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福島県立医科大学/2021年度/前期

福島県立医科大学 2021年 数学 第1問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2021年度第1問

以下の各問いについて答えだけを書け。

(1) 不等式 log⁡3(5−x2)+log⁡13(5−x)≧log⁡9(x2−2x+1)−1\displaystyle \log_{3}(5-x^{2})+\log_{\frac{1}{3}}(5-x)\geq\log_{9}(x^{2}-2x+1)-1 を解け。

(2) 関数 f(x)=∣x2+x−2∣+∣x2−x−2∣f(x)=|x^{2}+x-2|+|x^{2}-x-2| の極小値を aa,極大値を bb とする。方程式 2f(x)=a+b2f(x)=a+b の解をすべて求めよ。

(3) 関数 f(x)f(x) がすべての実数 xx について,f(x)=x+∫0122t+xf(t) dt\displaystyle f(x)=x+\int_{0}^{1}2^{2t+x}f(t)\,dt を満たしているとき,f(0)f(0) の値を求めよ。

(4) 3または4の倍数である自然数を小さい順に並べた数列を {ai}\{a_i\} とする。自然数 nn に対して,∑i=16nai\displaystyle \sum\limits _{i=1}^{6n}a_i を nn で表わせ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) [−1,1)∪(1,2]。(2) a=2, b=4; x=±1/√2, ±3/2。(3)f(0)=3(8ln2−3)/(4ln2(3ln2−7))(3) f(0)=3(8ln2−3)/(4ln2(3ln2−7))。(4) Σ_{i=1}^{6n}a_i=36n²+6n。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 真数条件より −5<x<5-\sqrt5<x<\sqrt5, x≠1x\ne1。またこの範囲で 5−x>05-x>0。底を3にそろえると log⁡35−x25−x≧log⁡3∣x−1∣3.\displaystyle \log_3\frac{5-x^2}{5-x}\ge \log_3\frac{|x-1|}{3}. log⁡3\log_3 は増加関数なので 3(5−x2)−(5−x)∣x−1∣≧0.3(5-x^2)-(5-x)|x-1|\ge0. x<1x<1 では左辺は −2(2x−5)(x+1)-2(2x-5)(x+1)。この範囲では 2x−5<02x-5<0 なので条件は x≧−1x\ge-1。定義域との共通部分は −1≦x<1-1\le x<1。x>1x>1 では左辺は −2(x+5)(x−2)-2(x+5)(x-2)。ここでは x+5>0x+5>0 なので条件は x≦2x\le2。定義域との共通部分は 1<x≦21<x\le2。従って −1≦x<1 または 1<x≦2.\boxed{-1\le x<1\text{ または }1<x\le2}.

(2) ff は偶関数なので u=∣x∣u=|x| とおくと f(x)={4−2u2(0≦u≦1),2u(1≦u≦2),2u2−4(u≧2).f(x)=\begin{cases}4-2u^2&(0\le u\le1),\\2u&(1\le u\le2),\\2u^2-4&(u\ge2).\end{cases} 従って極小値は a=2a=2、極大値は b=4b=4。2f=a+b2f=a+b は f=3f=3 と同じである。第1枝から u=1/2u=1/\sqrt2、第2枝から u=3/2u=3/2。第3枝の候補は u=7/2<2u=\sqrt{7/2}<2 となり、この枝の条件 u≧2u\ge2 を満たさない。ゆえに x=±12,x=±32.\displaystyle \boxed{x=\pm\frac1{\sqrt2},\quad x=\pm\frac32}.

(3) C=∫014tf(t) dt\displaystyle C=\int_0^1 4^t f(t)\,dt とおくと元の式から f(x)=x+C2xf(x)=x+C2^x。これを CC の定義に代入し、L=ln⁡2L=\ln2 とすると C=∫01t4t dt+C∫018t dt=8L−34L2+C73L.\displaystyle C=\int_0^1t4^t\,dt+C\int_0^1 8^t\,dt =\frac{8L-3}{4L^2}+C\frac7{3L}. よって f(0)=C=3(8L−3)4L(3L−7).\displaystyle \boxed{f(0)=C=\frac{3(8L-3)}{4L(3L-7)}}.

(4) 12個の連続する整数ごとに、3または4の倍数は 12j+3,12j+4,12j+6,12j+8,12j+9,12j+1212j+3,12j+4,12j+6,12j+8,12j+9,12j+12。その和は 72j+4272j+42。従って ∑i=16nai=∑j=0n−1(72j+42)=36n2+6n.\displaystyle \sum\limits _{i=1}^{6n}a_i=\sum\limits _{j=0}^{n-1}(72j+42)=\boxed{36n^2+6n}.

(1) 真数条件は−√5<x<√5、x≠1である。定義域では5−x>0。底を3にそろえると log_3((5−x²)/(5−x)) ≧ log_3(|x−1|/3)。 log_3は増加関数なので、これは3(5−x²)−(5−x)|x−1|≧0と同値。 x<1では左辺は−2(2x−5)(x+1)。定義域内で2x−5<0だから条件はx≧−1となり、解は−1≦x<1。 x>1では左辺は−2(x+5)(x−2)。ここではx+5>0だから条件はx≦2となり、解は1<x≦2。従って解は−1≦x<1または1<x≦2。

(2) fは偶関数なのでu=|x|とおくと f(x)=4−2u² (0≦u≦1), 2u (1≦u≦2), 2u²−4 (u≧2)。 最小値はu=1で2、極大値はu=0で4。2f=6よりf=3を解く。最初の枝はu=1/√2、中央の枝はu=3/2。最後の枝からの候補u=√(7/2)は約1.87<2で、この枝の条件u≧2を満たさない。従って解はx=±1/√2, ±3/2。

(3) C=∫_0^1 4^t f(t)dtと置くと、方程式よりf(x)=x+C2xf(x)=x+C2^x。これをCの定義に代入して C=∫_0^1t4^t dt+C∫_0^1 8^t dt。 L=ln2とおけば、部分積分で∫_0^1t4^t dt=(8L−3)/(4L²)、また∫_0^1 8^t dt=7/(3L)。従って C=(8L−3)/(4L²) ÷ (1−7/(3L))=3(8L−3)/(4L(3L−7))。 f(0)=Cだからこの値が答え。

(4) 12個ごとに現れる6項は12j+3,12j+4,12j+6,12j+8,12j+9,12j+12。第jブロックの和は72j+42。よって ∑_{i=1}^{6n}a_i=∑_{j=0}^{n−1}(72j+42)=36n²+6n。

この問題で使う考え方

  • 対数の底変換
  • 場合分け
  • 定数積分の自己整合
  • 周期ブロックの和

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