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福島県立医科大学/2018年度/前期

福島県立医科大学 2018年 数学 第2問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2018年度第2問

関数f(x)=x3−6xf(x)=x^3-6xについて,曲線y=f(x)y=f(x)をCCとする。また,3\sqrt{3}より大きい実数aaについてa1=aa_1=aとし,an (n=1,2,⋯ )a_n\ (n=1,2,\cdots)に対してCC上の点(an,f(an))(a_n,f(a_n))における接線と直線y=3xy=3xとの交点のxx座標をan+1a_{n+1}と定めることにより数列{an}\{a_n\}を定義する。以下の問いに答えよ。

(1) a2≧3a_2\geq3を示せ。

(2) 関数g(x)=2x2−3x−93x2−9\displaystyle g(x)=\frac{2x^2-3x-9}{3x^2-9}について,曲線y=g(x) (x>3)y=g(x)\ (x>\sqrt{3})のグラフをかけ。また,漸近線を求めよ。

(3) 2以上のすべての自然数nnに対して,不等式0≦an+1−3≦23(an−3)\displaystyle 0\leq a_{n+1}-3\leq\frac{2}{3}(a_n-3)が成り立つことを示せ。

(4) 極限値lim⁡n→∞an\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_nが存在することを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

接線の式から数列の漸化式を求める。f′(x)=3x2−6f'(x)=3x^2-6 であるから、CC 上の点(t,f(t))(t,f(t))における接線はy=f(t)+f′(t)(x−t)=(3t2−6)x−2t3y=f(t)+f'(t)(x-t)=(3t^2-6)x-2t^3である。これとy=3xy=3xとの交点のxx座標は、3t2−9>03t^2-9>0よりx=2t33(t2−3)\displaystyle x=\frac{2t^3}{3(t^2-3)}となる。したがってn≧1n\geq1でan+1=2an33(an2−3).(1)\displaystyle a_{n+1}=\frac{2a_n^3}{3(a_n^2-3)}.\tag{1} (1) a>3a>\sqrt3なので3(a2−3)>03(a^2-3)>0であり、(1)からa2−3=2a3−9a2+273(a2−3)=(a−3)2(2a+3)3(a2−3)≧0.\displaystyle a_2-3=\frac{2a^3-9a^2+27}{3(a^2-3)}=\frac{(a-3)^2(2a+3)}{3(a^2-3)}\geq0.よってa2≧3a_2\geq3。 (2) x>3x>\sqrt3ではx2−3>0x^2-3>0であり、g(x)=(2x+3)(x−3)3(x2−3)=23−x+1x2−3.\displaystyle g(x)=\frac{(2x+3)(x-3)}{3(x^2-3)}=\frac23-\frac{x+1}{x^2-3}.またg′(x)=x2+2x+3(x2−3)2>0\displaystyle g'(x)=\frac{x^2+2x+3}{(x^2-3)^2}>0だから、gg はx>3x>\sqrt3の範囲で単調増加する。分子の因数分解からg(3)=0g(3)=0であり、lim⁡x→3+g(x)=−∞,lim⁡x→∞g(x)=23.\displaystyle \lim\limits _{x\to\sqrt3+}g(x)=-\infty,\qquad \lim\limits _{x\to\infty}g(x)=\frac23.さらにg(x)=23−x+1x2−3<23\displaystyle g(x)=\frac23-\frac{x+1}{x^2-3}<\frac23である。したがってグラフはx=3x=3でxx軸と交わり、x=3x=\sqrt3の右側から増加してy=23\displaystyle y=\frac23に下から近づく。漸近線はx=3x=\sqrt3およびy=23\displaystyle y=\frac23。 (3) x>3x>\sqrt3について(1)の式を変形すると2x33(x2−3)−3=(x−3)2x2−3x−93x2−9=(x−3)g(x).(2)\displaystyle \frac{2x^3}{3(x^2-3)}-3=(x-3)\frac{2x^2-3x-9}{3x^2-9}=(x-3)g(x).\tag{2}まずa2≧3a_2\geq3である。an≧3a_n\geq3なら、g(an)≧0g(a_n)\geq0なので(2)よりan+1≧3a_{n+1}\geq3。よってすべてのn≧2n\geq2でan≧3a_n\geq3。またx≧3x\geq3では0≦g(x)<23\displaystyle 0\leq g(x)<\frac23であるから、(2)にx=anx=a_nを代入して0≦an+1−3=(an−3)g(an)≦23(an−3)(n≧2).\displaystyle 0\leq a_{n+1}-3=(a_n-3)g(a_n)\leq\frac23(a_n-3)\qquad(n\geq2). (4)  (3)を繰り返し用いると、n≧2n\geq2で0≦an−3≦(23)n−2(a2−3).\displaystyle 0\leq a_n-3\leq\left(\frac23\right)^{n-2}(a_2-3).ここでa2−3a_2-3は有限であり、0<23<1\displaystyle 0<\frac23<1だから右辺はn→∞n\to\inftyで00に収束する。はさみうちの原理よりan−3→0a_n-3\to0、したがってlim⁡n→∞an=3.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=3.

横軸x、縦軸yの座標平面に、x>√3で定義された青い曲線y=g(x)と、橙の破線の漸近線x=√3、紫の破線の漸近線y=2/3が描かれている。曲線はx=√3のすぐ右で下方(−∞)から急に上がり、点(3, 0)でx軸と交わって増加し続け、y=2/3に下側から近づく。xの目盛は√3、3、6、9、12、yの目盛は−3から1までで、2/3にも目盛がある。

定義域はx>3x>\sqrt3。実線がgのグラフ、破線2本が漸近線である。左端では下方へ限りなく続き、右ではy=23\displaystyle y=\frac23に下側から近づく。

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 接線の方程式
  • 商の微分
  • 導関数と増減
  • 分数関数の性質
  • 数列の極限
  • 等比数列の一般項と和

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