題で使う考え方

  • 座標による条件整理
  • 距離と三角形の面積
  • 平方完成による最大値
  • 断面積分(円板・円環)

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