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浜松医科大学/2021年度/前期

浜松医科大学 2021年 数学 第4問解答・解説

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1問題

浜松医科大学2021年度第4問

nn を3以上の奇数,kk を 1≦k<n1\leq k<n を満たす整数とする。また,関数 f(x)f(x) を f(x)=xn−k(x−1)knf(x)=\sqrt[n]{x^{n-k}(x-1)^k} とする。以下の問いに答えよ。

(1) x→∞x\to\infty のとき,f(x)−axf(x)-ax が収束するように定数 aa の値を定め,そのときの極限値を求めよ。

(2) f(x)f(x) が原点で極値をもつための条件を求め,そのときの y=f(x)y=f(x) のグラフの概形をかけ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

奇数乗根の符号を使い、極限は根の差を差の積で処理する。原点付近の符号で極値条件を決め、零点以外では導関数の符号を調べる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)a=1,lim⁡x→∞(f(x)−x)=−kn.\displaystyle \quad a=1,\quad \lim\limits _{x\to\infty}(f(x)-x)=-\frac{k}{n}.\qquad (2)k\quad k が奇数.(0,0).\quad (0,0) は局所最大点,(n−kn,−(n−k)n−kkknn)\displaystyle ,\quad \left(\frac{n-k}{n},-\frac{\sqrt[n]{(n-k)^{n-k}k^k}}{n}\right) は局所最小点. y=f(x).\space{}y=f(x) は (−∞,0)(-\infty,0) で増加し、(0,n−kn)\displaystyle \left(0,\frac{n-k}{n}\right) で減少し、(n−kn,1)\displaystyle \left(\frac{n-k}{n},1\right) と (1,∞)(1,\infty) で増加する。両端での斜漸近線は y=x−kn.\displaystyle y=x-\frac{k}{n}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x>1 とし、u=f(x)x\displaystyle u=\frac{f(x)}{x} とおく。u>0 であり、u^n=(1−1x)k\displaystyle \left(1-\frac1x\right)^k だから u→1(x→∞)u\to1\quad(x\to\infty) である。f(x)-ax が収束するなら、これを x で割った極限は 0 となるので、f(x)x−a→0\displaystyle \frac{f(x)}x-a\to0 である。したがって a=1 でなければならない。 このとき、差の積の公式を用いると f(x)−x=x(u−1)=x(un−1)1+u+⋯+un−1=−1+(1−1x)+⋯+(1−1x)k−11+u+⋯+un−1⟶−kn.\displaystyle \begin{aligned} f(x)-x&=x(u-1)\\ &=\frac{x(u^n-1)}{1+u+\cdots+u^{n-1}}\\ &=-\frac{1+\left(1-\frac1x\right)+\cdots+\left(1-\frac1x\right)^{k-1}}{1+u+\cdots+u^{n-1}}\longrightarrow-\frac{k}{n}. \end{aligned} よって a=1 のときの極限値は -kn\displaystyle \frac{k}{n} である。

(2) n は奇数なので、実数の n 乗根は被開平数と同じ符号をもつ。x<0 では x^{n-k}(x-1)^k<0 であり、0<x<1 ではその符号は (-1)^k である。f(0)=0 だから、k が奇数なら原点の左右で f(x)<0 となり原点は局所最大点である。k が偶数なら原点の左で f(x)<0、右で f(x)>0 となるため極値をもたない。よって条件は k が奇数である。

以下 k を奇数とする。x≠0,1x\ne0,1 では両辺を微分して nf(x)n−1f′(x)=ddx{xn−k(x−1)k},f′(x)=f(x){nx−(n−k)}nx(x−1).\displaystyle \begin{aligned} nf(x)^{n-1}f'(x)&=\frac{d}{dx}\{x^{n-k}(x-1)^k\},\\ f'(x)&=\frac{f(x)\{nx-(n-k)\}}{n x(x-1)}. \end{aligned} 符号を調べると、f'(x)>0 は x<0、x>n−kn,x≠1\displaystyle x>\frac{n-k}{n},\quad x\ne1 で成り立ち、f'(x)<0 は 0<x<n−kn\displaystyle 0<x<\frac{n-k}{n} で成り立つ。したがって 0<x<n−kn\displaystyle 0<x<\frac{n-k}{n} で減少し、n−kn<x<1\displaystyle \frac{n-k}{n}<x<1 および x>1x>1 で増加する。局所最小点の x 座標は c=n−kn\displaystyle \frac{n-k}{n} であり、 f(c)=(n−kn)n−k(−kn)kn=−(n−k)n−kkknn.\displaystyle f(c)=\sqrt[n]{\left(\frac{n-k}{n}\right)^{n-k}\left(-\frac{k}{n}\right)^k}=-\frac{\sqrt[n]{(n-k)^{n-k}k^k}}{n}. また f(1)=0 で、x=1 の左右で負から正へ移る。x=0 では左右の傾きがそれぞれ +∞\infty,-∞\infty となる尖った局所最大、x=1 では左右の傾きが +∞\infty となる垂直接線である。

斜漸近線も確認する。x<0 または x>1 で u=f(x)/x>0 とおけば、同様に u^n=(1-1/x)^k である。先ほどと同じ差の積の計算により f(x)−x→−kn(x→±∞)\displaystyle f(x)-x\to-\frac{k}{n}\quad(x\to\pm\infty) となる。以上より、グラフは左下から増加して原点で局所最大となり、局所最小点を経た後、(1,0) を垂直接線で通って右上へ増加する。両端で斜漸近線 y=x-kn\displaystyle \frac{k}{n} に近づく。

この問題で使う考え方

  • 導関数と増減
  • 多項式の導関数
  • 合成関数の微分
  • 関数の連続性
  • 関数の極限
  • 無理関数の性質

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