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山口大学/2016年度/前期

山口大学 2016年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山口大学2016年度第3問

座標平面上の3点 O(0,0),A(x1,y1),B(x2,y2)O(0,0),A(x_1,y_1),B(x_2,y_2) を頂点とする △OAB\triangle OAB を考える。 α=x1+y1i,β=x2+y2i\alpha=x_1+y_1i,\qquad \beta=x_2+y_2i とするとき,次の問いに答えなさい。ただし,ii は虚数単位である。

(1) △OAB\triangle OAB の面積 SS は S=14∣αβ‾−α‾β∣\displaystyle S=\frac{1}{4}\left|\alpha\overline{\beta}-\overline{\alpha}\beta\right| で表されることを示しなさい。ただし,α‾,β‾\overline{\alpha},\overline{\beta} はそれぞれ α,β\alpha,\beta と共役な複素数である。

(2) kk を2より大きい定数とする。α,β\alpha,\beta が α2+β2=1かつ∣α−1∣+∣α+1∣=k\alpha^2+\beta^2=1\quad\text{かつ}\quad |\alpha-1|+|\alpha+1|=k を満たすとき,次の各値は α,β\alpha,\beta によらず一定であることを示しなさい。

(i) ∣α∣2+∣β∣2|\alpha|^2+|\beta|^2

(ii) △OAB\triangle OAB の面積 SS

(配点50点)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

複素数の絶対値と共役を用いる。(2)では焦点±1からの距離の和と複素数の二乗条件を整理し、三角形の面積を一定量で表す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • S=14∣αβ‾−α‾β∣,∣α∣2+∣β∣2=k22−1,S=kk2−48\displaystyle S=\frac{1}{4}\left|\alpha\overline{\beta}-\overline{\alpha}\beta\right|,\qquad |\alpha|^2+|\beta|^2=\frac{k^2}{2}-1,\qquad S=\frac{k\sqrt{k^2-4}}{8}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) α=x1+y1i\alpha=x_1+y_1i, β=x2+y2i\beta=x_2+y_2i とおく。座標による三角形の面積の公式から、 S=12∣x1y2−y1x2∣.\displaystyle S=\frac12|x_1y_2-y_1x_2|. 一方、 αβ‾−α‾β=(x1+y1i)(x2−y2i)−(x1−y1i)(x2+y2i)=2i(y1x2−x1y2),\alpha\overline{\beta}-\overline{\alpha}\beta=(x_1+y_1i)(x_2-y_2i)-(x_1-y_1i)(x_2+y_2i)=2i(y_1x_2-x_1y_2), したがって 14∣αβ‾−α‾β∣=12∣x1y2−y1x2∣=S.\displaystyle \frac14\left|\alpha\overline{\beta}-\overline{\alpha}\beta\right|=\frac12|x_1y_2-y_1x_2|=S.

(2) (i) u=∣α−1∣, v=∣α+1∣u=|\alpha-1|,\ v=|\alpha+1| とおくと u+v=k である。また β2=1−α2=(1−α)(1+α)\beta^2=1-\alpha^2=(1-\alpha)(1+\alpha) より、 ∣β∣2=∣β2∣=uv.|\beta|^2=|\beta^2|=uv. さらに u2+v2=∣α−1∣2+∣α+1∣2=2(∣α∣2+1).u^2+v^2=|\alpha-1|^2+|\alpha+1|^2=2(|\alpha|^2+1). ゆえに k2=(u+v)2=u2+v2+2uv=2(∣α∣2+1)+2∣β∣2,k^2=(u+v)^2=u^2+v^2+2uv=2(|\alpha|^2+1)+2|\beta|^2, したがって ∣α∣2+∣β∣2=k22−1,\displaystyle |\alpha|^2+|\beta|^2=\frac{k^2}{2}-1, これは一定である。

(ii) C=∣α∣2+∣β∣2, w=αβ‾=a+biC=|\alpha|^2+|\beta|^2,\ w=\alpha\overline{\beta}=a+bi とおく。(i)より C=k22\displaystyle \frac{k^2}{2}-1 である。条件 α2\alpha^2+β2\beta^2=1 の絶対値を二乗すると、 1=∣α2+β2∣2=∣α∣4+∣β∣4+2Re⁡(α2β‾ 2)=C2−2∣w∣2+2Re⁡(w2).1=|\alpha^2+\beta^2|^2=|\alpha|^4+|\beta|^4+2\operatorname{Re}(\alpha^2\overline{\beta}^{\,2})=C^2-2|w|^2+2\operatorname{Re}(w^2). ここで ∣w∣2=a2+b2|w|^2=a^2+b^2、Re⁡(w2)=a2−b2\operatorname{Re}(w^2)=a^2-b^2 だから、 1=C2−4b2.1=C^2-4b^2. よって ∣αβ‾−α‾β∣=∣w−w‾∣=2∣b∣=C2−1.|\alpha\overline{\beta}-\overline{\alpha}\beta|=|w-\overline{w}|=2|b|=\sqrt{C^2-1}. (1)を用い、k>2であることから S=14(k22−1)2−1=kk2−48,\displaystyle S=\frac14\sqrt{\left(\frac{k^2}{2}-1\right)^2-1}=\frac{k\sqrt{k^2-4}}{8}, となり一定である。

この問題で使う考え方

  • ベクトルによる図形の考察
  • 楕円
  • 複素数平面

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