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福島県立医科大学/2017年度/前期

福島県立医科大学 2017年 数学 第2問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2017年度第2問

正四面体 OABCOABC があって,△OAB\triangle OAB の内部に点 DD がある。実数 t (0<t<1)t\ (0<t<1) に対して,線分 CDCD を t:(1−t)t:(1-t) に内分する点を PP とする。点 QQ は △ABC\triangle ABC の内部にあり,線分 PQPQ は平面 ABCABC に直交している。また,点 RR は △OBC\triangle OBC の内部にあり,線分 PRPR は平面 OBCOBC に直交している。a⃗=OA→,b⃗=OB→,c⃗=OC→,OD→=xa⃗+yb⃗\vec{a}=\overrightarrow{\mathrm{OA}},\qquad \vec{b}=\overrightarrow{\mathrm{OB}},\qquad \vec{c}=\overrightarrow{\mathrm{OC}},\qquad \overrightarrow{\mathrm{OD}}=x\vec{a}+y\vec{b} として,以下の問いに答えよ。

(1) PQ→\overrightarrow{PQ} と PR→\overrightarrow{PR} を x,y,t,a⃗,b⃗,c⃗x,y,t,\vec{a},\vec{b},\vec{c} で表せ。

(2) 四面体 OABCOABC の体積を VV とする。四面体 PABCPABC の体積を x,y,t,Vx,y,t,V で表せ。

(3) 2つの四面体 PABC,POBCPABC,POBC の体積の和が四面体 POABPOAB の体積と等しいとき,tt を x,yx,y で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) PQ→=t(1−x−y)3(a⃗+b⃗+c⃗),PR→=−tx3(3a⃗−b⃗−c⃗).\displaystyle (1)\space{}\overrightarrow{PQ}=\frac{t(1-x-y)}3(\vec a+\vec b+\vec c),\quad\overrightarrow{PR}=-\frac{tx}3(3\vec a-\vec b-\vec c).
    (2) t(1-x-y)V.
    (3) t=12−y.\displaystyle (3)\space{}t=\frac1{2-y}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 垂線のベクトル n⃗=a⃗+b⃗+c⃗\vec n=\vec a+\vec b+\vec c とすると、n⃗\vec n は平面 ABCABC に垂直であり、 ∣n⃗∣2=6s2,n⃗⋅a⃗=n⃗⋅b⃗=n⃗⋅c⃗=2s2.|\vec n|^2=6s^2,\qquad \vec n\cdot\vec a=\vec n\cdot\vec b=\vec n\cdot\vec c=2s^2. 平面 ABCABC 上の点の位置ベクトル r⃗\vec r は n⃗⋅r⃗=2s2\vec n\cdot\vec r=2s^2 を満たす。そこで Q=P+λn⃗Q=P+\lambda\vec n とおくと n⃗⋅OP→=2s2{tx+ty+1−t},\vec n\cdot\overrightarrow{OP}=2s^2\{tx+ty+1-t\}, よって λ=t(1−x−y)/3\lambda=t(1-x-y)/3 となる。従って PQ→=t(1−x−y)3(a⃗+b⃗+c⃗).\displaystyle \boxed{\overrightarrow{PQ}=\frac{t(1-x-y)}3(\vec a+\vec b+\vec c)}. 次に m⃗=3a⃗−b⃗−c⃗\vec m=3\vec a-\vec b-\vec c とおくと、m⃗\vec m は平面 OBCOBC に垂直で、 ∣m⃗∣2=6s2,m⃗⋅a⃗=2s2,m⃗⋅b⃗=m⃗⋅c⃗=0.|\vec m|^2=6s^2,\qquad \vec m\cdot\vec a=2s^2,\qquad \vec m\cdot\vec b=\vec m\cdot\vec c=0. 平面 OBCOBC 上では m⃗⋅r⃗=0\vec m\cdot\vec r=0 だから、R=P+μm⃗R=P+\mu\vec m とおくと 0=m⃗⋅OR→=2s2tx+6s2μ,μ=−tx3.\displaystyle 0=\vec m\cdot\overrightarrow{OR}=2s^2tx+6s^2\mu, \qquad \mu=-\frac{tx}{3}. 従って PR→=−tx3(3a⃗−b⃗−c⃗).\displaystyle \boxed{\overrightarrow{PR}=-\frac{tx}{3}(3\vec a-\vec b-\vec c)}. ここで δ=t(1−x−y)/3>0\delta=t(1-x-y)/3>0 だから、QQ の ABCABC に関する係数は tx+δ,ty+δ,1−t+δtx+\delta,ty+\delta,1-t+\delta と全て正で、和は1である。また、RR の OBCOBC に関する係数は ty+tx/3,1−t+tx/3ty+tx/3,1-t+tx/3 と OO の係数 t(1−y−2x/3)t(1-y-2x/3) であり、これらも全て正で和は1である(x+y<1x+y<1)。従って求めた正射影は指定された各三角形の内部にある。

(2) 四面体 PABCPABC の体積 平面 ABCABC は n⃗⋅r⃗=2s2\vec n\cdot\vec r=2s^2 と表せる。原点 OO のこの平面からの垂直距離に対し、PP の平面からの垂直距離の比は ∣2s2−n⃗⋅OP→∣2s2=1−(tx+ty+1−t)=t(1−x−y),\displaystyle \frac{\left|2s^2-\vec n\cdot\overrightarrow{OP}\right|}{2s^2} =1-(tx+ty+1-t)=t(1-x-y), ここで x+y<1x+y<1 を用いた。底面を共通にする四面体の体積は高さの比に等しいので Vol⁡(PABC)=t(1−x−y)V.\boxed{\operatorname{Vol}(PABC)=t(1-x-y)V}.

(3) 体積の等式 平面 OBCOBC への高さは頂点の a⃗\vec a 方向の係数に比例するので Vol⁡(POBC)=txV.\operatorname{Vol}(POBC)=txV. 同様に、平面 OABOAB への高さは c⃗\vec c 方向の係数に比例するから Vol⁡(POAB)=(1−t)V.\operatorname{Vol}(POAB)=(1-t)V. 条件に (2) の結果を代入すると t(1−x−y)V+txV=(1−t)V,t(1−y)=1−t,t=12−y.\displaystyle \begin{aligned} t(1-x-y)V+txV&=(1-t)V,\\ t(1-y)&=1-t,\\ \boxed{t=\frac1{2-y}}. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 正四面体の内積と面法線方向への正射影
  • 同底面四面体の高さ比
  • 各面への高さ係数と体積の一次関係

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