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福島県立医科大学/2026年度/前期

福島県立医科大学 2026年 数学 第2問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2026年度第2問

一辺の長さが1である正四面体 OABCOABC において、辺 OBOB を t:(1−t)t:(1-t) に内分する点を DD、辺 OCOC を t:(1−t)t:(1-t) に内分する点を EE とし、線分 DEDE の中点を MM とする。ただし、0<t<10<t<1 である。また、△ADE\triangle ADE を含む平面に点 OO から垂線を下ろし、その垂線と平面の交点を HH とする。a⃗=OA→, b⃗=OB→, c⃗=OC→\vec{a}=\overrightarrow{OA},\ \vec{b}=\overrightarrow{OB},\ \vec{c}=\overrightarrow{OC} として、以下の問いに答えよ。

(1) △OAM\triangle OAM の面積を tt で表せ。

(2) AM→\overrightarrow{AM} を a⃗, b⃗, c⃗\vec{a},\ \vec{b},\ \vec{c} および tt で表せ。

(3) 点 HH は直線 AMAM 上にあることを示し、AH→\overrightarrow{AH} を tt と AM→\overrightarrow{AM} で表せ。また、HH と MM が一致するときの tt の値を求めよ。

(4) △OAH\triangle OAH の面積を tt で表せ。

(5) △OAH\triangle OAH の面積が最大になるときの tt の値を求めよ。また、そのときの四面体 ODEHODEH の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) t/(2√2)。(2)AM=−a+(t/2)(b+c)(2) AM=−a+(t/2)(b+c)。(3) AH=[2(2−t)/(3t²−4t+4)]AM、H=MH=Mとなるのはt=2/3t=2/3。(4) S_OAH=t(2−t)/[√2(3t²−4t+4)]。(5) 最大時t=2√2−2、体積(5√2−7)/6。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

各辺の長さが1なので ∣a⃗∣=∣b⃗∣=∣c⃗∣=1|\vec a|=|\vec b|=|\vec c|=1。余弦定理から a⃗⋅b⃗=b⃗⋅c⃗=c⃗⋅a⃗=12.\displaystyle \vec a\cdot\vec b=\vec b\cdot\vec c=\vec c\cdot\vec a=\frac12. また OD→=tb⃗\overrightarrow{OD}=t\vec b、OE→=tc⃗\overrightarrow{OE}=t\vec c である。

(1)m⃗=OM→=t2(b⃗+c⃗)\displaystyle \vec m=\overrightarrow{OM}=\frac t2(\vec b+\vec c) とおくと ∣m⃗∣2=3t24,a⃗⋅m⃗=t2.\displaystyle |\vec m|^2=\frac{3t^2}{4},\qquad \vec a\cdot\vec m=\frac t2. したがって cos⁡∠AOM=1/3\cos\angle AOM=1/\sqrt3、sin⁡∠AOM=2/3\sin\angle AOM=\sqrt{2/3}。ゆえに [OAM]=12⋅1⋅3t2⋅23=t22.\displaystyle [OAM]=\frac12\cdot1\cdot\frac{\sqrt3t}{2}\cdot\sqrt{\frac23} =\frac{t}{2\sqrt2}.

(2)位置ベクトルの差から AM→=OM→−OA→=t2(b⃗+c⃗)−a⃗.\displaystyle \overrightarrow{AM}=\overrightarrow{OM}-\overrightarrow{OA} =\frac t2(\vec b+\vec c)-\vec a.

(3)d⃗=DE→=t(c⃗−b⃗)\vec d=\overrightarrow{DE}=t(\vec c-\vec b) とおく。内積の値から a⃗⋅d⃗=0,AM→⋅d⃗=0.\vec a\cdot\vec d=0,\qquad \overrightarrow{AM}\cdot\vec d=0. AM→\overrightarrow{AM} と d⃗\vec d は平面 ADEADE の互いに直交する方向である。垂足 HH はこの平面上にあるので、ある実数 u,vu,v を用いて OH→=a⃗+uAM→+vd⃗\overrightarrow{OH}=\vec a+u\overrightarrow{AM}+v\vec d と表せる。OH⊥DEOH\perp DE だから、上の直交関係より v∣d⃗∣2=0v|\vec d|^2=0。t>0t>0 より d⃗≠0⃗\vec d\ne\vec0 であり、v=0v=0。よって HH は直線 AMAM 上にある。

AH→=kAM→\overrightarrow{AH}=k\overrightarrow{AM} とおくと OH→=a⃗+kAM→\overrightarrow{OH}=\vec a+k\overrightarrow{AM}。さらに OH⊥AMOH\perp AM より (a⃗+kAM→)⋅AM→=0.(\vec a+k\overrightarrow{AM})\cdot\overrightarrow{AM}=0. ここで a⃗⋅AM→=t2−1,∣AM→∣2=1−t+3t24\displaystyle \vec a\cdot\overrightarrow{AM}=\frac t2-1,\qquad |\overrightarrow{AM}|^2=1-t+\frac{3t^2}{4} なので k=1−t/21−t+3t2/4=2(2−t)3t2−4t+4.\displaystyle k=\frac{1-t/2}{1-t+3t^2/4} =\frac{2(2-t)}{3t^2-4t+4}. H=MH=M は k=1k=1 と同値であり、0<t<10<t<1 において t(3t−2)=0t(3t-2)=0 の解は t=2/3t=2/3。

(4)0<t<10<t<1 では k>0k>0 なので、同一直線上で [OAH]=k[OAM][OAH]=k[OAM]。したがって [OAH]=t(2−t)2(3t2−4t+4).\displaystyle [OAH]=\frac{t(2-t)}{\sqrt2(3t^2-4t+4)}.

(5)S(t)=[OAH]S(t)=[OAH] とおく。分母 3t2−4t+4=3(t−2/3)2+8/33t^2-4t+4=3(t-2/3)^2+8/3 は正であり、微分すると S′(t)=−2(t2+4t−4)2(3t2−4t+4)2.\displaystyle S'(t)=-\frac{2(t^2+4t-4)}{\sqrt2(3t^2-4t+4)^2}. 二次式 t2+4t−4t^2+4t-4 は 0<t<10<t<1 で増加し、端ではそれぞれ負、正となる。その唯一の零点は t0=−2+22=22−2.t_0=-2+2\sqrt2=2\sqrt2-2. 従って SS は 0<t<t00<t<t_0 で増加し、t0<t<1t_0<t<1 で減少するから、最大となるのは t=t0t=t_0。

このとき t0>2/3t_0>2/3 で、t02+4t0−4=0t_0^2+4t_0-4=0 より 3t02−4t0+4=4t023t_0^2-4t_0+4=4t_0^2。また 1−k=t(3t−2)3t2−4t+4=3t−24t>0.\displaystyle 1-k=\frac{t(3t-2)}{3t^2-4t+4} =\frac{3t-2}{4t}>0. MM は平面 OBCOBC 上にあり、OH→=(1−k)a⃗+kOM→\overrightarrow{OH}=(1-k)\vec a+k\overrightarrow{OM} なので、HH から平面 OBCOBC までの距離は、頂点 AA から同平面までの高さの 1−k1-k 倍である。△ODE\triangle ODE は △OBC\triangle OBC と相似比 tt だから VODEH=t2(1−k)VOABC.V_{ODEH}=t^2(1-k)V_{OABC}. △OBC\triangle OBC の面積は 3/4\sqrt3/4、頂点 AA からその平面までの高さは 2/3\sqrt{2/3}。従って VOABC=13⋅34⋅23=212.\displaystyle V_{OABC}=\frac13\cdot\frac{\sqrt3}{4}\cdot\sqrt{\frac23}=\frac{\sqrt2}{12}. よって VODEH=248t0(3t0−2)=52−76.\displaystyle V_{ODEH}=\frac{\sqrt2}{48}t_0(3t_0-2) =\frac{5\sqrt2-7}{6}.

正四面体の辺ベクトルの内積は1/2。これによりOM・AMの長さと角度、平面ADE内の直交方向DEを求める。垂足HがAM上にあることを示して係数を決定し、面積関数を微分して最大値を得る。体積は底面ODEと平面OBCからの高さで算出する。

この問題で使う考え方

  • 内積と余弦定理
  • 直交射影の係数計算
  • 面積比
  • 導関数の符号判定
  • 底面積比と高さ比

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