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東海大学/2019年度/2日目

東海大学 2019年 2日目 数学 第1問解答・解説

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1問題

東海大学2019年度第1問

解答はすべて解答用紙に記入して提出しなさい。次の空欄を埋めなさい。解答は,分数の場合には既約分数の形で書きなさい。

(1) lim⁡n→∞(13)n+(23)nn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\sqrt[n]{\left(\frac{1}{3}\right)^n+\left(\frac{2}{3}\right)^n} の値は ア\boxed{\text{ア}} である。

(2) 円に内接する四角形 ABCDABCD が与えられている。各辺の長さが AB=4,BC=4,CD=3,DA=5AB=4, BC=4, CD=3, DA=5 を満たすとき,線分 BDBD の長さは イ\boxed{\text{イ}} である。また四角形 ABCDABCD の面積は ウ\boxed{\text{ウ}} である。

(3) ∑n=199n!\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{99} n! の一の位の数字は エ\boxed{\text{エ}} である。

(4) 四面体 OABCOABC において,OA=OB=OC=2,AB=CA=3OA=OB=OC=\sqrt{2}, AB=CA=\sqrt{3} とする。三角形 ABCABC の重心を GG とするとき,内積 OA→⋅OG→\overrightarrow{OA}\cdot\overrightarrow{OG} の値は オ\boxed{\text{オ}} である。

(5) 下の図は,2018年4月の30日間の札幌と横浜における各日ごとの最高気温についての箱ひげ図である。

上に札幌、下に横浜の横向きの箱ひげ図があり、横軸は4〜26の2刻みで単位は℃。目盛から読むと、札幌は最小値約3.7、第1四分位数約8.5、中央値約13、第3四分位数約16.5、最大値約24.5。横浜は最小値約15.5、第1四分位数約19.5、中央値約22、第3四分位数約25(25の目盛のごく近く)、最大値約27.5。

(出典:「過去の気象データ」(気象庁)を加工して作成)

以下のaからfの記述のうち,これら2つの箱ひげ図から読み取れる正しいものは カ\boxed{\text{カ}} と キ\boxed{\text{キ}} である。

a. 札幌では最高気温が15℃を超えた日が15日以上であった。

b. 横浜では最高気温が25℃を超えた日が7日以上であった。

c. 最高気温の中央値は,横浜の方が札幌よりも10℃以上高い。

d. 札幌の最高気温の四分位範囲は,10℃以下である。

e. 最高気温の四分位範囲は,横浜の方が札幌よりも小さい。

f. 最高気温について,札幌の第3四分位数は,横浜の第1四分位数よりも5℃以上低い。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各設問の標準的な高校数学を用いる。極限は不等式で挟み、四角形は対角線で分け、重心は位置ベクトルで扱う。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(1)\quad ア=23.\displaystyle =\frac23.
    (2)(2)\quad イ=31, =\sqrt{31},\space{} ウ=415.=4\sqrt{15}.
    (3)(3)\quad エ=3.=3.
    (4)(4)\quad オ=1.=1.
    (5)(5)\quad カ=d, =d,\space{} キ=e.=e.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 各項は正であり,(23)n≦(13)n+(23)n≦2(23)n\displaystyle \left(\frac23\right)^n\le \left(\frac13\right)^n+\left(\frac23\right)^n\le 2\left(\frac23\right)^n である。nn 乗根をとると 23≦(1/3)n+(2/3)nn≦232n\displaystyle \frac23\le \sqrt[n]{(1/3)^n+(2/3)^n}\le \frac23\sqrt[n]{2}。2n→1\sqrt[n]{2}\to1 だから,はさみうちの原理より極限は 23\displaystyle \frac23。  (2) BD=dBD=d とおく。円に内接する四角形の対角の和は 180∘180^\circ なので,∠BAD=A\angle BAD=A と ∠BCD=C\angle BCD=C は補角である。余弦定理より cos⁡A=(42+52−d2)/(2⋅4⋅5)=(41−d2)/40\cos A=(4^2+5^2-d^2)/(2\cdot4\cdot5)=(41-d^2)/40,cos⁡C=(42+32−d2)/(2⋅4⋅3)=(25−d2)/24\cos C=(4^2+3^2-d^2)/(2\cdot4\cdot3)=(25-d^2)/24。cos⁡C=−cos⁡A\cos C=-\cos A より d2=31d^2=31,したがって BD=31BD=\sqrt{31}。このとき cos⁡A=1/4\cos A=1/4 なので sin⁡A=15/4\sin A=\sqrt{15}/4,また cos⁡C=−1/4\cos C=-1/4 なので sin⁡C=15/4\sin C=\sqrt{15}/4。四角形の面積は2三角形の面積の和であり,[ABCD]=12⋅4⋅5⋅154+12⋅4⋅3⋅154=415\displaystyle [ABCD]=\frac12\cdot4\cdot5\cdot\frac{\sqrt{15}}4+\frac12\cdot4\cdot3\cdot\frac{\sqrt{15}}4=4\sqrt{15}。  (3) n≧5n\ge5 なら n!n! は10の倍数なので一の位は0である。したがって求める一の位は 1!+2!+3!+4!=1+2+6+24=331!+2!+3!+4!=1+2+6+24=33 の一の位,すなわち3。  (4) 位置ベクトルを a=OA→\boldsymbol a=\overrightarrow{OA} などとすると,OG→=(a+b+c)/3\overrightarrow{OG}=(\boldsymbol a+\boldsymbol b+\boldsymbol c)/3。∣a∣2=∣b∣2=∣c∣2=2|\boldsymbol a|^2=|\boldsymbol b|^2=|\boldsymbol c|^2=2 かつ ∣a−b∣2=∣a−c∣2=3|\boldsymbol a-\boldsymbol b|^2=|\boldsymbol a-\boldsymbol c|^2=3 より,a⋅b=a⋅c=1/2\boldsymbol a\cdot\boldsymbol b=\boldsymbol a\cdot\boldsymbol c=1/2。よって OA→⋅OG→=(2+1/2+1/2)/3=1\overrightarrow{OA}\cdot\overrightarrow{OG}=(2+1/2+1/2)/3=1。  (5) 箱ひげ図から札幌の第1・第3四分位数はおよそ 8.5∘8.5^\circC,16.5∘16.5^\circC なので四分位範囲は約 8∘8^\circC で10℃以下である。横浜は第1・第3四分位数がおよそ 19.5∘19.5^\circC,25∘25^\circC で,四分位範囲は約 5.5∘5.5^\circC。したがって横浜の四分位範囲の方が小さい。中央値の差は10℃未満であり,札幌の第3四分位数と横浜の第1四分位数の差も5℃未満である。また,箱ひげ図から15℃超・25℃超の日数は特定できない。よって読み取れる記述はd,eである。

この問題で使う考え方

  • 数列の極限
  • 余弦定理
  • 円に内接する四角形
  • 三角比による面積
  • 約数・倍数
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 四分位数と箱ひげ図

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