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宮崎大学/2007年度

宮崎大学 2007年 数学 第4問解答・解説

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1問題

宮崎大学2007年度第4問

関数 f(x)=2xx2+1\displaystyle f(x)=\frac{2x}{x^{2}+1} について、次の各問に答えよ。

(1) 極限値 lim⁡x→∞f(x)\displaystyle\lim\limits _{x\to\infty}f(x) と lim⁡x→−∞f(x)\displaystyle\lim\limits _{x\to-\infty}f(x) をそれぞれ求めよ。また、関数 f(x)f(x) の極値を求めよ。

(2) nn を自然数とするとき、直線 y=2−ny=2^{-n} と曲線 y=f(x)y=f(x) によって囲まれる部分の面積を SnS_{n} とする。このとき、SnS_{n} を nn を用いて表せ。

(3) (2)の SnS_{n} について、極限値 lim⁡n→∞(Sn+1−Sn)\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}(S_{n+1}-S_{n}) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) lim⁡x→∞f(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=0, lim⁡x→−∞f(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to-\infty}f(x)=0, 極小値は−1(x=−1)-1\quad(x=-1)、極大値は1(x=1)1\quad(x=1) / (2) Sn=nln⁡4+2ln⁡(1+1−4−n)−21−4−nS_n=n\ln4+2\ln\left(1+\sqrt{1-4^{-n}}\right)-2\sqrt{1-4^{-n}} / (3)ln⁡4\text{(3)}\quad\ln4

3解答

解答を見る途中式つきの解答

関数の分母は x2+1>0x^2+1>0 であるから、ff はすべての実数で定義される。

(1)  f(x)=2/x1+1/x2(x≠0)\displaystyle f(x)=\frac{2/x}{1+1/x^2}\quad (x\ne0) より、x→∞x\to\infty、x→−∞x\to-\infty のいずれでも分子は 00、分母は 11 に近づく。したがって lim⁡x→∞f(x)=0,lim⁡x→−∞f(x)=0.\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=0,\qquad \lim\limits _{x\to-\infty}f(x)=0. また、商の微分法により f′(x)=2(x2+1)−4x2(x2+1)2=2(1−x2)(x2+1)2.\displaystyle f'(x)=\frac{2(x^2+1)-4x^2}{(x^2+1)^2} =\frac{2(1-x^2)}{(x^2+1)^2}. 分母は常に正であり、分子は x<−1, x>1x<-1,\ x>1 で負、−1<x<1-1<x<1 で正である。よって ff は x<−1x<-1 で減少し、−1<x<1-1<x<1 で増加し、x>1x>1 で減少する。f(−1)=−1, f(1)=1f(-1)=-1,\ f(1)=1 だから、極小値は −1-1(x=−1x=-1)、極大値は 11(x=1x=1)である。

(2)  a=2−na=2^{-n}、q=1−a2q=\sqrt{1-a^2} とおく。直線 y=ay=a と曲線の交点の xx 座標は 2xx2+1=aすなわちax2−2x+a=0\displaystyle \frac{2x}{x^2+1}=a \quad\text{すなわち}\quad ax^2-2x+a=0 を解いて x1=1−qa,x2=1+qa(x1≦x2)\displaystyle x_1=\frac{1-q}{a},\qquad x_2=\frac{1+q}{a}\qquad (x_1\le x_2) となる。したがって囲まれた部分の面積は Sn=∫x1x2(2xx2+1−a) dx=[ln⁡(x2+1)−ax]x1x2.\displaystyle S_n=\int_{x_1}^{x_2}\left(\frac{2x}{x^2+1}-a\right)\,dx =\left[\ln(x^2+1)-ax\right]_{x_1}^{x_2}. 交点では xi2+1=2xi/ax_i^2+1=2x_i/a であるから、 x22+1x12+1=x2x1=1+q1−q,a(x2−x1)=2q.\displaystyle \frac{x_2^2+1}{x_1^2+1}=\frac{x_2}{x_1} =\frac{1+q}{1-q},\qquad a(x_2-x_1)=2q. よって Sn=ln⁡1+q1−q−2q.\displaystyle S_n=\ln\frac{1+q}{1-q}-2q. さらに 1−q=(1−q2)/(1+q)=a2/(1+q)1-q=(1-q^2)/(1+q)=a^2/(1+q) より Sn=−2ln⁡a+2ln⁡(1+q)−2q=nln⁡4+2ln⁡(1+1−4−n)−21−4−n.S_n=-2\ln a+2\ln(1+q)-2q =n\ln4+2\ln\left(1+\sqrt{1-4^{-n}}\right)-2\sqrt{1-4^{-n}}.

(3)  qn=1−4−nq_n=\sqrt{1-4^{-n}}、g(q)=2ln⁡(1+q)−2qg(q)=2\ln(1+q)-2q とおけば、(2)より Sn=nln⁡4+g(qn).S_n=n\ln4+g(q_n). qn→1q_n\to1 であり、gg は q=1q=1 で連続だから g(qn)→g(1)g(q_n)\to g(1) および g(qn+1)→g(1)g(q_{n+1})\to g(1) である。したがって Sn+1−Sn=ln⁡4+g(qn+1)−g(qn)⟶ln⁡4.S_{n+1}-S_n =\ln4+g(q_{n+1})-g(q_n)\longrightarrow\ln4.

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 不定積分
  • 定積分
  • 定積分による面積
  • 関数の極限
  • 分数関数の性質

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