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福井大学/2019年度

福井大学 2019年 数学 第1問解答・解説

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1問題

福井大学2019年度第1問

複素数平面上で,点 z は方程式 zzˉ\bar{z} + 1 = (1 − 2i)z + (1 + 2i)zˉ\bar{z} を満たす。ここで,zˉ\bar{z} は z の共役複素数である。点 w = 4 + 5i を通る直線 ℓ と実軸とのなす角は π/4 であり,ℓ と実軸の交点 α の実部は4より大きい。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) α の値を求めよ。

(2) 方程式を満たす点 z で,ℓ との距離が最小になるものを求めよ。

(3) 方程式を満たす点 z で,実部と虚部がともに整数になるすべての点から無作為に1つ選ぶ。点 A はその点を出発して,表が出る確率が p である1枚の硬貨を投げて,表が出れば実軸方向に1だけ,表が出なければ虚軸方向に1だけ進むものとする。この硬貨を4回続けて投げたとき,点 A が直線 ℓ 上にある確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) α=9\alpha=9。 (2) 最小距離となる点は z=(1+2)+(2+2)iz=(1+\sqrt2)+(2+\sqrt2)i。 (3) 求める確率は 12\displaystyle \frac12(pによらない)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

z=x+iyz=x+iy とおくと、(1−2i)z+(1+2i)z‾=2x+4y(1-2i)z+(1+2i)\overline z=2x+4y。よって与式は (x−1)2+(y−2)2=4(x-1)^2+(y-2)^2=4 となり、中心 (1,2)(1,2)、半径 22 の円を表す。

(1) 実軸となす角が π/4\pi/4 である直線の傾きは ±1\pm1。(4,5)(4,5) を通り、実軸との交点の実部が 44 より大きいので、傾きは −1-1 である。直線は y=9−xy=9-x、したがって α=9\boxed{\alpha=9}。

(2) 円上では x+y=3+(x−1)+(y−2)≦3+2(x−1)2+(y−2)2=3+22<9.x+y=3+(x-1)+(y-2)\le3+\sqrt2\sqrt{(x-1)^2+(y-2)^2}=3+2\sqrt2<9. 点と直線の距離 (9−x−y)/2(9-x-y)/\sqrt2 が最小になるのは x+yx+y が最大のとき。不等式の等号は x−1=y−2=2x-1=y-2=\sqrt2 で成立するので z=(1+2)+(2+2)i.\boxed{z=(1+\sqrt2)+(2+\sqrt2)i}.

(3) 円上の整数座標点は (−1,2),(3,2),(1,0),(1,4)(-1,2),(3,2),(1,0),(1,4) の4点。表でも裏でも1回投げると x+yx+y は 11 増えるので、4回後に直線 x+y=9x+y=9 に達する条件は、出発点の座標和が 55 であること。この条件を満たすのは (3,2),(1,4)(3,2),(1,4) の2点である。出発点は等確率で選ぶから、求める確率は 2/4=1/2.\boxed{2/4=1/2}. 硬貨の表の確率 pp によらない。

この問題で使う考え方

  • 実部・虚部への分解
  • 平方完成
  • 相加の不等式
  • 不変な座標和

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