本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

長崎大学/2007年度/前期

長崎大学 2007年 数学 第5問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

長崎大学2007年度第5問

nn は2以上の自然数とする。関数 fn(x)=xnlog⁡x(x>0)f_n(x)=x^n\log x\quad(x>0) について,次の問いに答えよ。ただし,lim⁡x→+0xnlog⁡x=0\displaystyle\lim\limits _{x\to+0}x^n\log x=0 であることを用いてよい。

(1) 関数 y=fn(x)y=f_n(x) の増減,凹凸を調べ,グラフをかけ。

(2) 関数 y=fn(x)y=f_n(x) の最小値を LnL_n とするとき,無限級数 ∑n=1∞Ln+1n\displaystyle\sum\limits _{n=1}^{\infty}\frac{L_{n+1}}{n} の和を求めよ。

(3) 曲線 y=fn(x)y=f_n(x) の x=1x=1 における接線の方程式を求めよ。

(4) kk を定数とするとき,xx に関する方程式 xnlog⁡x=x+k(x>0)x^n\log x=x+k\quad(x>0) の解の個数を調べよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

導関数・第二次導関数の符号を調べて関数の形を決め、最小値を使う級数は部分分数分解で望ましい形にした。方程式は g(x)=x^n log x-x の値域と単調性により解の個数を分類した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  0<x<e−1/n(1)\;0<x<e^{-1/n} で減少し、x>e−1/nx>e^{-1/n} で増加する。 x=e−(2n−1)/(n(n−1))x=e^{-(2n-1)/(n(n-1))} で変曲し、その前で上に凸、その後で下に凸。極小値は −1en\displaystyle -\frac1{en}、通過点は (1,0)。
    (2)  −1e\displaystyle (2)\;-\frac1e。
    (3)  y=x−1(3)\;y=x-1。
    (4)  k<−1(4)\;k<-1 では 0 個、k=−1k=-1 では 1 個、−1<k<0-1<k<0 では 2 個、k≧0k\ge0 では 1 個。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 定義域は x>0x>0 である。積の微分法より fn′(x)=xn−1(nlog⁡x+1)f_n'(x)=x^{n-1}(n\log x+1) となる。xn−1>0x^{n-1}>0 だから、fn′(x)=0f_n'(x)=0 となるのは a=e−1/na=e^{-1/n} のときであり、0<x<a0<x<a では fn′(x)<0f_n'(x)<0、x>ax>a では fn′(x)>0f_n'(x)>0 である。したがって fnf_n は 0<x<a0<x<a で減少し、x>ax>a で増加する。最小値は fn(a)=e−1(−1n)=−1en\displaystyle f_n(a)=e^{-1}\left(-\frac1n\right)=-\frac1{en} である。さらに fn′′(x)=xn−2{n(n−1)log⁡x+2n−1}f_n''(x)=x^{n-2}\{n(n-1)\log x+2n-1\} である。b=e−(2n−1)/(n(n−1))b=e^{-(2n-1)/(n(n-1))} とおくと、fn′′(x)<0f_n''(x)<0 は 0<x<b0<x<b、fn′′(x)>0f_n''(x)>0 は x>bx>b で成り立つ。よって x=bx=b は変曲点であり、その前では上に凸、その後では下に凸である。n≧2n\ge2 より b<a<1b<a<1。また、lim⁡x→+0fn(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to+0}f_n(x)=0 であり、0<x<10<x<1 では fn(x)<0f_n(x)<0、x=1x=1 では fn(1)=0f_n(1)=0、x>1x>1 では fn(x)>0f_n(x)>0 である。さらに x→+∞x\to+\infty で fn(x)→+∞f_n(x)\to+\infty となる。これらより、グラフは原点に右側から近づき、変曲点を経て極小点 (a,−1/(en))(a,-1/(en)) に至り、(1,0)(1,0) を通って右上方へ伸びる。

(2) (1) より、m≧2m\ge2 に対する最小値は Lm=−1/(em)L_m=-1/(em) である。したがって ∑n=1NLn+1n=−1e∑n=1N1n(n+1)=−1e∑n=1N(1n−1n+1)=−1e(1−1N+1).\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{N}\frac{L_{n+1}}{n} =-\frac1e\sum\limits _{n=1}^{N}\frac1{n(n+1)} =-\frac1e\sum\limits _{n=1}^{N}\left(\frac1n-\frac1{n+1}\right) =-\frac1e\left(1-\frac1{N+1}\right). N→∞N\to\infty とすると、求める和は −1/e-1/e である。

(3) fn(1)=0f_n(1)=0 かつ fn′(1)=1f_n'(1)=1 だから、x=1x=1 における接線は y=fn′(1)(x−1)+fn(1)=x−1y=f_n'(1)(x-1)+f_n(1)=x-1 である。

(4) g(x)=xnlog⁡x−xg(x)=x^n\log x-x とおくと、方程式は g(x)=kg(x)=k と同値である。x>0x>0 で g′(x)=xn−1(nlog⁡x+1)−1,g′′(x)=xn−2{n(n−1)log⁡x+2n−1}.g'(x)=x^{n-1}(n\log x+1)-1,\qquad g''(x)=x^{n-2}\{n(n-1)\log x+2n-1\}. c=e−(2n−1)/(n(n−1))c=e^{-(2n-1)/(n(n-1))} とおくと 0<c<10<c<1 であり、g′′(x)<0g''(x)<0 は 0<x<c0<x<c、g′′(x)>0g''(x)>0 は x>cx>c である。また lim⁡x→+0g′(x)=−1\displaystyle \lim\limits _{x\to+0}g'(x)=-1、g′(1)=0g'(1)=0。したがって g′g' は 0<x<c0<x<c で減少し、x>cx>c で増加するので、0<x<10<x<1 では g′(x)<0g'(x)<0、x>1x>1 では g′(x)>0g'(x)>0 となる。ゆえに gg は 0<x<10<x<1 で減少し、x>1x>1 で増加する。さらに lim⁡x→+0g(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to+0}g(x)=0、g(1)=−1g(1)=-1、lim⁡x→+∞g(x)=+∞\displaystyle \lim\limits _{x\to+\infty}g(x)=+\infty である。よって左側の範囲 0<x≦10<x\le1 での値は −1-1 から 00(00 は含まない)まで、右側の範囲 x≧1x\ge1 での値は −1-1 から +∞+\infty までをとる。したがって、k<−1k<-1 では解は 00 個、k=−1k=-1 では x=1x=1 の 11 個、−1<k<0-1<k<0 では各区間に一つずつ計 22 個、k≧0k\ge0 では x>1x>1 の範囲にただ一つである。

この問題で使う考え方

  • 対数関数のグラフ・増減
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 関数の極限
  • 数列の極限

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。