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藤田医科大学/2016年度/前期

藤田医科大学 2016年 数学 第2問解答・解説

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1問題

藤田医科大学2016年度第2問

下図のように,アルファベットと数字が各々1つずつ書かれたカードが9枚ある。これらのカードから無作為に1枚選ぶ操作を繰り返す。ただし,選んだカードは元に戻さず残りのカードから次のカードを選ぶ。この操作を終了するのは,選んだカードの中に同じアルファベット,または同じ数字が書かれた3枚が1組以上揃った時点とする。その時点までに選んだカードの枚数を得点とする。次の問いに答えよ。

長方形のカードが9枚横一列に並んでいる。各カードには上にアルファベット、下に数字があり、左からA1・A2・A3・B1・B2・B3・C1・C2・C3と記されている。

(1) 得点が4点となる確率を求めよ。   (2) 得点が5点となる確率を求めよ。   (3) 得点の期待値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

停止条件を3×3盤面の完成行・列として表し、非停止となる選択集合を補集合の包除原理で数えた。非停止確率の差から得点分布を求め、尾確率の和で期待値を計算した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • Pr⁡(T=4)=314,Pr⁡(T=5)=514,E[T]=7114\displaystyle \Pr(T=4)=\frac3{14},\qquad \Pr(T=5)=\frac5{14},\qquad E[T]=\frac{71}{14}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

9枚を3行(同じアルファベット)×3列(同じ数字)のマス目に対応させる。選んだカードに同じアルファベットまたは同じ数字の3枚が揃うことは、選んだマスが1行または1列を全て含むことと同じである。得点を TT とする。

T>mT>m となるのは、最初の mm 枚に完成した行・列がない場合である。その補集合(選ばれなかったマス)は r=9−mr=9-m 個で、全ての行と列に少なくとも1個ずつ含まれる。包除原理により、そのような補集合の個数を Sm=∑i=03∑j=03(−1)i+j(3i)(3j)((3−i)(3−j)9−m)\displaystyle S_m=\sum\limits _{i=0}^{3}\sum\limits _{j=0}^{3}(-1)^{i+j}\binom3i\binom3j \binom{(3-i)(3-j)}{9-m} と数える(ii 行、jj 列を空にする指定を包除し、残る (3−i)(3−j)(3-i)(3-j) 個のマスから補集合を選ぶ)。最初の mm 枚の集合は全 (9m)\displaystyle \binom9m 個から一様に選ばれるので、次の表を得る。 m01234567Sm193678904560Pr⁡(T>m)1111314575141140\displaystyle \begin{array}{c|rrrrrrrr} m&0&1&2&3&4&5&6&7\\ \hline S_m&1&9&36&78&90&45&6&0\\ \Pr(T>m)&1&1&1&\frac{13}{14}&\frac57&\frac5{14}&\frac1{14}&0 \end{array} 従って Pr⁡(T=4)=Pr⁡(T>3)−Pr⁡(T>4)=1314−57=314,\displaystyle \Pr(T=4)=\Pr(T>3)-\Pr(T>4) =\frac{13}{14}-\frac57=\frac3{14}, Pr⁡(T=5)=Pr⁡(T>4)−Pr⁡(T>5)=57−514=514.\displaystyle \Pr(T=5)=\Pr(T>4)-\Pr(T>5) =\frac57-\frac5{14}=\frac5{14}.

得点の期待値は尾確率の和で E[T]=∑m=06Pr⁡(T>m)=1+1+1+1314+57+514+114=7114.\displaystyle E[T]=\sum\limits _{m=0}^{6}\Pr(T>m) =1+1+1+\frac{13}{14}+\frac57+\frac5{14}+\frac1{14} =\frac{71}{14}. 確認として、上の差分から得点3,4,5,6,7の確率はそれぞれ 1/14,3/14,5/14,2/7,1/141/14,3/14,5/14,2/7,1/14 で、合計は1となる。

この問題で使う考え方

  • 組合せ
  • 確率の基本法則
  • 期待値

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