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福井大学/2019年度

福井大学 2019年 数学 第4問解答・解説

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1問題

福井大学2019年度第4問

座標空間において,原点 O を重心とし,A(−2, 0, 0) を頂点とする正三角形 ABC(ただし,B の y 座標は負)が xy 平面上にある。また P(0, 0, 2√2) を重心とし,D(2, 0, 2√2) を頂点とする正三角形 DEF(ただし,E の y 座標は正)が平面 z = 2√2 上にある。正四面体 PABC と正四面体 ODEF の共通部分としてできる立体を K とする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) K を平面 z = t (0 ≦ t ≦ √2) で切った切り口の面積 S(t) を求めよ。

(2) K の体積を求めよ。

(3) K の表面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • S(t)={338t2(0≦t≦22/3),3(−3t2/4+3t/2−1)(22/3≦t≦2),V=469,A∂K=43.\displaystyle S(t)=\begin{cases}\dfrac{3\sqrt3}{8}t^2&(0\le t\le2\sqrt2/3),\\\sqrt3(-3t^2/4+3t/\sqrt2-1)&(2\sqrt2/3\le t\le\sqrt2),\end{cases}\quad V=\frac{4\sqrt6}{9},\quad A_{\partial K}=4\sqrt3.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

H=22H=2\sqrt2 とおく。重心がそれぞれ O,PO,P であることと正三角形であることから B=(1,−3,0),C=(1,3,0),E=(−1,3,H),F=(−1,−3,H).B=(1,-\sqrt3,0),\quad C=(1,\sqrt3,0),\quad E=(-1,\sqrt3,H),\quad F=(-1,-\sqrt3,H). 高さ z=tz=t の水平断面で u=t/Hu=t/H とすると、正四面体 PABCPABC の断面は頂点 (−2(1−u),0),(1−u,±3(1−u))(-2(1-u),0),\quad (1-u,\pm\sqrt3(1-u)) をもつ三角形であり、正四面体 ODEFODEF の断面は (2u,0),(−u,±3u)(2u,0),\quad (-u,\pm\sqrt3u) を頂点とする三角形である。

(1) 0≦u≦1/30\le u\le1/3 では後者の小さい三角形全体が前者に含まれるため、共通部分の面積は、辺長 23u2\sqrt3u の正三角形の面積 S(t)=33u2S(t)=3\sqrt3u^2 である。1/3≦u≦1/21/3\le u\le1/2 では断面の共通部分は六角形となり、その頂点を順に (−u,2−3u3),(2u−1,13),(1−u,3u−13),(1−u,−3u−13),(2u−1,−13),(−u,−2−3u3)\displaystyle \left(-u,\frac{2-3u}{\sqrt3}\right),\quad (2u-1,\tfrac1{\sqrt3}),\quad \left(1-u,\frac{3u-1}{\sqrt3}\right),\quad \left(1-u,-\frac{3u-1}{\sqrt3}\right),\quad (2u-1,-\tfrac1{\sqrt3}),\quad \left(-u,-\frac{2-3u}{\sqrt3}\right) と表せる。座標から面積を計算すると 3(6u−6u2−1)\sqrt3(6u-6u^2-1) となる。u=t/(22)u=t/(2\sqrt2) を代入すれば S(t)={338t2,0≦t≦223,3(−34t2+32t−1),223≦t≦2.\displaystyle S(t)=\begin{cases} \dfrac{3\sqrt3}{8}t^2,&0\le t\le\dfrac{2\sqrt2}{3},\\[4pt] \sqrt3\left(-\dfrac34t^2+\dfrac{3}{\sqrt2}t-1\right),&\dfrac{2\sqrt2}{3}\le t\le\sqrt2. \end{cases} 境界 t=22/3t=2\sqrt2/3 で両式はともに 3/3\sqrt3/3 となる。

(2) 点 (x,y,z)↦(−x,−y,H−z)(x,y,z)\mapsto(-x,-y,H-z) は二つの正四面体を入れ替えるので、KK は z=H/2=2z=H/2=\sqrt2 に関して対称である。従って VK=2∫02S(t) dt=2[∫022/3338t2 dt+∫22/323(−34t2+32t−1)dt]=469.\displaystyle \begin{aligned} V_K&=2\int_0^{\sqrt2}S(t)\,dt\\ &=2\left[\int_0^{2\sqrt2/3}\frac{3\sqrt3}{8}t^2\,dt +\int_{2\sqrt2/3}^{\sqrt2}\sqrt3\left(-\frac34t^2+\frac{3}{\sqrt2}t-1\right)dt\right] =\frac{4\sqrt6}{9}. \end{aligned}

(3) 同じ対称性より、表面の下半分を2倍すれば全表面積になる。下半分には、正四面体 PABCPABC の側面の一部である合同な正三角形が3枚と、正四面体 ODEFODEF の側面の一部である合同な五角形が3枚ある。三角形の1枚は頂点 U=(23,0,223),V=(12,123,2),W=(12,−123,2)\displaystyle U=(\tfrac23,0,\tfrac{2\sqrt2}{3}),\quad V=(\tfrac12,\tfrac1{2\sqrt3},\sqrt2),\quad W=(\tfrac12,-\tfrac1{2\sqrt3},\sqrt2) をもつ。各辺の長さは 1/31/\sqrt3 なので面積は 3/12\sqrt3/12。

五角形の1枚は頂点 O=(0,0,0),X=(−13,13,223),Y=(0,13,2),Z=(12,123,2),W=(23,0,223)\displaystyle O=(0,0,0),\quad X=(-\tfrac13,\tfrac1{\sqrt3},\tfrac{2\sqrt2}{3}),\quad Y=(0,\tfrac1{\sqrt3},\sqrt2),\quad Z=(\tfrac12,\tfrac1{2\sqrt3},\sqrt2),\quad W=(\tfrac23,0,\tfrac{2\sqrt2}{3}) を順に結んだもの。これを OXY,OYZ,OZWOXY,OYZ,OZW の3三角形に分ける。各辺の長さを座標から求め、三角形の面積公式を適用すると、3つの面積は順に 3/6,3/4,3/6\sqrt3/6,\sqrt3/4,\sqrt3/6 だから、五角形の面積は 73/127\sqrt3/12 である。したがって Area⁡(∂K)=2⋅3(312+7312)=43.\displaystyle \operatorname{Area}(\partial K) =2\cdot3\left(\frac{\sqrt3}{12}+\frac{7\sqrt3}{12}\right)=4\sqrt3.

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • 定積分による体積
  • 不定積分・定積分の性質

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