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長崎大学/2010年度/前期

長崎大学 2010年 数学 第6問解答・解説

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1問題

長崎大学2010年度第6問

xyzxyz 空間において、底面の半径が 22、高さが 44 である直円柱 {x2+y2≦4,0≦z≦4\begin{cases} x^{2}+y^{2}\leq 4,\\ 0\leq z\leq4 \end{cases} を考える。この円柱内で、さらに {z≦(x−2)2,z≦y2\begin{cases} z\leq(x-2)^{2},\\ z\leq y^{2} \end{cases} を満たす点 (x,y,z)(x,y,z) からなる立体を VV とする。次の問いに答えよ。

(1) 立体 VV を平面 x=t (−2≦t≦2)x=t\ (-2\leq t\leq2) で切った切り口の面積を A(t)A(t) とする。A(t)A(t) を tt を用いて表せ。

(2) 立体 VV の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)A(t)={23(4−t2)3/2(−2≦t≦0),2(2−t)24−t2−43(2−t)3(0≦t≦2),\displaystyle (1)\quad A(t)=\begin{cases}\dfrac{2}{3}(4-t^2)^{3/2}&(-2\le t\le0),\\2(2-t)^2\sqrt{4-t^2}-\dfrac{4}{3}(2-t)^3&(0\le t\le2),\end{cases}
    (2)V=12π−803\displaystyle (2)\quad V=12\pi-\dfrac{80}{3}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

x=t と固定し、r=4−t2r=\sqrt{4-t^2}、d=2−td=2-t とおく。このとき円柱の底面から −r≦y≦r-r\le y\le r であり、高さ zz は 0≦z≦min⁡(d2,y2)\displaystyle 0\le z\le \min(d^2,y^2) を満たす。なお y2≦r2≦4y^2\le r^2\le4 なので、円柱の上面の条件 z≦4z\le4 はこれ以上高さを制限しない。

d2−r2=(2−t)2−(4−t2)=2t(t−2)d^2-r^2=(2-t)^2-(4-t^2)=2t(t-2) である。したがって −2≦t≦0-2\le t\le0 では d≧rd\ge r となり、切り口の高さは全域で y2y^2 である。よって A(t)=∫−rry2 dy=23r3=23(4−t2)3/2.\displaystyle A(t)=\int_{-r}^{r}y^2\,dy=\frac{2}{3}r^3 =\frac{2}{3}(4-t^2)^{3/2}. 一方、0≦t≦20\le t\le2 では d≦rd\le r であり、∣y∣=d|y|=d を境に高さが y2y^2 から d2d^2 に変わる。対称性を用いると A(t)=2(∫0dy2 dy+∫drd2 dy)=23d3+2d2(r−d)=2d2r−43d3=2(2−t)24−t2−43(2−t)3.\displaystyle \begin{aligned} A(t) &=2\left(\int_0^d y^2\,dy+\int_d^r d^2\,dy\right)\\ &=\frac{2}{3}d^3+2d^2(r-d) =2d^2r-\frac{4}{3}d^3\\ &=2(2-t)^2\sqrt{4-t^2}-\frac{4}{3}(2-t)^3. \end{aligned} なお t=0t=0 では両式とも 16/316/3 となる。

(2) 断面積を積分して V=23∫−20(4−t2)3/2 dt+2∫02(2−t)24−t2 dt−43∫02(2−t)3 dt\displaystyle V=\frac{2}{3}\int_{-2}^{0}(4-t^2)^{3/2}\,dt +2\int_0^2(2-t)^2\sqrt{4-t^2}\,dt -\frac{4}{3}\int_0^2(2-t)^3\,dt を得る。最初の積分では t=2sin⁡θt=2\sin\theta とおくと ∫−20(4−t2)3/2 dt=16∫−π/20cos⁡4θ dθ=16⋅3π16=3π,\displaystyle \begin{aligned} \int_{-2}^{0}(4-t^2)^{3/2}\,dt &=16\int_{-\pi/2}^{0}\cos^4\theta\,d\theta\\ &=16\cdot\frac{3\pi}{16}=3\pi, \end{aligned} ここで cos⁡4θ=(3+4cos⁡2θ+cos⁡4θ)/8\cos^4\theta=(3+4\cos2\theta+\cos4\theta)/8 を用いた。

次に、u=4−t2u=4-t^2 とおくと ∫02t4−t2 dt=12∫04u du=83.\displaystyle \int_0^2t\sqrt{4-t^2}\,dt=\frac{1}{2}\int_0^4\sqrt{u}\,du=\frac{8}{3}. また、t=2sin⁡θt=2\sin\theta とおけば ∫02t24−t2 dt=16∫0π/2sin⁡2θcos⁡2θ dθ=π,\displaystyle \int_0^2t^2\sqrt{4-t^2}\,dt =16\int_0^{\pi/2}\sin^2\theta\cos^2\theta\,d\theta =\pi, ただし sin⁡2θcos⁡2θ=(1−cos⁡4θ)/8\sin^2\theta\cos^2\theta=(1-\cos4\theta)/8 である。さらに ∫024−t2 dt=π\displaystyle \int_0^2\sqrt{4-t^2}\,dt=\pi は半径2の四分円の面積である。したがって ∫02(2−t)24−t2 dt=∫02(t2−4t+4)4−t2 dt=π−4⋅83+4π=5π−323,∫02(2−t)3 dt=4.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^2(2-t)^2\sqrt{4-t^2}\,dt &=\int_0^2(t^2-4t+4)\sqrt{4-t^2}\,dt\\ &=\pi-4\cdot\frac{8}{3}+4\pi =5\pi-\frac{32}{3},\\ \int_0^2(2-t)^3\,dt&=4. \end{aligned} 以上より V=2π+2(5π−323)−163=12π−803.\displaystyle V=2\pi+2\left(5\pi-\frac{32}{3}\right)-\frac{16}{3} =12\pi-\frac{80}{3}. この値は正であり、また断面積の式は t=−2,2t=-2,2 でそれぞれ 0,00,0 となる。

この問題で使う考え方

  • 断面積の区分積分
  • 三角置換
  • 円・四分円の面積

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