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福島県立医科大学/2017年度/前期

福島県立医科大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2017年度第1問

以下の各問いについて答えだけを書け。

(1) 不等式 9×2x+15×4x−2×8x>89\times 2^{x}+15\times 4^{x}-2\times 8^{x}>8 を解け。

(2) 定積分 ∫11+3x3x2−2x+2 dx\displaystyle\int_{1}^{1+\sqrt{3}}\frac{x^{3}}{x^{2}-2x+2}\,dx を求めよ。

(3) 等比数列 {an}\{a_{n}\},等差数列 {bn}\{b_{n}\} と自然数 k (k≧4)k\ (k\geq 4) があって,a1=b1, a2=b2, a3=bka_{1}=b_{1},\ a_{2}=b_{2},\ a_{3}=b_{k} を満たしている。a4=bma_{4}=b_{m} となる mm を kk の式で表せ。ただし,a1≠a2a_{1}\neq a_{2} とする。

(4) x>0x>0 の範囲に2つの曲線 C1:4x2+y2=10C_{1}:4x^{2}+y^{2}=10 と C2:x2−y2=10C_{2}:x^{2}-y^{2}=10 があって,C1,C2C_{1},C_{2} の両方に接する2本の直線を ℓ1,ℓ2\ell_{1},\ell_{2} とする。ℓ1,ℓ2\ell_{1},\ell_{2} および C1C_{1} で囲まれた図形を xx 軸のまわりに回転してできる回転体の体積を V1V_{1} とし,ℓ1,ℓ2\ell_{1},\ell_{2} および C2C_{2} で囲まれた図形を xx 軸のまわりに回転してできる回転体の体積を V2V_{2} とする。V1+V2V_{1}+V_{2} の値を求めよ。

(5) n\sqrt{n} の整数部分を aa としたとき,不等式 76<na<65\displaystyle \frac{7}{6}<\frac{\sqrt{n}}{a}<\frac{6}{5} が成り立つような最小の自然数 nn を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) −1<x<3(1)\space{}-1<x<3
    (2) 32+33+log⁡4−2π3\displaystyle (2)\space{}\frac{3}{2}+3\sqrt3+\log4-\frac{2\pi}{3}
    (3) m=k2−3k+4(3)\space{}m=k^2-3k+4
    (4) 100−30103π\displaystyle (4)\space{}\frac{100-30\sqrt{10}}{3}\pi
    (5) n=22(5)\space{}n=22

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) t=2xt=2^x(t>0t>0) とおくと,不等式は −2t3+15t2+9t−8>0-2t^3+15t^2+9t-8>0 となる。因数分解すると −2t3+15t2+9t−8=−(2t−1)(t−8)(t+1)-2t^3+15t^2+9t-8=-(2t-1)(t-8)(t+1) である。t>0t>0 では t+1>0t+1>0 だから,左辺が正となる範囲は 12<t<8\displaystyle \frac12<t<8。したがって 2−1<2x<232^{-1}<2^x<2^3 より −1<x<3.-1<x<3.

(2) D=x2−2x+2=(x−1)2+1D=x^2-2x+2=(x-1)^2+1 とおく。 x3=(x+2)D+2x−4x^3=(x+2)D+2x-4 より x3D=x+2+2(x−1)(x−1)2+1−2(x−1)2+1.\displaystyle \frac{x^3}{D}=x+2+\frac{2(x-1)}{(x-1)^2+1}-\frac{2}{(x-1)^2+1}. 従って原始関数は F(x)=x22+2x+log⁡((x−1)2+1)−2tan⁡−1(x−1).\displaystyle F(x)=\frac{x^2}{2}+2x+\log\bigl((x-1)^2+1\bigr)-2\tan^{-1}(x-1). ここで F(1+3)=4+33+log⁡4−2π3\displaystyle F(1+\sqrt3)=4+3\sqrt3+\log4-\frac{2\pi}{3}, F(1)=52\displaystyle F(1)=\frac52 なので ∫11+3x3x2−2x+2 dx=32+33+log⁡4−2π3.\displaystyle \int_1^{1+\sqrt3}\frac{x^3}{x^2-2x+2}\,dx =\frac32+3\sqrt3+\log4-\frac{2\pi}{3}.

(3) ana_n の公比を rr とする。ここで A=a_1=b_1, d=b_2-b_1 とおく。条件 a1≠a2a_1\ne a_2 より A≠\ne0, r≠\ne1 であり, a2=b2a_2=b_2 から d=A(r−1)d=A(r-1) である。a3=bka_3=b_k を使うと Ar2=A+(k−1)dよりr2−1=(k−1)(r−1).Ar^2=A+(k-1)d \quad\text{より}\quad r^2-1=(k-1)(r-1). r≠1r\ne1 なので約して r+1=k−1r+1=k-1,すなわち r=k−2r=k-2。さらに Ar3=A+(m−1)dよりm−1=r3−1r−1=r2+r+1.\displaystyle Ar^3=A+(m-1)d \quad\text{より}\quad m-1=\frac{r^3-1}{r-1}=r^2+r+1. 従って m=r2+r+2=(k−2)2+(k−2)+2=k2−3k+4.m=r^2+r+2=(k-2)^2+(k-2)+2=k^2-3k+4.

(4) 共通接線を y=mx+cy=mx+c とおく。垂直接線の接点の x 座標は,C1C_1 では 5/2\sqrt{5/2},C2C_2 の右枝では 10\sqrt{10} で異なるため,共通接線は非垂直であり,この形で表せる。 C1C_1 に代入すると (4+m2)x2+2mcx+c2−10=0.(4+m^2)x^2+2mcx+c^2-10=0. 接する条件を判別式 00 として計算すると c2=10+52m2.\displaystyle c^2=10+\frac52m^2. 同様に C2C_2 では (1−m2)x2−2mcx−c2−10=0,c2=10(m2−1).(1-m^2)x^2-2mcx-c^2-10=0, \qquad c^2=10(m^2-1). 二式を等しくして m2=83\displaystyle m^2=\frac83,c2=503\displaystyle c^2=\frac{50}{3} を得る。接点の xx 座標は順に −mc4+m2,mc1−m2.\displaystyle -\frac{mc}{4+m^2},\qquad \frac{mc}{1-m^2}. 両方が正となるのは mc<0mc<0 の場合であり, ∣mc∣=203\displaystyle |mc|=\frac{20}{3} だから接点は C1C_1 上で x=1x=1, C2C_2 上で x=4x=4 となる。二本の接線は y=±83(x−52).\displaystyle y=\pm\sqrt{\frac83}\left(x-\frac52\right). 回転断面の外半径を R(x)=83∣x−52∣\displaystyle R(x)=\sqrt{\frac83}\left|x-\frac52\right| とする。 C1C_1 の囲まれた部分は 1≦x≦52\displaystyle 1\le x\le\frac52 にあり,楕円の弧がある範囲 1≦x≦5/21\le x\le\sqrt{5/2} では R(x)2−(10−4x2)=203(x−1)2≧0.\displaystyle R(x)^2-(10-4x^2)=\frac{20}{3}(x-1)^2\ge0. したがって円板の体積から楕円部分の円板を差し引き V1π=∫15/283(52−x)2 dx−∫15/2(10−4x2) dx=3−1010−263=35−10103.\displaystyle \begin{aligned} \frac{V_1}{\pi} &=\int_1^{5/2}\frac83\left(\frac52-x\right)^2\,dx -\int_1^{\sqrt{5/2}}(10-4x^2)\,dx\\ &=3-\frac{10\sqrt{10}-26}{3} =\frac{35-10\sqrt{10}}{3}. \end{aligned} C2C_2 の囲まれた部分は 52≦x≦4\displaystyle \frac52\le x\le4 にあり,双曲線の枝がある 10≦x≦4\sqrt{10}\le x\le4 では R(x)2−(x2−10)=53(x−4)2≧0.\displaystyle R(x)^2-(x^2-10)=\frac53(x-4)^2\ge0. 同じく V2π=∫5/2483(x−52)2 dx−∫104(x2−10) dx=3−2010−563=65−20103.\displaystyle \begin{aligned} \frac{V_2}{\pi} &=\int_{5/2}^{4}\frac83\left(x-\frac52\right)^2\,dx -\int_{\sqrt{10}}^{4}(x^2-10)\,dx\\ &=3-\frac{20\sqrt{10}-56}{3} =\frac{65-20\sqrt{10}}{3}. \end{aligned} よって V1+V2=100−30103π.\displaystyle V_1+V_2=\frac{100-30\sqrt{10}}{3}\pi.

(5) a=⌊n⌋≧1a=\lfloor\sqrt n\rfloor\ge1 とする。条件を二乗すると 49a236<n<36a225.\displaystyle \frac{49a^2}{36}<n<\frac{36a^2}{25}. a=1,2,3a=1,2,3 の場合,nn の範囲は順に 49/36<n<36/2549/36<n<36/25,49/9<n<144/2549/9<n<144/25,49/4<n<324/2549/4<n<324/25 であり,いずれも整数を含まない。 a=4a=4 では 1969<n<57625\displaystyle \frac{196}{9}<n<\frac{576}{25} だから整数候補は 22,2322,23。また 16≦22<2516\le22<25 より ⌊22⌋=4\lfloor\sqrt{22}\rfloor=4,かつ上の不等式を満たす。 a≧5a\ge5 なら n≧25n\ge25 なので,最小の自然数は n=22.n=22.

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 多項式の除法
  • 直線の方程式
  • 二次方程式の判別式
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 定積分による体積

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