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福島県立医科大学/2017年度/前期

福島県立医科大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2017年度第3問

以下の各問いに答えよ。

(1) 360 の約数の個数を求めよ。ただし,1も約数に含める。

(2) 6枚のカード 1,2,2,3,3,31,2,2,3,3,3 を並べて自然数を作る。いくつ作ることができるか。

(3) サイコロを6回振り,出た目を掛け合わせた積を XX,XX の約数の個数を YY,YY のとりうる最大の値を mm とする。ただし,1も約数に含める。また,各 j (j=1,2,3,4,5,6)j\ (j=1,2,3,4,5,6) について,jj の目の出た回数を kjk_{j} とする。次の問いに答えよ。

(i) YY を kj (j=1,2,3,4,5,6)k_{j}\ (j=1,2,3,4,5,6) で表せ。

(ii) XX が7500となるサイコロの目の出方は何通りか。

(iii) Y=mY=m のとき,k2=k3=k4=0k_{2}=k_{3}=k_{4}=0 であることを数式を用いて説明せよ。

(iv) Y=mY=m となるサイコロの目の出方は何通りか。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

積の素因数分解から約数個数を指数で表し、指数条件と有限個の整数場合分けで必要な出目の並べ方を数えた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 24
    (2) 60
    (3)(i) Y=(k2+2k4+k6+1)(k3+k6+1)(k5+1)(3)(i)\space{}Y=(k_2+2k_4+k_6+1)(k_3+k_6+1)(k_5+1)
    (3)(ii) 60
    (3)(iii) m=75(3)(iii)\space{}m=75 は k2=k3=k4=0k_2=k_3=k_4=0 のときだけ達成
    (3)(iv) 15

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 360=23⋅32⋅5360=2^3\cdot 3^2\cdot 5 である。約数の個数は各素因数の指数に1を加えた数の積だから、 (3+1)(2+1)(1+1)=24.(3+1)(2+1)(1+1)=24.

(2) 6枚をすべて区別して並べると6!6!通りである。同じ数字の2は2枚、3は3枚あるので、これらの入れ替えを同一視すると 6!2!3!=60\displaystyle \frac{6!}{2!3!}=60 通りである。

(3)(i) 出た目の積は X=2k2+2k4+k63k3+k65k5X=2^{k_2+2k_4+k_6}3^{k_3+k_6}5^{k_5} と素因数分解される。したがって Y=(k2+2k4+k6+1)(k3+k6+1)(k5+1).Y=(k_2+2k_4+k_6+1)(k_3+k_6+1)(k_5+1).

(3)(ii) 7500=22⋅3⋅547500=2^2\cdot3\cdot5^4 だから、 k2+2k4+k6=2,k3+k6=1,k5=4,∑j=16kj=6.\displaystyle k_2+2k_4+k_6=2,\quad k_3+k_6=1,\quad k_5=4,\quad \sum\limits _{j=1}^6 k_j=6. まずk6=0k_6=0ならk3=1k_3=1であり、k2+2k4=2k_2+2k_4=2となる。(k2,k4)=(2,0)(k_2,k_4)=(2,0)ではk1+⋯+k6≧7k_1+\cdots+k_6\ge 7となって不可能であるから、(k2,k4)=(0,1)(k_2,k_4)=(0,1)だけが可能である。このとき出方は4,3,5,5,5,54,3,5,5,5,5の並べ替えで、6!/4!=306!/4!=30通り。

次にk6=1k_6=1ならk3=0k_3=0であり、k2+2k4=1k_2+2k_4=1よりk2=1,k4=0k_2=1,k_4=0である。このとき出方は6,2,5,5,5,56,2,5,5,5,5の並べ替えで、同じく6!/4!=306!/4!=30通り。以上より30+30=6030+30=60通りである。

(3)(iii) d=k6,e=k5,n=6−d−ed=k_6,e=k_5,n=6-d-e とおく。まずk2=k3=k4=0k_2=k_3=k_4=0の場合、Y=(d+1)2(e+1)Y=(d+1)^2(e+1) であり、e≦6−de\le 6-d だから、固定したddに対してe=6−de=6-dのとき最大となる。d=0,1,2,3,4,5,6d=0,1,2,3,4,5,6に対する最大値は順に7,24,45,64,75,72,497,24,45,64,75,72,49であり、最大値はd=4,e=2d=4,e=2のときのm=75m=75である。

一方、k2+k3+k4>0k_2+k_3+k_4>0ならn≧1n\ge1である。出目1を4に置き換えるとXXの2の指数が増え、出目2を4に置き換えてもその指数が増えるので、YYは減らない。したがってこの場合のYYは、残りのnn個がすべて3または4の場合の値以下である。ttをそのうち4の個数とすると、その値は (e+1)(d+2t+1)(d+n−t+1)(0≦t≦n, d+e+n=6, n≧1).(e+1)(d+2t+1)(d+n-t+1)\quad(0\le t\le n,\ d+e+n=6,\ n\ge1). 各d=0,1,2,3,4,5d=0,1,2,3,4,5についてe,n,te,n,tを調べた最大値は順に45,54,63,72,70,4845,54,63,72,70,48であり、いずれも75未満である。よってY=m=75Y=m=75ならk2+k3+k4=0k_2+k_3+k_4=0、すなわちk2=k3=k4=0k_2=k_3=k_4=0でなければならない。

(3)(iv) (iii)より最大値となるにはk6=4,k5=2,k1=k2=k3=k4=0k_6=4,k_5=2,k_1=k_2=k_3=k_4=0でなければならない。実際、このときY=(4+1)2(2+1)=75Y=(4+1)^2(2+1)=75である。この出方は6,6,6,6,5,56,6,6,6,5,5の並べ替えだから、 6!4!2!=15\displaystyle \frac{6!}{4!2!}=15 通りである。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 順列
  • 和の法則

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