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藤田医科大学/2023年度/前期

藤田医科大学 2023年 数学 第2問解答・解説

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1問題

藤田医科大学2023年度第2問

実数xxの区間 a≦x≦ba\leq x\leq b(ただし 0<a<b0<a<b)で正の値をとる微分可能な関数 f(x)f(x) に対して、微分可能な逆関数 g(x)g(x) が存在するとき、定積分 S1,S2S_1,S_2 を次式で定義する。 S1=∫abf(x) dx,S2=∫f(a)f(b)g(x) dx.\displaystyle S_1=\int_a^b f(x)\,dx,\qquad S_2=\int_{f(a)}^{f(b)}g(x)\,dx. 次の問いに答えよ。

(1) S1+S2S_1+S_2 を a,b,f(a),f(b)a,b,f(a),f(b) で表せ。

(2) 定積分 ∫3991+x−1 dx\displaystyle \int_3^{99}\sqrt{\sqrt{1+x}-1}\,dx を求めよ。

(3) 定積分 ∫134x−1 dx\displaystyle \int_1^3\sqrt{\frac{4}{x}-1}\,dx を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1)は逆関数を用いた置換と部分積分で端点公式を導く。(2)(3)ではそれぞれ逆関数を明示して公式を適用し、逆関数側の定積分を計算する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)S1+S2=bf(b)−af(a).(1)\quad S_1+S_2=bf(b)-af(a).
    (2)342415.\displaystyle (2)\quad \frac{3424}{15}.
    (3)2π3.\displaystyle (3)\quad \frac{2\pi}{3}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) ff は逆関数をもつので区間上で単調であり,置換 y=f(x)y=f(x) を行うと(減少関数の場合も積分区間の向きがそのまま反映される) S2=∫f(a)f(b)g(y) dy=∫abg(f(x))f′(x) dx=∫abxf′(x) dx.\displaystyle S_2=\int_{f(a)}^{f(b)}g(y)\,dy =\int_a^b g(f(x))f'(x)\,dx =\int_a^b x f'(x)\,dx. 部分積分をすると S2=[xf(x)]ab−∫abf(x) dx=bf(b)−af(a)−S1.\displaystyle S_2=[xf(x)]_a^b-\int_a^b f(x)\,dx =bf(b)-af(a)-S_1. 従って S1+S2=bf(b)−af(a).S_1+S_2=bf(b)-af(a).

(2) F(x)=1+x−1 (3≦x≦99)F(x)=\sqrt{\sqrt{1+x}-1}\ (3\leq x\leq99) とおくと,F(3)=1, F(99)=3F(3)=1,\ F(99)=3。y=F(x)y=F(x) を解くと x=(y2+1)2−1=y4+2y2x=(y^2+1)^2-1=y^4+2y^2 となり,これが逆関数である。(1)を用いて ∫399F(x)dx=99⋅3−3⋅1−∫13(y4+2y2)dy.\displaystyle \int_3^{99}F(x)dx =99\cdot3-3\cdot1-\int_1^3(y^4+2y^2)dy. 逆関数側は ∫13(y4+2y2)dy=[y55+2y33]13=98615.\displaystyle \int_1^3(y^4+2y^2)dy =\left[\frac{y^5}{5}+\frac{2y^3}{3}\right]_1^3 =\frac{986}{15}. 従って求める値は 294−98615=342415.\displaystyle 294-\frac{986}{15}=\frac{3424}{15}.

(3) F(x)=4/x−1 (1≦x≦3)F(x)=\sqrt{4/x-1}\ (1\leq x\leq3) とおくと F(1)=3,F(3)=13,g(y)=41+y2.\displaystyle F(1)=\sqrt3,\qquad F(3)=\frac1{\sqrt3}, \qquad g(y)=\frac4{1+y^2}. (1)の端点項は 3/3−3=03/\sqrt3-\sqrt3=0 だから,求める積分は −S2-S_2 である。y=tan⁡θy=\tan\theta と置くと,積分の向きに注意して S2=4∫31/3dy1+y2=4∫π/3π/6dθ=−2π3.\displaystyle S_2=4\int_{\sqrt3}^{1/\sqrt3}\frac{dy}{1+y^2} =4\int_{\pi/3}^{\pi/6}d\theta =-\frac{2\pi}{3}. よって ∫134x−1 dx=2π3.\displaystyle \int_1^3\sqrt{\frac4x-1}\,dx=\frac{2\pi}{3}. 直接の検算として x=4sin⁡2θx=4\sin^2\theta(π/6≦θ≦π/3\pi/6\leq\theta\leq\pi/3)と置けば,被積分関数と dxdx の積は 8cos⁡2θ dθ8\cos^2\theta\,d\theta となり,同じ値を得る。

この問題で使う考え方

  • 定積分
  • 三角関数の相互関係
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 部分積分法
  • 置換積分法

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