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大分大学/2009年度/前期

大分大学 2009年 数学 第3問解答・解説

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1問題

大分大学2009年度第3問

実数 xx に対して,[x][x] は xx 以下の最大の整数を表すものとする。

(1) ∑k=1n[k10]=238\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}\left[\frac{k}{10}\right]=238 をみたす正の整数 nn の値を求めよ。

(2) 正の整数 nn に対して [n+1+12]−[n+12]\displaystyle \left[\sqrt{n+1}+\frac{1}{2}\right]-\left[\sqrt{n}+\frac{1}{2}\right] の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1) 床関数の値が一定となる10項ごとの区間で総和をまとめる。(2) 平方根が半整数の境界をまたぐ場合を調べ、整数条件に直す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) n=73,(1)\space{}n=73,
    (2) {1,n=k(k+1) (k は正の整数)0,それ以外(2)\space{}\begin{cases}1,&n=k(k+1)\space{}(k\text{ は正の整数})\\0,&\text{それ以外}\end{cases}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 1≦k≦91\le k\le 9 では [k/10]=0[k/10]=0 であり、10j≦k≦10j+910j\le k\le 10j+9 では [k/10]=j[k/10]=j である。したがって、k=1k=1 から 6969 までの和は 10(1+2+⋯+6)=21010(1+2+\cdots+6)=210 である。各項は非負なので、n≦69n\le 69 なら求める和は 210210 以下である。また、n≧80n\ge 80 なら k=1k=1 から 8080 までの和を含み、その和は 210+10⋅7+8=288210+10\cdot7+8=288 以上である。よって 70≦n≦7970\le n\le79 の場合だけを調べればよい。この範囲では新たに加わる各項が 77 だから、∑k=1n[k10]=210+7(n−69).\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}\left[\frac{k}{10}\right]=210+7(n-69). これが 238238 となるには 7(n−69)=287(n-69)=28、すなわち n=73n=73 である。実際、n=73n=73 のとき和は 210+4⋅7=238210+4\cdot7=238 となる。

(2) An=[n+12]\displaystyle A_n=\left[\sqrt n+\frac12\right] とおく。n≧1n\ge1 では 0<n+1−n=1n+1+n<1\displaystyle 0<\sqrt{n+1}-\sqrt n=\frac{1}{\sqrt{n+1}+\sqrt n}<1 なので、An+1−AnA_{n+1}-A_n は 00 または 11 である。差が 11 となるとき、k=Ank=A_n とおけば kk は正の整数であり、An=kA_n=k、An+1=k+1A_{n+1}=k+1 から n<k+12≦n+1,n<(k+12)2≦n+1\displaystyle \sqrt n<k+\frac12\le\sqrt{n+1},\qquad n<\left(k+\frac12\right)^2\le n+1 を得る。ここで (k+12)2=k(k+1)+14\displaystyle \left(k+\frac12\right)^2=k(k+1)+\frac14 である。nn と k(k+1)k(k+1) は整数なので、上の不等式は n≦k(k+1)n\le k(k+1) および k(k+1)≦nk(k+1)\le n を与え、n=k(k+1)n=k(k+1) となる。逆に、正の整数 kk に対して n=k(k+1)n=k(k+1) とすると k2<n<(k+12)2<n+1<(k+1)2\displaystyle k^2<n<(k+\frac12)^2<n+1<(k+1)^2 である。したがって k<n<k+12\displaystyle k<\sqrt n<k+\frac12 および k+12<n+1<k+1\displaystyle k+\frac12<\sqrt{n+1}<k+1 となり、An=kA_n=k、An+1=k+1A_{n+1}=k+1 で差は 11 である。以上より、求める値は n=k(k+1)n=k(k+1) となる正の整数 kk があるとき 11、それ以外は 00 である。

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 総和記号と数列の和

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