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山口大学/2013年度/前期

山口大学 2013年 数学 第4問解答・解説

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1問題

山口大学2013年度第4問配点 50点

実数 xx に対し、xx を超えない最大の整数を [x][x] で表す。数列 {an}\{a_{n}\} が an=[n](n=1,2,3,… )a_{n}=[\sqrt{n}]\qquad(n=1,2,3,\dots) で定められるとき、次の問いに答えなさい。

(1) a1,a2,a3,a4a_{1},a_{2},a_{3},a_{4} を求めなさい。

(2) nn を自然数とする。 Sn=∑i=1nai=a1+a2+⋯+an\displaystyle S_{n}=\sum\limits _{i=1}^{n}a_{i}=a_{1}+a_{2}+\cdots+a_{n} とするとき、次の等式を証明しなさい。 Sn=(n+56)an−12an2−13an3\displaystyle S_{n}=\left(n+\frac{5}{6}\right)a_{n}-\frac{1}{2}a_{n}^{2}-\frac{1}{3}a_{n}^{3}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • a1=1,a2=1,a3=1,a4=2,Sn=(n+56)an−12an2−13an3.\displaystyle \begin{gathered}a_1=1,\quad a_2=1,\quad a_3=1,\quad a_4=2,\\S_n=\left(n+\frac{5}{6}\right)a_n-\frac{1}{2}a_n^2-\frac{1}{3}a_n^3.\end{gathered}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 定義より、a1=[1]=1,a2=[2]=1,a3=[3]=1,a4=[4]=2.a_1=[\sqrt{1}]=1,\quad a_2=[\sqrt{2}]=1,\quad a_3=[\sqrt{3}]=1,\quad a_4=[\sqrt{4}]=2.

(2) m=an=⌊n⌋m=a_n=\lfloor\sqrt{n}\rfloorとおく。するとmmは自然数で、m2≦n<(m+1)2m^2\leq n<(m+1)^2である。各k=1,2,…,m−1k=1,2,\ldots,m-1について、k2≦i<(k+1)2k^2\leq i<(k+1)^2を満たす整数iではai=ka_i=kであり、その個数は(k+1)2−k2=2k+1(k+1)^2-k^2=2k+1個である。また、m2≦i≦nm^2\leq i\leq nではai=ma_i=mであり、その個数はn−m2+1n-m^2+1個である。したがって(m=1m=1のとき最初の和は空和として)Sn=∑k=1m−1k(2k+1)+m(n−m2+1).\displaystyle S_n=\sum\limits _{k=1}^{m-1}k(2k+1)+m(n-m^2+1).

ここでk(2k+1)=2k2+k=23((k+1)3−k3)−k−23\displaystyle k(2k+1)=2k^2+k=\frac{2}{3}\bigl((k+1)^3-k^3\bigr)-k-\frac{2}{3}であり、立方差の和では連続する項が消去される。また、自然数の和を組にして足すと∑k=1m−1k=m(m−1)2,∑k=1m−1((k+1)3−k3)=m3−1.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{m-1}k=\frac{m(m-1)}{2},\qquad \sum\limits _{k=1}^{m-1}\bigl((k+1)^3-k^3\bigr)=m^3-1.よって∑k=1m−1k(2k+1)=23(m3−1)−m(m−1)2−23(m−1)=23m3−12m2−16m.\displaystyle \begin{aligned}\sum\limits _{k=1}^{m-1}k(2k+1)&=\frac{2}{3}(m^3-1)-\frac{m(m-1)}{2}-\frac{2}{3}(m-1)\\&=\frac{2}{3}m^3-\frac{1}{2}m^2-\frac{1}{6}m.\end{aligned}これをSnS_nの式に代入して整理するとSn=23m3−12m2−16m+m(n−m2+1)=mn−13m3−12m2+56m=(n+56)m−12m2−13m3.\displaystyle \begin{aligned}S_n&=\frac{2}{3}m^3-\frac{1}{2}m^2-\frac{1}{6}m+m(n-m^2+1)\\&=mn-\frac{1}{3}m^3-\frac{1}{2}m^2+\frac{5}{6}m\\&=\left(n+\frac{5}{6}\right)m-\frac{1}{2}m^2-\frac{1}{3}m^3.\end{aligned}m=anm=a_nであるから、求める等式が成り立つ。

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 総和記号と数列の和

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