f1(x)=∣x−1∣、fn+1(x)=∣fn(x)−(n+1)∣ (x≧0) とする。
(i) f2,f3 のグラフ
絶対値の中身の符号が変わる点で場合分けすると f2(x)=∣∣x−1∣−2∣=⎩⎨⎧x+13−xx−3(0≦x≦1),(1≦x≦3),(x≧3), となる。さらに f3=∣f2−3∣ より f3(x)=⎩⎨⎧2−xx6−xx−6(0≦x≦1),(1≦x≦3),(3≦x≦6),(x≧6). 折れ点はそれぞれ f2:(0,1),(1,2),(3,0)、f3:(0,2),(1,1),(3,3),(6,0)。これらを直線で結び、最後は右上がりの半直線とする。
(ii) an=fn(0) の一般項
a1=1、また再帰式から an+1=∣an−(n+1)∣。帰納法で an=⌈n/2⌉ と仮定する。n=2k−1 なら an=k なので an+1=∣k−2k∣=k=⌈(n+1)/2⌉。n=2k なら an=k なので an+1=∣k−(2k+1)∣=k+1=⌈(n+1)/2⌉。初項と合わせて an=⌈2n⌉.
(iii) 根からの逆向きの値
fn(α)=0 とし、Ri=in−2i(i−1) とおく。i=1 では fn−1(α)=n=R1. 1≦i≦n−2 で fn−i(α)=Ri と仮定する。再帰式より Ri=∣fn−i−1(α)−(n−i)∣. また Ri−(n−i)=(i−1)(n−2i)+i>0. 従って絶対値を外したときの負側候補 (n−i)−Ri は負であり、fn−i−1(α)≧0 に反する。よって fn−i−1(α)=Ri+(n−i)=(i+1)n−2i(i+1)=Ri+1. 帰納法により、1≦i≦n−1 について fn−i(α)=in−2i(i−1).
(iv) fn(α)=0 となる α
n≧2 として (iii) に i=n−1 を代入すると f1(α)=2(n−1)(n+2)=2n(n+1)−1. f1(α)=∣α−1∣ なので、候補は α=2n(n+1) または 2−2n(n+1)。後者は n≧2 で負のため、定義域 α≧0 では前者だけである。n=1 のときも f1(α)=0 から α=1 で同じ式を得る。
存在も確かめる。Tk=2k(k+1) とおくと、1≦k≦n について帰納法で fk(Tn)=Tn−Tk. 初項では f1(Tn)=∣Tn−1∣=Tn−T1。k<n で成立するとき Tk+1≦Tn より fk+1(Tn)=∣Tn−Tk−(k+1)∣=∣Tn−Tk+1∣=Tn−Tk+1. ゆえに fn(Tn)=0 であり、求める唯一の値は α=2n(n+1).
絶対値の折れ点で場合分けするとf2 は折れ点 (0,1),(1,2),(3,0)、f3 は (0,2),(1,1),(3,3),(6,0) を結ぶ折れ線となり、実際のグラフを添付した。a1=1, an+1=∣an−(n+1)∣から、nの奇偶ごとの帰納法でan=⌈2n⌉。根fₙ(α)=0から逆に再帰式をたどり、fn−i(α)=in−2i(i−1)を示す。i=n−1で∣α−1∣=2n(n+1)−1となるので、非負条件からα=2n(n+1)。最後にこの値を再帰式へ入れfₙ(α)=0となることも確認した。