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東京慈恵会医科大学/2008年度/1次

東京慈恵会医科大学 2008年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2008年度第1問

次の □\square にあてはまる答えを解答欄に記入せよ。

(1) nn を3以上の整数とする。1から nn までの数字がひとつずつ書かれた、合計 nn 個の球が袋の中にある。無作為に3個の球をとり出し、書かれている数を小さい順に並べたときの中央の値を XX とする。XX は確率変数である。XX が値 kk をとる確率を求めると、P(X=k)=ア(k=1,2,…,n)P(X=k)=\boxed{\text{ア}}\quad(k=1,2,\ldots,n) である。さらに、XX の平均(期待値)を求めると、E(X)=イE(X)=\boxed{\text{イ}} である。

(2) 原点を OO とする空間に2点 P(s,s,s+2),Q(t,t+2,−t−1)(s,tは実数)P(s,s,s+2),\qquad Q(t,t+2,-t-1)\quad(s,t\text{は実数}) がある。ベクトル OP→\overrightarrow{OP} と OQ→\overrightarrow{OQ} が垂直であるのは、s=ウまたはt=エs=\boxed{\text{ウ}}\quad\text{または}\quad t=\boxed{\text{エ}} のときである。ss の値がウ\boxed{\text{ウ}}のときの点 PP を P0P_{0} とし、tt の値がエ\boxed{\text{エ}}、1のときの点 QQ をそれぞれ Q0,Q1Q_{0},Q_{1} とする。このとき、三角形 OQ0Q1OQ_{0}Q_{1} の面積は オ\boxed{\text{オ}} であり、四面体 OP0Q0Q1OP_{0}Q_{0}Q_{1} の体積は カ\boxed{\text{カ}} である。

(3) 変数 x,yx,y の整式 p=x2+xy+y2,q=x2y+xy2p=x^{2}+xy+y^{2},\qquad q=x^{2}y+xy^{2} がある。このとき、整式 D={(x−y)(x+2y)(2x+y)}2D=\left\{(x-y)(x+2y)(2x+y)\right\}^{2} は整数を係数とする p,qp,q の整式で表せる。これを求めるために、r=xyr=xy として、まず DD を pp と rr の整式で表せば D=mmmmD=\boxed{\phantom{mmmm}} である。これより、DD は pp と qq の整式として D=mmmmD=\boxed{\phantom{mmmm}} のように表すことができる。

(4) 座標平面上に極方程式で与えられた曲線 C:r=3e2θ(θ≧0)C:r=3e^{2\theta}\quad(\theta\geq0) がある。nn を与えられた正の整数とし、θ=0,θ=2nπ\theta=0,\quad\theta=2n\pi における曲線上の点を順に A,PA,P とし、PP におけるこの曲線の接線を ll、ll と直線 x=3x=3 との交点を QQ とする。このとき、接線 ll の傾きは ケ\boxed{\text{ケ}} であり、線分 PQPQ の長さは コ\boxed{\text{コ}} である。一方、点 AA から PP までのこの曲線の長さは サ\boxed{\text{サ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) P(X=k)=(k−1)(n−k)(n3)\displaystyle \quad P(X=k)=\frac{(k-1)(n-k)}{\binom n3}\quad 、E(X)=n+12\displaystyle \quad E(X)=\frac{n+1}{2}\quad 。 (2) s=2\quad s=2\quad またはt=−1\quad t=-1\quad 、三角形の面積6\quad \sqrt6\quad 、四面体の体積4\quad 4\quad 。 (3) D=4p3−27q2\quad D=4p^3-27q^2\quad 。 (4) 接線の傾き12\displaystyle \quad \frac12\quad 、∣PQ∣=352(e4nπ−1)\displaystyle \quad |PQ|=\frac{3\sqrt5}{2}(e^{4n\pi}-1)\quad 、曲線C\quad C\quad 上の弧AP\quad AP\quad の長さも352(e4nπ−1)\displaystyle \quad \frac{3\sqrt5}{2}(e^{4n\pi}-1)\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) n≧3n\ge3 とする。nn 個から3個を選ぶ方法は (n3)\displaystyle \binom n3 通りである。中央値が kk となるには、1,…,k−11,\ldots,k-1 から1個、kk、k+1,…,nk+1,\ldots,n から1個を選ぶので P(X=k)=(k−1)(n−k)(n3)(k=1,2,…,n).\displaystyle P(X=k)=\frac{(k-1)(n-k)}{\binom n3}\quad(k=1,2,\ldots,n). この分布は kk と n+1−kn+1-k で対称だから E(X)=n+12.\displaystyle E(X)=\frac{n+1}{2}.

(2) 点を P=(s,s,s+2)P=(s,s,s+2)、Q=(t,t+2,−t−1)Q=(t,t+2,-t-1) とすると OP→⋅OQ→=st+s(t+2)+(s+2)(−t−1)=(s−2)(t+1).\overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{OQ} =st+s(t+2)+(s+2)(-t-1)=(s-2)(t+1). 従って s=2s=2 または t=−1t=-1。よって P0=(2,2,4)P_0=(2,2,4)、Q0=(−1,1,0)Q_0=(-1,1,0)、Q1=(1,3,−2)Q_1=(1,3,-2) である。 Q0×Q1=(−2,−2,−4),∣Q0×Q1∣=26.Q_0\times Q_1=(-2,-2,-4),\qquad |Q_0\times Q_1|=2\sqrt6. 従って三角形 OQ0Q1OQ_0Q_1 の面積は 6\sqrt6。また ∣P0⋅(Q0×Q1)∣=24,\left|P_0\cdot(Q_0\times Q_1)\right|=24, より四面体 OP0Q0Q1OP_0Q_0Q_1 の体積は 24/6=424/6=4。

(3) u=x+yu=x+y、r=xyr=xy と置けば p=u2−rp=u^2-r、q=ruq=ru である。さらに (x−y)2=p−3r,(x+2y)(2x+y)=2p+3r.(x-y)^2=p-3r,\qquad (x+2y)(2x+y)=2p+3r. 従って D=(p−3r)(2p+3r)2=4p3−27pr2−27r3.D=(p-3r)(2p+3r)^2 =4p^3-27pr^2-27r^3. q2=r2u2=r2(p+r)q^2=r^2u^2=r^2(p+r) より D=4p3−27q2.D=4p^3-27q^2.

(4) 曲線を x=3e2θcos⁡θx=3e^{2\theta}\cos\theta、y=3e2θsin⁡θy=3e^{2\theta}\sin\theta と媒介変数表示する。θ=2nπ\theta=2n\pi では P=(R,0)P=(R,0)、ただし R=3e4nπR=3e^{4n\pi}。この点で dxdθ=2R,dydθ=R,\displaystyle \frac{dx}{d\theta}=2R,\qquad \frac{dy}{d\theta}=R, だから接線の傾きは 1/21/2 である。接線と x=3x=3 の交点は Q=(3,(3−R)/2)Q=(3,(3-R)/2) なので ∣PQ∣=52(R−3)=352(e4nπ−1).\displaystyle |PQ|=\frac{\sqrt5}{2}(R-3) =\frac{3\sqrt5}{2}(e^{4n\pi}-1). 一方、AAからPPまで曲線CCに沿う弧長は ∫02nπr2+(r′)2 dθ=∫02nπ35e2θ dθ=352(e4nπ−1).\displaystyle \int_0^{2n\pi}\sqrt{r^2+(r\prime)^2}\,d\theta =\int_0^{2n\pi}3\sqrt5e^{2\theta}\,d\theta =\frac{3\sqrt5}{2}(e^{4n\pi}-1).

(1) 中央値を固定した組合せ数を数え、分布の対称性で平均を出す。(2) 内積を因数分解して条件を求め、外積と混合積で面積・体積を計算する。(3) u=x+yu=x+y、r=xyr=xyとおき、恒等式を展開してp,qp,qで表す。(4) 曲線を媒介変数表示し、接線の傾き、線分PQPQの長さ、曲線上の弧APAPの長さを別々に求める。

この問題で使う考え方

  • 順序統計の組合せと対称性
  • 内積・外積・混合積
  • 対称式の置換と展開
  • 媒介変数微分と極座標の弧長

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