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日本医科大学/2024年度/前期

日本医科大学 2024年 数学 第I問解答・解説

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1問題

日本医科大学2024年度第I問

角 α\alpha を cos⁡α=23\displaystyle \cos\alpha=\frac{2}{3}, かつ 0<α<π2\displaystyle 0<\alpha<\frac{\pi}{2} となるようにとる。三角形 OABOAB は OA=2OA=2, OB=3OB=3, α<∠AOB<π2\displaystyle \alpha<\angle AOB<\frac{\pi}{2} を満たすとし, 三角形 OABOAB の垂心を HH とする。x=cos⁡∠AOBx=\cos\angle AOB とおくとき, 以下の各問いのア~シに入る適切な数を求めよ。ただし, ウ~シは1以上の整数で答えよ。またスに関しては下の指示に従うこと。

問1 xx の動く範囲は ア<x<イ\boxed{\text{ア}}<x<\boxed{\text{イ}} である。

問2 ベクトル OH→\overrightarrow{OH} は次のように表せる。OH→=x(ウ−エx)オ(1−x2)OA→+x(カ−キx)ク(1−x2)OB→.\displaystyle \overrightarrow{OH}=\frac{x(\boxed{\text{ウ}}-\boxed{\text{エ}}x)}{\boxed{\text{オ}}(1-x^{2})}\overrightarrow{OA}+\frac{x(\boxed{\text{カ}}-\boxed{\text{キ}}x)}{\boxed{\text{ク}}(1-x^{2})}\overrightarrow{OB}.

問3 三角形 HABHAB の面積 S(x)S(x) は次のように表せる。S(x)=ケx2−コx+サシ1−x2.\displaystyle S(x)=\frac{\boxed{\text{ケ}}x^{2}-\boxed{\text{コ}}x+\boxed{\text{サ}}}{\boxed{\text{シ}}\sqrt{1-x^{2}}}.

問4 xx が問1で求めた範囲をアからイまで動くとき(ただし, 端点は除く), 問3の S(x)S(x) は, ス。上記の文中のスに当てはまるものを, 次の(あ)~(え)の中から1つ選べ。なお, 以下の選択肢において, cc は ア<c<イ\boxed{\text{ア}}<c<\boxed{\text{イ}} を満たす定数とする。ただし, アとイには問1で求めた数が入る。

(あ)単調に増加する。

(い)単調に減少する。

(う)ア<x<c\boxed{\text{ア}}<x<c で増加し, c<x<イc<x<\boxed{\text{イ}} で減少する。

(え)ア<x<c\boxed{\text{ア}}<x<c で減少し, c<x<イc<x<\boxed{\text{イ}} で増加する。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=0, =0,\space{} イ=23, \displaystyle =\frac23,\space{} ウ=3, =3,\space{} エ=2, =2,\space{} オ=2, =2,\space{} カ=2, =2,\space{} キ=3, =3,\space{} ク=3, =3,\space{} ケ=6, =6,\space{} コ=13, =13,\space{} サ=6, =6,\space{} シ=2, =2,\space{} ス=(=(い)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

θ=∠AOB\theta=\angle AOB とおくと、α<θ<π/2\alpha<\theta<\pi/2 であり、余弦はこの範囲で減少する。したがって 0=cos⁡π2<x=cos⁡θ<cos⁡α=23.\displaystyle 0=\cos\frac{\pi}{2}<x=\cos\theta<\cos\alpha=\frac23. よって ア=0, イ=2/3\boxed{\text{ア}}=0,\ \boxed{\text{イ}}=2/3 である。

u⃗=OA→, v⃗=OB→\vec u=\overrightarrow{OA},\ \vec v=\overrightarrow{OB} とし、 OH→=su⃗+tv⃗\overrightarrow{OH}=s\vec u+t\vec v とおく。∣u⃗∣=2, ∣v⃗∣=3, u⃗⋅v⃗=6x|\vec u|=2,\ |\vec v|=3,\ \vec u\cdot\vec v=6x である。AH⊥OBAH\perp OB、BH⊥OABH\perp OA より (su⃗+(tv⃗)−u⃗)⋅v⃗=0,(su⃗+tv⃗−v⃗)⋅u⃗=0,(s\vec u+(t\vec v)-\vec u)\cdot\vec v=0,\qquad (s\vec u+t\vec v-\vec v)\cdot\vec u=0, すなわち 4s+6xt=6x,6xs+9t=6x.4s+6xt=6x,\qquad 6xs+9t=6x. 第一式から s=3x2(1−t)\displaystyle s=\frac{3x}{2}(1-t) となる。これを第二式に代入すると 3(1−x2)t=x(2−3x)3(1-x^2)t=x(2-3x) を得る。ここで 0<x<2/3<10<x<2/3<1 より 1−x2≠01-x^2\ne0 だから、 t=x(2−3x)3(1−x2),s=x(3−2x)2(1−x2).\displaystyle t=\frac{x(2-3x)}{3(1-x^2)},\qquad s=\frac{x(3-2x)}{2(1-x^2)}. 従って OH→=x(3−2x)2(1−x2)OA→+x(2−3x)3(1−x2)OB→.\displaystyle \overrightarrow{OH} =\frac{x(3-2x)}{2(1-x^2)}\overrightarrow{OA} +\frac{x(2-3x)}{3(1-x^2)}\overrightarrow{OB}. よって ウ=3,エ=2,オ=2,カ=2,キ=3,ク=3\boxed{\text{ウ}}=3,\boxed{\text{エ}}=2,\boxed{\text{オ}}=2,\boxed{\text{カ}}=2,\boxed{\text{キ}}=3,\boxed{\text{ク}}=3 である。

三角形 HABHAB について、AH→=(s−1)u⃗+tv⃗\overrightarrow{AH}=(s-1)\vec u+t\vec v、AB→=−u⃗+v⃗\overrightarrow{AB}=-\vec u+\vec v である。座標を O=(0,0), A=(2,0), B=(3x,31−x2)O=(0,0),\ A=(2,0),\ B=(3x,3\sqrt{1-x^2}) と置くと、H=(2s+3xt,3t1−x2)H=(2s+3xt,3t\sqrt{1-x^2}) となる。座標による三角形の面積公式から S(x)=12∣(2s+3xt−2)31−x2−3t1−x2(3x−2)∣=31−x2 ∣s+t−1∣.\displaystyle S(x)=\frac12\left|(2s+3xt-2)3\sqrt{1-x^2}-3t\sqrt{1-x^2}(3x-2)\right| =3\sqrt{1-x^2}\,|s+t-1|. ここで s+t−1=13x−6x2−66(1−x2).\displaystyle s+t-1=\frac{13x-6x^2-6}{6(1-x^2)}. また 6x2−13x+6=(3x−2)(2x−3)>0(0<x<2/3)6x^2-13x+6=(3x-2)(2x-3)>0\qquad(0<x<2/3) なので s+t−1<0s+t-1<0。従って S(x)=6x2−13x+621−x2.\displaystyle S(x)=\frac{6x^2-13x+6}{2\sqrt{1-x^2}}. よって ケ=6,コ=13,サ=6,シ=2\boxed{\text{ケ}}=6,\boxed{\text{コ}}=13,\boxed{\text{サ}}=6,\boxed{\text{シ}}=2 である。

最後に、この式を微分すると S′(x)=18x−13−6x32(1−x2)3/2.\displaystyle S'(x)=\frac{18x-13-6x^3}{2(1-x^2)^{3/2}}. 分子 g(x)=18x−13−6x3g(x)=18x-13-6x^3 について g′(x)=18(1−x2)>0(0<x<2/3)g'(x)=18(1-x^2)>0\qquad(0<x<2/3) であるから gg は増加する。一方、g(2/3)=−25/9<0g(2/3)=-25/9<0 なので、区間全体で g(x)<0g(x)<0。分母は正であるから S′(x)<0S'(x)<0 となり、S(x)S(x) は単調に減少する。従って ス\boxed{\text{ス}} は(い)である。

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