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山口大学/2016年度/前期

山口大学 2016年 数学 第4問解答・解説

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1問題

山口大学2016年度第4問

点 O(0,0,0)O(0,0,0) と点 A(1,0,0)A(1,0,0) に対して,点 B(b1,b2,0)B(b_1,b_2,0) と点 C(c1,c2,c3)C(c_1,c_2,c_3) は ∠AOB=∠BOC=∠COA=3π5,∣OB→∣=∣OC→∣=1\displaystyle \angle\mathrm{AOB}=\angle\mathrm{BOC}=\angle\mathrm{COA}=\frac{3\pi}{5},\qquad |\overrightarrow{\mathrm{OB}}|=|\overrightarrow{\mathrm{OC}}|=1 を満たしているとする。b2>0, c3>0b_2>0,\ c_3>0,また,p=2cos⁡π5\displaystyle p=2\cos\frac{\pi}{5} とするとき,以下の問いに答えなさい。ただし,次の等式①を証明なしに用いてもよい。 4cos⁡2π5cos⁡π5=1…(①)\displaystyle 4\cos\frac{2\pi}{5}\cos\frac{\pi}{5}=1\quad\dots\tag{①}

(1) 等式 p2=p+1p^2=p+1 が成り立つことを示しなさい。

(2) b1=1−p2\displaystyle b_1=\frac{1-p}{2} であることを示しなさい。

(3) 点 E(0,0,1)E(0,0,1) に対して,OC→\overrightarrow{\mathrm{OC}} を実数 k,l,mk,l,m を用いて OC→=kOA→+lOB→+mOE→\overrightarrow{\mathrm{OC}}=k\overrightarrow{\mathrm{OA}}+l\overrightarrow{\mathrm{OB}}+m\overrightarrow{\mathrm{OE}} と表すとき,m2=2+p5\displaystyle m^2=\frac{2+p}{5} であることを示しなさい。

(4) 四面体 OABCOABC の体積を VV とする。V=p12\displaystyle V=\frac{p}{12} であることを示しなさい。

(配点50点)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    p2=p+1p^2=p+1
  • (2)
    b1=(1−p)/2b1=(1-p)/2
  • (3)
    m2=(2+p)/5m^2=(2+p)/5
  • (4)
    V=p/12V=p/12

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)

θ=π/5\theta=\pi/5 とおくと p=2cos⁡θ>0p=2\cos\theta>0 であり,二倍角の公式から cos⁡2θ=2cos⁡2θ−1=p22−1.\displaystyle \cos2\theta=2\cos^2\theta-1=\frac{p^2}{2}-1. 与えられた等式①より 1=4cos⁡2θcos⁡θ=2p(p22−1)=p3−2p.\displaystyle 1=4\cos2\theta\cos\theta =2p\left(\frac{p^2}{2}-1\right)=p^3-2p. したがって 0=p3−2p−1=(p+1)(p2−p−1).0=p^3-2p-1=(p+1)(p^2-p-1). p+1>0p+1>0 だから p2=p+1p^2=p+1。

(2)

∣OA→∣=∣OB→∣=1|\overrightarrow{\mathrm{OA}}|=|\overrightarrow{\mathrm{OB}}|=1 より b1=OA→⋅OB→=cos⁡3π5=−cos⁡2π5.\displaystyle b_1=\overrightarrow{\mathrm{OA}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OB}} =\cos\frac{3\pi}{5} =-\cos\frac{2\pi}{5}. また cos⁡2π5=p22−1=p−12\displaystyle \cos\frac{2\pi}{5}=\frac{p^2}{2}-1=\frac{p-1}{2} なので b1=1−p2,b22=1−b12=p+24.\displaystyle b_1=\frac{1-p}{2},\qquad b_2^2=1-b_1^2=\frac{p+2}{4}.

(3)

表示式の第3成分から m=c3m=c_3 である。角条件と単位長条件より c1=OA→⋅OC→=cos⁡3π5=b1,b1c1+b2c2=OB→⋅OC→=cos⁡3π5=b1.\displaystyle c_1=\overrightarrow{\mathrm{OA}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OC}} =\cos\frac{3\pi}{5}=b_1, \qquad b_1c_1+b_2c_2=\overrightarrow{\mathrm{OB}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OC}} =\cos\frac{3\pi}{5}=b_1. b2>0b_2>0 と b22=1−b12b_2^2=1-b_1^2 から c2=b1(1−b1)b2,c12+c22=2b121+b1.\displaystyle c_2=\frac{b_1(1-b_1)}{b_2},\qquad c_1^2+c_2^2=\frac{2b_1^2}{1+b_1}. ここで b22>0b_2^2>0 なので 1+b1>01+b_1>0 である。∣OC→∣=1|\overrightarrow{\mathrm{OC}}|=1 より m2=c32=1−c12−c22=1−2b121+b1=1−(1−p)23−p=13−p.\displaystyle m^2=c_3^2=1-c_1^2-c_2^2 =1-\frac{2b_1^2}{1+b_1} =1-\frac{(1-p)^2}{3-p} =\frac1{3-p}. (1) から (2+p)(3−p)=6+p−p2=5(2+p)(3-p)=6+p-p^2=5 だから m2=2+p5.\displaystyle m^2=\frac{2+p}{5}.

(4)

底面を △OAB\triangle OAB とすると,その面積は b2/2b_2/2 である。高さは c3=m>0c_3=m>0 なので V=13⋅b22⋅c3=b2c36.\displaystyle V=\frac13\cdot\frac{b_2}{2}\cdot c_3=\frac{b_2c_3}{6}. (2),(3) と正値条件から b2=p+22,c3=p+25.\displaystyle b_2=\frac{\sqrt{p+2}}{2},\qquad c_3=\sqrt{\frac{p+2}{5}}. また (1) より (p+2)2=p2+4p+4=5p2(p+2)^2=p^2+4p+4=5p^2 であり,p>0p>0 だから p+2=5 pp+2=\sqrt5\,p。したがって b2c3=p/2b_2c_3=p/2 となり, V=p12.\displaystyle V=\frac{p}{12}.

この問題で使う考え方

  • 二倍角の公式
  • 三角比と内積
  • ベクトルの座標成分
  • 底面積×高さによる四面体体積

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