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山口大学/2013年度/前期

山口大学 2013年 数学 第2問解答・解説

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1問題

山口大学2013年度第2問配点 50点

f(x)=tan⁡x,g(x)=4xπ(π−2x)\displaystyle f(x)=\tan x,\quad g(x)=\dfrac{4x}{\pi(\pi-2x)} とする。xyxy 平面において、曲線 y=f(x) (0≦x<π2)\displaystyle y=f(x)\ \left(0\leq x<\dfrac{\pi}{2}\right) と y=g(x) (0≦x<π2)\displaystyle y=g(x)\ \left(0\leq x<\dfrac{\pi}{2}\right) をそれぞれ C1,C2C_{1},C_{2} とするとき、次の問いに答えなさい。

(1) 0<x<π2\displaystyle 0<x<\dfrac{\pi}{2} のとき、不等式 f(x)>g(x)f(x)>g(x) を証明しなさい。

(2) 0<a<π2\displaystyle 0<a<\dfrac{\pi}{2} のとき、2曲線 C1,C2C_{1},C_{2} と直線 x=ax=a で囲まれた図形の面積を S(a)S(a) とする。このとき、 lim⁡a→π2−0S(a)\displaystyle \lim\limits _{a\to\frac{\pi}{2}-0}S(a) を求めなさい。

(3) mm を実数とし、2曲線 C1,C2C_{1},C_{2} と直線 y=mx+1y=mx+1 で囲まれた図形の面積を T(m)T(m) とする。このとき、 lim⁡m→∞T(m)\displaystyle \lim\limits _{m\to\infty}T(m) を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    0<x<π2\displaystyle 0<x<\frac{π}{2}で tan⁡x>4xπ(π−2x)\displaystyle \tan x>\frac{4x}{π(π−2x)}
  • (2)
    1+log(2/π)
  • (3)
    1+log(2/π)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

u=π/2−xu=\pi/2-x とおくと tan⁡x=cot⁡u\tan x=\cot u、g(x)=1/u−2/πg(x)=1/u-2/\pi。H(u)=cot⁡u−1/u+2/πH(u)=\cot u-1/u+2/\pi は H(π/2)=0H(\pi/2)=0 であり、 H′(u)=−1sin⁡2u+1u2<0(0<u<π/2),\displaystyle H'(u)=-\frac1{\sin^2u}+\frac1{u^2}<0\quad(0<u<\pi/2), (sin⁡u<u\sin u<u)より H(u)>0H(u)>0。

・ 従って f(x)>g(x)f(x)>g(x)。

・ S(a)=∫0a(f−g) dx=−log⁡(cos⁡a)+log⁡(π−2a)+2aπ−log⁡π.\displaystyle \begin{aligned} S(a)&=\int_0^a(f-g)\,dx\\ &=-\log(\cos a)+\log(\pi-2a)+\frac{2a}{\pi}-\log\pi. \end{aligned} a→π/2−a\to\pi/2- で (π−2a)/cos⁡a→2(\pi-2a)/\cos a\to2 なので lim⁡S(a)=1+log⁡(2/π)\displaystyle \lim S(a)=1+\log(2/\pi)。

・ am,bma_m,b_m を直線 y=mx+1y=mx+1 と f,gf,g の交点の xx 座標とする。f>gf>g より 0<am<bm<π/20<a_m<b_m<\pi/2。m→∞m\to\infty では両者とも π/2\pi/2 に近づく。領域面積は T(m)=∫0am(f−g) dx+∫ambm(mx+1−g) dx.\displaystyle T(m)=\int_0^{a_m}(f-g)\,dx+\int_{a_m}^{b_m}(mx+1-g)\,dx. 第1項は(2)の極限へ。第2項では qm=mx+1−g(x)q_m=mx+1-g(x) とする。um=π/2−amu_m=\pi/2-a_m とおくと、交点条件から m=(cot⁡um−1)/(π/2−um)∼2/(πum)m=(\cot u_m-1)/(\pi/2-u_m)\sim2/(\pi u_m)。一方 g′(am)=1/um2g'(a_m)=1/u_m^2 なので g′(am)/m→∞g'(a_m)/m\to\infty。また g′′(x)=16/(π−2x)3>0g''(x)=16/(\pi-2x)^3>0 より qm′=m−g′(x)q_m'=m-g'(x) は減少し、十分大きい mm では qmq_m は am≦x≦bma_m\le x\le b_m の範囲で減少する。従って 0≦qm≦qm(am)=f(am)−g(am)→2/π0\le q_m\le q_m(a_m)=f(a_m)-g(a_m)\to2/\pi。また bm−am→0b_m-a_m\to0 より第2項は0へ。ゆえに lim⁡m→∞T(m)=1+log⁡(2/π)\displaystyle \lim\limits _{m\to\infty}T(m)=1+\log(2/\pi)。

u=π/2−xとすると tan x=cot u、g(x)=1/u−2/π。H(u)=cot u−1/u+2/πはH(π/2)=0で、H′(u)=−csc²u+1/u²<0(sin u<u)だから0<u<π/2でH(u)>0。(2)は積分して S(a)=−log(cos a)+log(π−2a)+2a/π−logπ。端点で(π−2a)/cos a→2となるため極限1+log(2/π)。(3) f,gと直線の交点を0<a_m<b_m<π/2とする。m→∞で両交点はπ/2へ近づき、0〜a_mの曲線間面積は(2)の極限へ。a_m〜b_mで直線とgの間の面積は区間幅が0へ縮み、被積分差は端点値 tan(a_m)−g(a_m)→2/π に抑えられるため0へ。

この問題で使う考え方

  • 端点置換
  • 単調性による不等式証明
  • 広義積分の極限
  • 交点の漸近評価

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