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旭川医科大学/2021年度

旭川医科大学 2021年 数学 第3問解答・解説

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1問題

旭川医科大学2021年度第3問

p=0,1,2,⋯p = 0, 1, 2, \cdots とし、f(x)=xpx(x≧0)f(x) = x^{p} \sqrt{x} \quad (x \geq 0) とおく。このとき、次の各問いに答えよ、p=0p = 0 のとき、f(x)=xf(x) = \sqrt{x} とする。

問 1 0≦x<x′0 \leq x < x' のとき, f(x)<f(x′)f(x) < f(x') であることを示せ.

問 2 曲線 y=f(x)y = f(x) と直線 x=ax = a. 直線 x=bx = b および xx 軸で囲まれる部分の面積 SS を求めよ. ただし, 0≦a<b0 \leq a < b とする.

問 3 次の不等式を証明せよ.ただし,n は正の整数とする.

22p+3np+1n<∑k=1nkpk<22p+3(n+1)p+1n+1\displaystyle \frac {2}{2 p + 3} n ^ {p + 1} \sqrt {n} < \sum\limits _ {k = 1} ^ {n} k ^ {p} \sqrt {k} < \frac {2}{2 p + 3} (n + 1) ^ {p + 1} \sqrt {n + 1}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1
    f(x)=xpxf(x)=x^{p}\sqrt{x}は[0,∞)[0,\infty)で狭義単調増加
  • 問2
    S=22p+3(bp+1b−ap+1a)\displaystyle S=\frac{2}{2p+3}\left(b^{p+1}\sqrt{b}-a^{p+1}\sqrt{a}\right)
  • 問3
    22p+3np+1n<∑k=1nkpk<22p+3(n+1)p+1n+1\displaystyle \frac{2}{2p+3}n^{p+1}\sqrt{n}<\sum\limits _{k=1}^{n}k^p\sqrt{k}<\frac{2}{2p+3}(n+1)^{p+1}\sqrt{n+1}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

p=0,1,2,…p=0,1,2,\ldots とし、m=2p+1m=2p+1 とおく。原文の指定を含め、f(x)=(x)mf(x)=(\sqrt{x})^m である。

問1。0≦x<x′0\le x<x' に対し u=xu=\sqrt{x}、v=x′v=\sqrt{x'} とおけば 0≦u<v0\le u<v である。正の整数乗の差を因数分解すると vm−um=(v−u)∑j=0m−1vm−1−juj>0.\displaystyle v^m-u^m=(v-u)\sum\limits _{j=0}^{m-1}v^{m-1-j}u^j>0. したがって f(x)<f(x′)f(x)<f(x') であり、ff は x≧0x\ge0 の範囲で増加する。

問2。t=xt=\sqrt{x} と置換すると x=t2x=t^2、dx=2t dtdx=2t\,dt だから S=∫abxpx dx=∫ab2t2p+2 dt=22p+3((b)2p+3−(a)2p+3)=22p+3(bp+1b−ap+1a).\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_a^b x^p\sqrt{x}\,dx =\int_{\sqrt a}^{\sqrt b}2t^{2p+2}\,dt\\ &=\frac{2}{2p+3}\left((\sqrt b)^{2p+3}-(\sqrt a)^{2p+3}\right)\\ &=\frac{2}{2p+3}\left(b^{p+1}\sqrt b-a^{p+1}\sqrt a\right). \end{aligned} この式は a=0a=0 の場合も成り立つ。

問3。問1より、各 k=1,…,nk=1,\ldots,n について単位区間上で ∫k−1kf(x) dx<f(k)<∫kk+1f(x) dx.\displaystyle \int_{k-1}^{k}f(x)\,dx<f(k)<\int_{k}^{k+1}f(x)\,dx. これらを加えると ∫0nf(x) dx<∑k=1nf(k)<∫1n+1f(x) dx<∫0n+1f(x) dx,\displaystyle \int_0^n f(x)\,dx<\sum\limits _{k=1}^{n}f(k)<\int_1^{n+1}f(x)\,dx<\int_0^{n+1}f(x)\,dx, となる。最後の不等号は ∫01f(x) dx>0\displaystyle \int_0^1f(x)\,dx>0 による。問2の式を用いて ∫0Nf(x) dx=22p+3Np+1N(N>0)\displaystyle \int_0^N f(x)\,dx=\frac{2}{2p+3}N^{p+1}\sqrt N\qquad(N>0) だから、N=nN=n と N=n+1N=n+1 を代入すれば 22p+3np+1n<∑k=1nkpk<22p+3(n+1)p+1n+1\displaystyle \frac{2}{2p+3}n^{p+1}\sqrt n <\sum\limits _{k=1}^{n}k^p\sqrt k <\frac{2}{2p+3}(n+1)^{p+1}\sqrt{n+1} を得る。

問1は平方根で変数を置き、正の整数乗の差の因数分解で端点を含めて 0≦x<x′0\le x<x' なら f(x)<f(x′)f(x)<f(x') となることを示す。問2はt=xt=\sqrt{x}の置換積分で面積を計算する。問3は単調増加性を各単位区間に適用して和を積分で挟み、積分公式から指定の不等式を得る。

この問題で使う考え方

  • 平方根による変数置換
  • 正の整数乗の差の因数分解
  • 置換積分
  • 単調増加関数と区間積分の比較
  • 総和の上下評価

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