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東北大学/2017年度

東北大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

東北大学2017年度第3問

a, b, c を 1 以上 7 以下の互いに異なる整数とする。

(1) 2 次方程式 ax2+bx+c=0ax^{2} + bx + c = 0 が有理数解をもつような組 (a,b,c)(a, b, c) の総数を求めよ。

(2) 2 次方程式 ax2+bx+c=0ax^{2} + bx + c = 0 が少なくとも一つの整数解をもつような組 (a,b,c)(a, b, c) の総数を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 24組,
    (2) 22組.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

a,b,ca,b,c はそれぞれ二次方程式の係数なので順序を区別して数える。

(1) 判別式を Δ=b2−4ac\Delta=b^2-4ac とする。係数は整数だから、二次方程式が有理数解をもつことと Δ=d2\Delta=d^2 となる整数 d≧0d\ge0 があることは同値である。従って ac=(b2−d2)/4ac=(b^2-d^2)/4 を調べればよい。1≦a,b,c≦71\le a,b,c\le7 と相異条件を満たす順序つきの (a,c)(a,c) の個数を、固定した bb ごとに数えると bac の候補(その積を与える有効な順序つき (a,c) の個数)1なし (0)21 (0)32 (2)43 (2), 4 (0)54 (2), 6 (4)65 (2), 8 (2), 9 (0)76 (4), 10 (2), 12 (4)\begin{array}{c|c} b&ac\text{ の候補(その積を与える有効な順序つき }(a,c)\text{ の個数)}\\ \hline 1&\text{なし }(0)\\ 2&1\ (0)\\ 3&2\ (2)\\ 4&3\ (2),\ 4\ (0)\\ 5&4\ (2),\ 6\ (4)\\ 6&5\ (2),\ 8\ (2),\ 9\ (0)\\ 7&6\ (4),\ 10\ (2),\ 12\ (4) \end{array} となる。例えば b=7,ac=12b=7, ac=12 では (a,c)=(2,6),(6,2),(3,4),(4,3)(a,c)=(2,6),(6,2),(3,4),(4,3) の4通りである。各行の個数の和は 0,0,2,2,6,4,100,0,2,2,6,4,10 なので、総数は 0+0+2+2+6+4+10=24.0+0+2+2+6+4+10=24.

(2) 係数は正なので、整数解は負である。整数解を −k-k(k≧1k\ge1)とすると ak2−bk+c=0,c=k(b−ak).ak^2-bk+c=0,\qquad c=k(b-ak). 従って k∣ck\mid c、また ak<b≦7ak<b\le7 より 1≦k≦61\le k\le6。k=1k=1 では b=a+c≦7b=a+c\le7 で、a,ca,c は異なる正整数である。和 a+c=3,4,5,6,7a+c=3,4,5,6,7 ごとの順序つき対の個数は 2,2,4,4,62,2,4,4,6 だから18組となる。k=2,3,4,5,6k=2,3,4,5,6 で条件を満たす組を式 c=k(b−ak)c=k(b-ak) から列挙すると k(a,b,c)個数1b=a+c, a≠c, a+c≦7182(1,3,2),(1,5,6),(2,6,4),(2,7,6),(3,7,2)53(1,4,3),(1,5,6),(2,7,3)34(1,5,4)15(1,6,5)16(1,7,6)1\begin{array}{c|l|c} k&(a,b,c)&\text{個数}\\ \hline 1&b=a+c,\ a\ne c,\ a+c\le7&18\\ 2&(1,3,2),(1,5,6),(2,6,4),(2,7,6),(3,7,2)&5\\ 3&(1,4,3),(1,5,6),(2,7,3)&3\\ 4&(1,5,4)&1\\ 5&(1,6,5)&1\\ 6&(1,7,6)&1 \end{array} であり、根の出現回数は合計 18+5+3+1+1+1=2918+5+3+1+1+1=29 である。

異なる二つの整数根 −k,−ℓ-k,-\ell(k<ℓk<\ell)をもつとき、Vietaの関係から b=a(k+ℓ), c=akℓb=a(k+\ell),\ c=ak\ell。係数が1以上7以下であることを満たす重複組は (1,3,2),(1,4,3),(1,5,4),(1,6,5),(1,7,6),(1,5,6),(2,6,4)(1,3,2),(1,4,3),(1,5,4),(1,6,5),(1,7,6),(1,5,6),(2,6,4) の7組である(a=1a=1 では (k,ℓ)=(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(2,3)(k,\ell)=(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(1,6),(2,3)、a=2a=2 では (1,2)(1,2)、a≧3a\ge3 は b≧9b\ge9 となる)。二次方程式は高々二つの根をもつから、この重複を一度ずつ除けばよく、求める個数は 29−7=2229-7=22 組である。

この問題で使う考え方

  • 和の法則
  • 約数・倍数
  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係

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