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広島大学/2017年度/前期

広島大学 2017年 数学 第4問解答・解説

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1問題

広島大学2017年度第4問

座標空間内の平面H:z=0H:z=0とその上の曲線C:x24+y2=1\displaystyle C:\frac{x^2}{4}+y^2=1を考える。CC上の点を通りzz軸に平行な直線の全体が作る曲面をKKとする。CC上の2点 A(−1,32,0),B(−1,−32,0)\displaystyle A\left(-1,\frac{\sqrt{3}}{2},0\right),\qquad B\left(-1,-\frac{\sqrt{3}}{2},0\right) に対し,線分ABABを含み平面HHと45∘45^\circの角をなす平面をTTとする。ただし,平面TTとzz軸の交点のzz座標は正であるとする。平面HH,平面TTおよび曲面KKが囲む二つの立体のうちzz軸と交わるものをVVとする。次の問いに答えよ。

(1) 立体VVと平面HHの共通部分(下図の灰色で示される部分)の面積を求めよ。

原点Oと、矢印のあるx軸、y軸、z軸を伴う立体が描かれている。底面は楕円状で、左側の点AとBを結ぶ線分より右の領域が灰色に塗られ、左側の楕円弧は破線になっている。AとBから右上へ伸びる斜めの面と、右端の縦の線で立体の形が示され、AB付近の角に45°と記されている。

(2) 立体VVを平面x=t (−1<t<2)x=t\ (-1<t<2)で切ったとき,断面の面積S(t)S(t)をttを用いて表せ。

(3) 立体VVの体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 4π3+32\displaystyle \frac{4\pi}{3}+\frac{\sqrt3}{2}。 (2) S(t)=2(t+1)1−t24(−1<t<2)\displaystyle S(t)=2(t+1)\sqrt{1-\frac{t^2}{4}}\quad(-1<t<2)。 (3) 4π3+332\displaystyle \frac{4\pi}{3}+\frac{3\sqrt3}{2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

平面TTは直線ABAB(x=−1,z=0x=-1,z=0)を含むので、yyに関する項をもたず、z=m(x+1)z=m(x+1)と表せる。zz軸との交点のzz座標が正であるからm>0m>0である。平面HHとのなす角が45∘45^\circなのでm=tan⁡45∘=1m=\tan45^\circ=1、したがってTTはz=x+1z=x+1である。zz軸を含む方の立体は V={(x,y,z):x2/4+y2≦1, −1≦x≦2, 0≦z≦x+1}V=\{(x,y,z):x^2/4+y^2\leq1,\ -1\leq x\leq2,\ 0\leq z\leq x+1\} である。

(1) HH上でのVVの範囲は楕円内かつx≧−1x\geq-1である。 A=∫−1221−x24 dx.\displaystyle A=\int_{-1}^{2}2\sqrt{1-\frac{x^2}{4}}\,dx. x=2sin⁡θx=2\sin\thetaとおくと、−π/6≦θ≦π/2-\pi/6\leq\theta\leq\pi/2であり、cos⁡θ≧0\cos\theta\geq0だから A=4∫−π/6π/2cos⁡2θ dθ=[2θ+sin⁡2θ]−π/6π/2=4π3+32.\displaystyle A=4\int_{-\pi/6}^{\pi/2}\cos^2\theta\,d\theta=\left[2\theta+\sin2\theta\right]_{-\pi/6}^{\pi/2}=\frac{4\pi}{3}+\frac{\sqrt3}{2}.

(2) x=tx=tで切ると、楕円柱内でのyyの範囲は−1−t2/4≦y≦1−t2/4-\sqrt{1-t^2/4}\leq y\leq\sqrt{1-t^2/4}、zzの範囲は0≦z≦t+10\leq z\leq t+1である。断面は長方形となるので S(t)=2(t+1)1−t24(−1<t<2).\displaystyle S(t)=2(t+1)\sqrt{1-\frac{t^2}{4}}\qquad(-1<t<2).

(3) V0=∫−12S(t) dt=∫−12(t+1)4−t2 dt.\displaystyle \begin{aligned}V_0&=\int_{-1}^{2}S(t)\,dt=\int_{-1}^{2}(t+1)\sqrt{4-t^2}\,dt.\end{aligned} t=2sin⁡θt=2\sin\thetaとおけば V0=4∫−π/6π/2(2sin⁡θ+1)cos⁡2θ dθ=8∫−π/6π/2sin⁡θcos⁡2θ dθ+4∫−π/6π/2cos⁡2θ dθ.\displaystyle V_0=4\int_{-\pi/6}^{\pi/2}(2\sin\theta+1)\cos^2\theta\,d\theta=8\int_{-\pi/6}^{\pi/2}\sin\theta\cos^2\theta\,d\theta+4\int_{-\pi/6}^{\pi/2}\cos^2\theta\,d\theta. 第1項は[−83cos⁡3θ]−π/6π/2=3\displaystyle \left[-\frac83\cos^3\theta\right]_{-\pi/6}^{\pi/2}=\sqrt3、第2項は[2θ+sin⁡2θ]−π/6π/2=4π3+32\displaystyle \left[2\theta+\sin2\theta\right]_{-\pi/6}^{\pi/2}=\frac{4\pi}{3}+\frac{\sqrt3}{2}だから V0=4π3+332.\displaystyle V_0=\frac{4\pi}{3}+\frac{3\sqrt3}{2}.

この問題で使う考え方

  • 断面積
  • 置換積分

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