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福島県立医科大学/2021年度/前期

福島県立医科大学 2021年 数学 第2問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2021年度第2問

OO を原点とする座標空間に7点 A(1,0,0),B(0,1,0),C(0,0,1),D(1,1,0),E(1,0,1),F(0,1,1),G(1,1,1)\begin{gathered} A(1,0,0),\quad B(0,1,0),\quad C(0,0,1),\\ D(1,1,0),\quad E(1,0,1),\quad F(0,1,1),\\ G(1,1,1) \end{gathered} がある。四面体 ODEFODEF と四面体 ABCGABCG の共通部分を VV として,以下の問いに答えよ。ただし,0<t<10<t<1 とする。

Oを原点とするx,y,z軸が矢印付きで示され、Aはx軸上、Bはy軸上、Cはz軸上にある。Dは下側、Eは左上、Fは右上、Gは中央上に記され、問題文の四面体ODEFとABCGの辺が実線と破線で重ねて描かれている。

(1) 平面 z=tz=t と4辺 OE,OF,DE,DFOE, OF, DE, DF との交点をそれぞれ P,Q,R,SP,Q,R,S とする。P,Q,R,SP,Q,R,S の座標を tt で表わせ。

(2) 四面体 ODEFODEF を平面 z=tz=t で切ったときの断面積を tt で表わせ。

(3) VV を平面 z=tz=t で切ったときの断面積を tt で表わせ。

(4) VV の体積を求めよ。

(5) VV に内接する球の半径を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)P=(t,0,t),Q=(0,t,t),R=(1,1−t,t),S=(1−t,1,t)(1) P=(t,0,t), Q=(0,t,t), R=(1,1−t,t), S=(1−t,1,t)。(2) 2t(1−t)。(3) 2t² (0<t≦1/2)、2(1−t)² (1/2<t<1)。(4) 1/6。(5) 1/(2√3)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)各辺の端点の zz 座標は0と1なので、平面 z=tz=t との交点は端点からの比 t:(1−t)t:(1-t) にある。従って P=(t,0,t),Q=(0,t,t),R=(1,1−t,t),S=(1−t,1,t).P=(t,0,t),\quad Q=(0,t,t),\quad R=(1,1-t,t),\quad S=(1-t,1,t).

(2)断面の頂点を P,Q,S,RP,Q,S,R の順に結ぶと平行四辺形で、 PQ→=(−t,t,0),QS→=(1−t,1−t,0).\overrightarrow{PQ}=(-t,t,0),\qquad \overrightarrow{QS}=(1-t,1-t,0). 内積は0、辺の長さはそれぞれ 2t\sqrt2t、2(1−t)\sqrt2(1-t)。よって断面積は [PQSR]=2t⋅2(1−t)=2t(1−t).[PQSR]=\sqrt2t\cdot\sqrt2(1-t)=2t(1-t).

(3)平面 z=tz=t 上の点を X=(x,y,t)X=(x,y,t) とする。XX が四面体 ODEFODEF に属するための頂点 O,D,E,FO,D,E,F に対する凸結合係数は λD=x+y−t2,λE=x+t−y2,λF=y+t−x2,λO=1−x+y+t2.\displaystyle \lambda_D=\frac{x+y-t}{2},\quad \lambda_E=\frac{x+t-y}{2},\quad \lambda_F=\frac{y+t-x}{2},\quad \lambda_O=1-\frac{x+y+t}{2}. 各係数の和は1であり、すべて非負なら、XX は四頂点の位置ベクトルをその係数で重み付けした点である。これは頂点を結ぶ線分や面の内分を重ねて得られる四面体の点を表し、逆に四面体内の点もこの形に表せる。 これらが全て非負である条件は x+y≧t,∣x−y∣≦t,x+y≦2−t.x+y\ge t,\qquad |x-y|\le t,\qquad x+y\le2-t. 同様に、四面体 ABCGABCG への凸結合係数は μG=x+y+t−12,μA=1+x−y−t2,μB=1+y−x−t2,μC=1+t−x−y2,\displaystyle \mu_G=\frac{x+y+t-1}{2},\quad \mu_A=\frac{1+x-y-t}{2},\quad \mu_B=\frac{1+y-x-t}{2},\quad \mu_C=\frac{1+t-x-y}{2}, なので非負条件は x+y≧1−t,∣x−y∣≦1−t,x+y≦1+t.x+y\ge1-t,\qquad |x-y|\le1-t,\qquad x+y\le1+t. m=min⁡(t,1−t)\displaystyle m=\min(t,1-t) とおけば、両四面体の共通断面は ∣x+y−1∣≦m,∣x−y∣≦m.|x+y-1|\le m,\qquad |x-y|\le m. すなわち u=x−1/2,v=y−1/2u=x-1/2, v=y-1/2 と置いたとき ∣u+v∣≦m,∣u−v∣≦m|u+v|\le m, |u-v|\le m であり、∣u∣+∣v∣≦m|u|+|v|\le m を満たすひし形である。二本の対角線はともに長さ 2m2m だから断面積は 2m22m^2。従って A(t)={2t2,0<t≦12,2(1−t)2,12<t<1.\displaystyle A(t)= \begin{cases} 2t^2,&0<t\le\frac12,\\ 2(1-t)^2,&\frac12<t<1. \end{cases}

(4)断面積を z=tz=t について積分して Vol⁡(V)=2∫01/2t2 dt+2∫1/21(1−t)2 dt=16.\displaystyle \operatorname{Vol}(V) =2\int_0^{1/2}t^2\,dt+2\int_{1/2}^1(1-t)^2\,dt =\frac16.

(5)各断面の条件は全体として ∣x−12∣+∣y−12∣+∣z−12∣≦12\displaystyle \left|x-\frac12\right|+\left|y-\frac12\right|+\left|z-\frac12\right|\le\frac12 を表す。これは中心 C0=(1/2,1/2,1/2)C_0=(1/2,1/2,1/2)、頂点が各座標軸方向に中心から 1/21/2 離れた正八面体である。各面の平面は、中心からの相対座標について符号を選んだ一次式の和が 1/21/2 となる形で、法線ベクトルの長さは 3\sqrt3。従って中心から各面までの距離はすべて r=1/23=123.\displaystyle r=\frac{1/2}{\sqrt3}=\frac1{2\sqrt3}. この距離が内接球の半径である。

z=t断面の四面体を凸結合係数で表し、共通部分が中心(1/2,1/2)のひし形であることを示す。断面積を積分して体積を得て、全体の共通部分が中心(1/2,1/2,1/2)の正八面体になることから内接球の半径を求める。

この問題で使う考え方

  • 凸結合係数の非負条件
  • 断面積
  • 積分
  • 点と平面の距離

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