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北里大学/2021年度/一般

北里大学 2021年 数学 第3問解答・解説

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1問題

北里大学2021年度第3問

関数f(x)=x5−2x3+9xf(x)=x^5-2x^3+9xについて考える。実数ttに対して、曲線y=f(x)y=f(x)上の点(t,f(t))(t,f(t))における接線とxx軸の交点のxx座標をg(t)g(t)とおく。また、正の実数ttに対してh(t)=g(t)t\displaystyle h(t)=\frac{g(t)}{t}とおく。次の問に答えよ。

(1) g(t)g(t)を求めよ。

答

(2) h′(t)=0h'(t)=0を満たす正の実数ttを求めよ。

答

(3) 実数ppは、すべての正の実数ttに対して∣h(t)∣≦p|h(t)|\leq pを満たすとする。このようなppの最小値を求めよ。

答

(4) aaを定数とする。a1=a,an+1=g(an)(n=1,2,3,…)a_1=a,\quad a_{n+1}=g(a_n)\quad(n=1,2,3,\ldots)で定められる数列{an}\{a_n\}に対して、lim⁡n→∞an=0\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=0となることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

接線のx切片を導関数から計算した。hをu=t²の有理関数として微分し、臨界点と端での極限を比較して最適なpを求め、その同じ評価を漸化式の各段に適用した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)g(t)=4t3(t2−1)5t4−6t2+9;\displaystyle \quad g(t)=\frac{4t^3(t^2-1)}{5t^4-6t^2+9};\qquad (2)t=6−3, 6+3;\quad t=\sqrt6-\sqrt3,\space{}\sqrt6+\sqrt3;\qquad (3)p=1+23;\displaystyle \quad p=\frac{1+\sqrt2}{3};\qquad (4)lim⁡n→∞an=0\displaystyle \quad \lim\limits _{n\to\infty}a_n=0

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 接線の傾きはf′(t)=5t4−6t2+9f'(t)=5t^4-6t^2+9である。これは5(t2−3/5)2+36/5>05(t^2-3/5)^2+36/5>0なので、接線はすべての実数ttで定まる。接線の式y=f(t)+f′(t)(x−t)y=f(t)+f'(t)(x-t)にy=0y=0を代入すると、g(t)=t−f(t)f′(t)=t(5t4−6t2+9)−(t5−2t3+9t)5t4−6t2+9=4t3(t2−1)5t4−6t2+9.\displaystyle g(t)=t-\frac{f(t)}{f'(t)}=\frac{t(5t^4-6t^2+9)-(t^5-2t^3+9t)}{5t^4-6t^2+9}=\frac{4t^3(t^2-1)}{5t^4-6t^2+9}.

(2) 正のttについてh(t)=g(t)t=4t2(t2−1)5t4−6t2+9.\displaystyle h(t)=\frac{g(t)}t=\frac{4t^2(t^2-1)}{5t^4-6t^2+9}.ここでu=t2>0u=t^2>0と置くとh′(t)=2t−4(u2−18u+9)(5u2−6u+9)2.\displaystyle h'(t)=2t\frac{-4(u^2-18u+9)}{(5u^2-6u+9)^2}.分母は正であり、h′(t)=0h'(t)=0となるのはu2−18u+9=0u^2-18u+9=0、すなわちu=9±62=(6±3)2u=9\pm6\sqrt2=(\sqrt6\pm\sqrt3)^2のときである。したがってt=6−3, 6+3t=\sqrt6-\sqrt3,\ \sqrt6+\sqrt3。

(3) 上のuuを用いた式の分子を微分して商の微分を行うとddu(4u(u−1)5u2−6u+9)=−4(u2−18u+9)(5u2−6u+9)2.\displaystyle \frac{d}{du}\left(\frac{4u(u-1)}{5u^2-6u+9}\right)=\frac{-4(u^2-18u+9)}{(5u^2-6u+9)^2}.よってu−=9−62u_-=9-6\sqrt2、u+=9+62u_+=9+6\sqrt2とすると、hhは0<u<u−0<u<u_-で減少し、u−<u<u+u_-<u<u_+で増加し、u>u+u>u_+で減少する。臨界点では、u2=18u−9u^2=18u-9を用いてh=17u−93(7u−3),h(u−)=1−23,h(u+)=1+23.\displaystyle h=\frac{17u-9}{3(7u-3)},\quad h(\sqrt{u_-})=\frac{1-\sqrt2}{3},\quad h(\sqrt{u_+})=\frac{1+\sqrt2}{3}.またlim⁡t→0+h(t)=0\displaystyle \lim\limits _{t\to0+}h(t)=0、lim⁡t→∞h(t)=4/5\displaystyle \lim\limits _{t\to\infty}h(t)=4/5。ここで(1+2)/3>4/5(1+\sqrt2)/3>4/5(52>75\sqrt2>7)かつ(1+2)/3>(2−1)/3(1+\sqrt2)/3>(\sqrt2-1)/3だから、正のttにおける∣h(t)∣|h(t)|の最大値は(1+2)/3(1+\sqrt2)/3であり、これはt=6+3t=\sqrt6+\sqrt3で実際に達成される。したがって、条件を満たすppの最小値も(1+2)/3(1+\sqrt2)/3である。

(4) x≠0x\ne0ならg(x)=xh(∣x∣)g(x)=x h(|x|)であり、(3)より∣h(∣x∣)∣≦p|h(|x|)|\leq p。またg(0)=0g(0)=0だから、全実数xxについて∣g(x)∣≦p∣x∣|g(x)|\leq p|x|である。ここで0<p=(1+2)/3<10<p=(1+\sqrt2)/3<1なので、漸化式により帰納的に∣an∣≦pn−1∣a∣|a_n|\leq p^{n-1}|a|を得る。0<p<10<p<1より右辺はn→∞n\to\inftyで0に収束するため、lim⁡n→∞an=0\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=0。

この問題で使う考え方

  • 導関数と増減
  • 多項式の導関数
  • 接線の方程式
  • 等比数列の一般項と和
  • 合成関数の微分
  • 関数の極限
  • 商の微分
  • 分数関数の性質

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