本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

富山大学/2009年度

富山大学 2009年 数学 第II問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

富山大学2009年度第II問

次の問いに答えよ。

(1) kを正の整数とし、x>0に対して f(x)=(1/(k+1))(x+α)−√[k+1]{βx} とおく。ただし、α、βは α>0、β>0、α/k≧√[k]{β} を満たす定数である。このとき、f(x)≧0であることを示せ。

(2) nを正の整数とする。x₁>0、x₂>0、…、xₙ>0のとき (x₁+x₂+…+xₙ)/n ≧ √[n]{x₁x₂⋯xₙ} が成立することを示せ。

(3) Mを正の定数とし、5個の正の数 a₁,a₂,a₃,a₄,a₅ が a₁a₂a₃a₄a₅=M を満たしているとする。a₁,a₂,a₃,a₄,a₅から取り出した3つの数の積 aᵢaⱼaₖを Sᵢⱼₖ と表すことにする。1≦i<j<k≦5を満たすすべての整数 i,j,k についての Sᵢⱼₖ の和を S とおく。このとき、S≧10√[5]{M³}であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f(x)≧0\quad f(x)\ge0\quad 。 (2) x1+⋯+xnn≧x1⋯xnn\displaystyle \quad \frac{x_1+\cdots+x_n}{n}\ge\sqrt[n]{x_1\cdots x_n}\quad 。 (3) S≧10M35\quad S\ge10\sqrt[5]{M^3}\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) b=β1/k>0b=\beta^{1/k}>0 とおく。ff を微分すると f′(x)=1k+1(1−β1/(k+1)x−k/(k+1)).\displaystyle f'(x)=\frac{1}{k+1}\left(1-\beta^{1/(k+1)}x^{-k/(k+1)}\right). したがって 0<x<b0<x<b では f′(x)<0f'(x)<0、x>bx>b では f′(x)>0f'(x)>0 であり、最小値は x=bx=b でとる。条件 α/k≧b\alpha/k\ge b を使うと f(b)=b+αk+1−b=α−kbk+1≧0.\displaystyle f(b)=\frac{b+\alpha}{k+1}-b=\frac{\alpha-kb}{k+1}\ge0. よって全ての x>0x>0 で f(x)≧0f(x)\ge0。

(2) g=(x1x2⋯xn)1/n>0g=(x_1x_2\cdots x_n)^{1/n}>0、yi=xi/gy_i=x_i/g とおくと ∏i=1nyi=1\displaystyle \prod\limits _{i=1}^n y_i=1。正の数 tt に対して ln⁡t≦t−1\ln t\le t-1 である。実際、h(t)=t−1−ln⁡th(t)=t-1-\ln t は h′(t)=1−1/th'(t)=1-1/t より t=1t=1 で最小値0をとる。したがって 0=∑i=1nln⁡yi≦∑i=1n(yi−1),\displaystyle 0=\sum\limits _{i=1}^n\ln y_i\le\sum\limits _{i=1}^n(y_i-1), ゆえに ∑yi≧n\displaystyle \sum y_i\ge n。両辺に g/ng/n を掛け、gyi=xigy_i=x_i を戻せば x1+x2+⋯+xnn≧g=(x1x2⋯xn)1/n.\displaystyle \frac{x_1+x_2+\cdots+x_n}{n}\ge g=(x_1x_2\cdots x_n)^{1/n}.

(3) (53)=10\displaystyle \binom53=10 個の三つ組積に(2)を適用する。それらの積では各 aia_i は (42)=6\displaystyle \binom42=6 回ずつ現れるので、10個の三つ組積の総積は (a1a2a3a4a5)6=M6(a_1a_2a_3a_4a_5)^6=M^6。よって S10≧(M6)1/10=M3/5,\displaystyle \frac{S}{10}\ge(M^6)^{1/10}=M^{3/5}, 従って S≧10M3/5=10M35S\ge10M^{3/5}=10\sqrt[5]{M^3}。

小問(1)は ff の最小点を微分で求め、仮定から最小値が非負と示す。小問(2)は幾何平均で各数を規格化し、ln⁡t≦t−1\ln t\le t-1 を足し合わせる。小問(3)は10個の三数積に相加相乗平均を適用し、各 aia_i が6回ずつ現れることから積を M6M^6 と計算する。

この問題で使う考え方

  • 最小値を微分で評価
  • log t≤t−1から相加相乗平均を証明
  • 三つ組積の個数と指数を数える

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。