(i) 点 P と各辺が作る三つの三角形の面積を加えると R=21as+21bt+21cu, したがって as+bt+cu=2R である。s,t,u から定める三つの面積比 α=2Ras,β=2Rbt,γ=2Rcu は非負で和が 1 になる。逆向きも確かめる。α,β,γ≧0、和1とする。α<1 なら BC 上に D=(βB+γC)/(β+γ) を内分点としてとり、AD 上に P=αA+(1−α)D をとれば三角形内にある。α=1 なら P=A とする。各辺の直線の式を三角形内部で左辺が非負となる向きにとると、距離はその一次式を一定の正数で割ったものだから、P からBCへの距離は α 倍のAからBCへの高さとなる。他の二辺も同様で、面積比は正確に α,β,γ となる。 そこで u=(2R−as−bt)/c と消去すると s≧0,t≧0,as+bt≦2R. よって (s,t) の範囲は頂点 (0,0)、(2R/a,0)、(0,2R/b) をもつ閉三角形である。
(ii) a=BC=5, b=CA=10, c=AB=5 で、R=21⋅5⋅3=215。各距離の最大値はそれぞれ対応する高さなので s0=a2R=3,t0=b2R=1015,u0=c2R=3. 比が共通の値 λ とすると、三角形の面積分解から 2R=as+bt+cu=λ(as0+bt0+cu0)=6Rλ, ゆえに λ=31。これらの比はそれぞれ面積比 [PBC]/R, [PCA]/R, [PAB]/R であるため、三つの小三角形の面積が等しく、P は三角形の重心である。よって P=3A+B+C=(3,1).
(iii) 図の矢印の向きに転がると、接点は順に C,A′,B′′ となる。θ=∠C とおくと、座標から tanθ=3、また AB=BC より ∠A=θ。したがって三つの時計回りの回転角は順に π−θ, π−θ, 2θ で、合計は 2π である。P は重心なので CP=AP=5,BP=10. α=arctan(1/2)=θ−π/4 とおく。初期相対ベクトルは CP=(−2,1)、AP=(−1,−2)、BP=(3,1) である。θ=arctan3 なので arctan2+θ=3π/4、また arctan(1/3)=π/2−θ である。図の順に時計回りに回すと、各支点から見た VP の方向角は C: π−α⟶4π,A′: 43π⟶α,B′′: 2π+θ⟶2π−θ. 各方向角は (0,π) 内で時計回りに減少しながら π/2 を通るので、P の高さ rsinφ はそこで最大となる。PQ は水平だから Q の y 座標は常に P と同じである。各円弧の始点・終点・最大値は 接点CA′B′′半径5510始点の高さ15/21終点の高さ5/211最大高さ5510 となる。したがって、 LQ=2((5−1)+(5−5/2))+2(10−1)=45+10−4.
(i)の領域図:region.svg。三辺を含む閉三角形です。