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長崎大学/2007年度/前期

長崎大学 2007年 数学 第2問解答・解説

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1問題

長崎大学2007年度第2問

mm は正の定数とする。関数 f(x)=x3−(2m+1)x2+m2xf(x)=x^3-(2m+1)x^2+m^2x について,次の問いに答えよ。

(1) 方程式 f(x)=0f(x)=0 は0以外に相異なる2つの実数解をもつことを示せ。

(2) 方程式 f(x)=0f(x)=0 の0以外の解を α,β (α<β)\alpha,\beta\ (\alpha<\beta) とする。α+β\alpha+\beta および αβ\alpha\beta を mm を用いて表せ。また,α,β\alpha,\beta がともに正であることを示せ。

(3) 曲線 y=f(x)y=f(x) と xx 軸で囲まれた図形について,y≧0y\geq0 の範囲にある部分の面積と y≦0y\leq0 の範囲にある部分の面積が等しいものとする。そのとき,m,α,βm,\alpha,\beta の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 0 以外に相異なる2つの実数解をもつ\quad (2) α+β=2m+1,αβ=m2,α>0, β>0\alpha+\beta=2m+1,\quad \alpha\beta=m^2,\quad \alpha>0,\space{}\beta>0\quad (3) m=4+32,α=3+22,β=6+42m=4+3\sqrt{2},\quad \alpha=3+2\sqrt{2},\quad \beta=6+4\sqrt{2}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  f(x)=x(x2−(2m+1)x+m2)f(x)=x\bigl(x^2-(2m+1)x+m^2\bigr) とおく。中括弧内の二次方程式の判別式は (2m+1)2−4m2=4m+1>0(2m+1)^2-4m^2=4m+1>0 であるから、二次方程式は相異なる2つの実数解をもつ。また、その解の積は m2>0m^2>0 なので、どちらの解も 00 ではない。したがって f(x)=0f(x)=0 は、00 以外に相異なる2つの実数解をもつ。

(2)  二次方程式の解と係数の関係より α+β=2m+1,αβ=m2.\alpha+\beta=2m+1,\qquad \alpha\beta=m^2. ここで m>0m>0 だから、積 m2m^2 は正であり、α,β\alpha,\beta は同符号である。また、和 2m+12m+1 は正なので、α,β\alpha,\beta はともに正である。

(3)  0<α<β0<\alpha<\beta であり、 f(x)=x(x−α)(x−β)f(x)=x(x-\alpha)(x-\beta) である。したがって、0<x<α0<x<\alpha では f(x)>0f(x)>0、α<x<β\alpha<x<\beta では f(x)<0f(x)<0 となる。曲線と xx 軸で囲まれる二つの部分の面積が等しいという条件は ∫0αf(x) dx=−∫αβf(x) dx,\displaystyle \int_0^\alpha f(x)\,dx=-\int_\alpha^\beta f(x)\,dx, すなわち ∫0βf(x) dx=0\displaystyle \int_0^\beta f(x)\,dx=0 と同値である。よって 0=∫0β{x3−(α+β)x2+αβx} dx=β44−(α+β)β33+αβ32=β3(2α−β)12.\displaystyle 0=\int_0^\beta \{x^3-(\alpha+\beta)x^2+\alpha\beta x\}\,dx =\frac{\beta^4}{4}-\frac{(\alpha+\beta)\beta^3}{3}+\frac{\alpha\beta^3}{2} =\frac{\beta^3(2\alpha-\beta)}{12}. β>0\beta>0 より β=2α\beta=2\alpha である。したがって、(2)の関係から 3α=2m+1,2α2=m2.3\alpha=2m+1,\qquad 2\alpha^2=m^2. m>0,α>0m>0,\alpha>0 より m=2αm=\sqrt{2}\alpha であるから、3α=22α+13\alpha=2\sqrt{2}\alpha+1、すなわち α=13−22=3+22.\displaystyle \alpha=\frac{1}{3-2\sqrt{2}}=3+2\sqrt{2}. よって β=2α=6+42\beta=2\alpha=6+4\sqrt{2}、m=2α=4+32m=\sqrt{2}\alpha=4+3\sqrt{2} である。実際、これらは 3α=2m+13\alpha=2m+1 および 2α2=m22\alpha^2=m^2 を満たすので、条件に適合する。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 定積分
  • 定積分による面積

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