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福島県立医科大学/2018年度/前期

福島県立医科大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2018年度第3問

OA=2 OBOA=\sqrt{2}\,OBを満たす△OAB\triangle OABの辺ABAB上に点PPがあって,OP=2, ∠AOP=45∘, ∠BOP=60∘OP=2,\ \angle AOP=45^\circ,\ \angle BOP=60^\circである。△OAP\triangle OAPの外接円をC1C_1,△OBP\triangle OBPの外接円をC2C_2とする。以下の問いに答えよ。

(1) 辺OBOBの長さを求めよ。

(2) C1C_1の半径R1R_1とC2C_2の半径R2R_2を求めよ。

(3) C1C_1の内部とC2C_2の内部の共通部分の面積SSを求めよ。

(4) C1C_1の内部とC2C_2の内部の共通部分を直線OPOPのまわりに回転してできる回転体の体積VVを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) OB=1+3OB=1+\sqrt3。 (2) R1=2,R2=2R_1=2,\quad R_2=\sqrt2。 (3) S=7π6−3−1\displaystyle S=\frac{7\pi}{6}-\sqrt3-1。 (4) V=10π3−π2\displaystyle V=\frac{10\pi}{3}-\pi^2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) b=OBb=OB とおき,OPOP を xx 軸,O=(0,0),P=(2,0)O=(0,0), P=(2,0) とする。OA=2bOA=\sqrt2 b であり,AA は xx 軸の上側,BB は下側にあるから A=(b,b),B=(b2,−3b2).\displaystyle A=(b,b),\qquad B=\left(\frac b2,-\frac{\sqrt3 b}{2}\right). PP は線分 ABAB 上にあるので,高さから AP:PB=b:3b2=2:3.\displaystyle AP:PB=b:\frac{\sqrt3 b}{2}=2:\sqrt3. したがって内分点の公式より P=3A+2B2+3=(b(3+1)2+3,0).\displaystyle P=\frac{\sqrt3 A+2B}{2+\sqrt3} =\left(\frac{b(\sqrt3+1)}{2+\sqrt3},0\right). P=(2,0)P=(2,0) を用いると b=2(2+3)1+3=1+3.\displaystyle b=\frac{2(2+\sqrt3)}{1+\sqrt3}=1+\sqrt3. よって OB=1+3OB=1+\sqrt3。

(2) 余弦定理より AP2=OA2+OP2−2⋅OA⋅OPcos⁡45∘=2b2+4−4b=8,BP2=OB2+OP2−2⋅OB⋅OPcos⁡60∘=b2+4−2b=6.\begin{aligned} AP^2&=OA^2+OP^2-2\cdot OA\cdot OP\cos45^\circ =2b^2+4-4b=8,\\ BP^2&=OB^2+OP^2-2\cdot OB\cdot OP\cos60^\circ =b^2+4-2b=6. \end{aligned} よって AP=22, BP=6AP=2\sqrt2,\ BP=\sqrt6。正弦定理を用いると R1=AP2sin⁡45∘=2,R2=BP2sin⁡60∘=2.\displaystyle R_1=\frac{AP}{2\sin45^\circ}=2,\qquad R_2=\frac{BP}{2\sin60^\circ}=\sqrt2.

(3) OPOP の中点を原点とし,OPOP を横軸とする。二つの円の中心は OPOP の垂直二等分線上にあるので,それぞれ C1=(0,c),C2=(0,d)C_1=(0,c), C_2=(0,d) とおける。半径から 1+c2=R12=4,1+d2=R22=21+c^2=R_1^2=4,\qquad 1+d^2=R_2^2=2 となり,c=±3, d=±1c=\pm\sqrt3,\ d=\pm1 である。頂点 A=(b−1,b)=(3,1+3)A=(b-1,b)=(\sqrt3,1+\sqrt3) は C1=(0,3)C_1=(0,\sqrt3) からの距離が 22 なので,こちらが C1C_1 の中心である。また B=(b2−1,−3b2)=(3−12,−3(1+3)2)\displaystyle B=(\frac{b}{2}-1,-\frac{\sqrt3 b}{2})=(\frac{\sqrt3-1}{2},-\frac{\sqrt3(1+\sqrt3)}2) について (3−12)2+(1−3(1+3)2)2=(3−1)2+(3+1)24=2\displaystyle \left(\frac{\sqrt3-1}{2}\right)^2+ \left(1-\frac{\sqrt3(1+\sqrt3)}2\right)^2 =\frac{(\sqrt3-1)^2+(\sqrt3+1)^2}{4}=2 だから,C2=(0,−1)C_2=(0,-1) である。中心は共通弦 OPOP の反対側にあるため,共通部分は各円の中心と反対側にある二つの小弓形からなる。 共通弦の長さを 22,それぞれが張る中心角を θ1,θ2\theta_1,\theta_2 とすると 2=2R1sin⁡θ12,2=2R2sin⁡θ22,\displaystyle 2=2R_1\sin\frac{\theta_1}{2},\qquad 2=2R_2\sin\frac{\theta_2}{2}, ゆえに θ1=π3, θ2=π2\displaystyle \theta_1=\frac{\pi}{3},\ \theta_2=\frac{\pi}{2}。半径 RR,中心角 θ\theta の弓形の面積は,扇形から二等辺三角形を引いて R22(θ−sin⁡θ)\displaystyle \frac{R^2}{2}(\theta-\sin\theta) である。したがって S=222(π3−sin⁡π3)+(2)22(π2−sin⁡π2)=7π6−3−1.\displaystyle \begin{aligned} S&=\frac{2^2}{2}\left(\frac{\pi}{3}-\sin\frac{\pi}{3}\right) +\frac{(\sqrt2)^2}{2}\left(\frac{\pi}{2}-\sin\frac{\pi}{2}\right)\\ &=\frac{7\pi}{6}-\sqrt3-1. \end{aligned}

(4) 今度は OPOP の中点を原点とし,OPOP を tt 軸とする。円の中心は (0,3),(0,−1)(0,\sqrt3),(0,-1) であるから,二つの内部は t2+(y−3)2≦4,t2+(y+1)2≦2t^2+(y-\sqrt3)^2\le4,\qquad t^2+(y+1)^2\le2 で表される。縦断面が共通部分をもつ条件は 4−t2+2−t2≧3+1\sqrt{4-t^2}+\sqrt{2-t^2}\ge\sqrt3+1 であり,左辺は t2t^2 とともに減少して,等号は t2=1t^2=1 のとき成り立つ。よって共通部分は −1≦t≦1-1\le t\le1 の範囲にある。この範囲の縦断面は L(t)≦y≦U(t),L(t)=3−4−t2,U(t)=2−t2−1.L(t)\le y\le U(t),\qquad L(t)=\sqrt3-\sqrt{4-t^2},\quad U(t)=\sqrt{2-t^2}-1. ここで L(t)≦0≦U(t)L(t)\le0\le U(t)。さらに q=t2 (0≦q≦1)q=t^2\ (0\leq q\leq1) とすると 4−q−2−q=24−q+2−q≦23+1=3−1,\displaystyle \sqrt{4-q}-\sqrt{2-q} =\frac{2}{\sqrt{4-q}+\sqrt{2-q}} \le\frac{2}{\sqrt3+1}=\sqrt3-1, したがって U(t)+L(t)≧0U(t)+L(t)\ge0,すなわち U(t)≧−L(t)U(t)\ge-L(t) である。縦断面は回転軸 OPOP を含み,回転後の断面は半径 U(t)U(t) の円板となる。円板法により V=π∫−11(2−t2−1)2dt=π{163−2J},J=∫−112−t2 dt.\displaystyle V=\pi\int_{-1}^{1}\left(\sqrt{2-t^2}-1\right)^2dt =\pi\left\{\frac{16}{3}-2J\right\},\qquad J=\int_{-1}^{1}\sqrt{2-t^2}\,dt. JJ で t=2sin⁡ϕt=\sqrt2\sin\phi とおくと,−π4≦ϕ≦π4\displaystyle -\frac{\pi}{4}\le\phi\le\frac{\pi}{4} であり, J=2∫−π/4π/4cos⁡2ϕ dϕ=[ϕ+12sin⁡2ϕ]−π/4π/4=1+π2.\displaystyle J=2\int_{-\pi/4}^{\pi/4}\cos^2\phi\,d\phi =\left[\phi+\frac12\sin2\phi\right]_{-\pi/4}^{\pi/4} =1+\frac{\pi}{2}. ゆえに V=π(163−2−π)=10π3−π2.\displaystyle V=\pi\left(\frac{16}{3}-2-\pi\right) =\frac{10\pi}{3}-\pi^2.

辺の長さを座標と内分点から求め、正弦定理で半径を決める。面積は弓形の和、体積は回転後の断面半径の大小を確認して積分する。

この問題で使う考え方

  • 内分点
  • 正弦定理・余弦定理
  • 弓形の面積
  • 断面積の積分
  • 三角置換

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